昨日は色々考えさせられたりしました。
常日頃感じているのは、今のシステムは決してベストではないって事なのですが、とって替わるものがないから仕方ないなあって事。
選挙にせよ、議会運営にせよ、基本的な部分に多数決が組み込まれていますが、多数意見が正しいとは限らないって現実もあれば、そもそも本当に多数意見なのかって疑問もある訳で。
後者について説明するなら、与党7、野党3の比率の議会なら、与党の出す案は必ず通りますが、議会に出す前の調整段階…委員会やら審議会やら勉強会やら…の結果での意見の一本化で、元々与党内部で賛成4、反対3の僅差で決まった事なら、全体の4割の意見が多数意見として罷り通ってる事になりますよね。
前者に関してならそもそも多数決ですべて決まるなら、今話題の沖縄の米軍基地問題は問題たりえないと。
沖縄の人とそれ以外の人は、当然それ以外の人が多数派ですから。
もちろん、日本にある米軍基地の75%が沖縄に集中してるってのは、どうみても歪で問題だってことは大抵の人なら感性で理解はする訳ですけど。
自分の所に基地が来ては、広大な敷地が開発の邪魔になる、治安は悪くなる、訓練で騒音等迷惑、有事の際に狙われて危険と、嫌な面が多くて、マトモに受け入れ先探してもある訳ないし。
もちろん、沖縄に押し付けている現状も問題なので、移転するなら県外ってのは真っ当な話ですが、基地施設を分散させる意味って問題もある訳で。
今回の対象はヘリコプターの施設。拠点防衛の効率のみならず航続距離の点からも分散化はあり得ない話で。
人が住んでない、マトモに道もないような場所に病院や商店作っても利用できないのと同じです。
自衛隊でなく米軍の施設ですから相手の意向もありますし。
結局負担を金で解決してもらう辺りが現実路線なんだと思いますが。優遇税制とか。
日米安保の否定まで踏み込めば基地は無くせますが、それこそ短期間で決められる話じゃないし。
先日明るみに出た、過去の「密約」の話じゃないですが、まつりごとというものは時に「政治的判断」でルールを逸脱する必要だってあると思います。
大統領制の国はそれすらルール化しようとした制度ですが日本は議院内閣制、ならばそれこそ腹芸とか阿吽の呼吸とかの裏部分もなきゃやっていけないだろうなとは思います。
今の基地問題みたいな時にこそ、三権分立の建前とは別に、行政が仕切るべき場面じゃないのかなあと。
司法はその点、最近は頑張っています。
過去のミスを認めて冤罪や公害関連の判決、前向きですね。
司法は行政と違い、あくまでも順法でいかないとマズイ部門なだけに、「大岡裁き」みたいな劇的な事はなく、淡々としてますが。
でも「神戸歩道橋事故」の強制起訴みたいに、制度が上手く機能しているな、まさにこれこそ正義だなあなんて思ったりする訳です。
問題は立法府。
議院内閣制なので行政と癒着…は言い過ぎにせよ密接なのですが、あまりにもひどい。
地方自治レベルだと、首長が直接選挙で選ばれる為か、オール与党のお飾りトップか、あるいはタレント知事に対してやたら反抗的かの両極端。
国政だと、首相がそもそも議員から選ばれる間接選挙なだけに、完全に一体化してます。
近年は衆参ネジレ等、与野党拮抗状態が長いだけに、内閣の足を引っ張り捲ってます。
って、与党が安定多数・絶対多数なら首相がリーダーシップを発揮するという訳じゃないんですが。
国際的にも国内も、社会の変革期で問題は多いのですが、何の為の法案なのかまったくもってけしからんと言いたいです。
大きな法案の中の細かい条項に、とんでもない意見を紛れ込ませて通されては堪らないってもんです。
児ポ法、都条例で取り沙汰された表現規制の話が、またもや取り上げられているようで。
臭いものに蓋をした処で、内圧が高まって爆発したら大惨事なんですが。それが判らないんですかねぇ。
そもそも本能を否定する価値観が正しいと言えるのか。
はっきり「規制」を打ち出したら否決されたんで、他の法案に混ぜてきやがった。
他の部分で概ね真っ当な(賛成できる)話を並べられると反対し辛いんですが。
総論賛成、各論反対って形を作られては、時間はかかっても「とにかく、やってみる」と押し切られてしまいます。いや、細かい部分にこだわって全体を見落としちゃいけないってのもあるし、そもそも気がつかない場合も多いし。
第一、議会民主制ってのは、基本的に選挙以外じゃ大衆は意見する機会が少ないですし、実効力もほぼ皆無ですけど。
Jリーグ100年構想ではないですが、将来的に議会全廃、直接民主制(毎日が国民投票)を目指すぐらい言ってのける政治家って出ないものか。
なんというか、気になる、引っ掛かる内容の報道が多く、暇なのであれこれ考えてしまうのです。
普段はノンポリ?なんですけどね。
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テーマ:日々 | 投稿日時:2010/04/21 09:21 | |
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