はいぱぁ・すくらむ・こんばぁじょん

何が正しいか、歴史が証明する!
歴史は勝者が作る!
正義を語るには、勝利と云う結果が必要だ。
力無き正義は無力なり!

って、現実を認めつつ、「やっぱり愛だよね」って自己満足の涙に溺れる……。
そんな体感が味わえる、ユルーイブログになりそうな予感。

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夢の紙束~第5章~

巨大化怪人と双頭の飛竜による、辺りを巻き込む猛攻撃に、チェンジマンは苦しみ、傍観していた門矢士、海東大樹にも少し危機感が出てきていた頃。
2機の飛行機が、その現場…戦場に向かって急行していた。

「あれは一体なんですか?」
士と海東を囲むように、私服の音撃戦士達が集っていた。質問したのはアスムである。
しかし、海東は答えなかった。
アスムの握った手を凝視していた。
「これは…こいつは凄いお宝だ、少年くん、コイツをどこで手に入れた?」
「昨日ここで拾いましたが」
「くれないか」
「ええ」
あっさり渡すアスムに士は渋い顔を見せた。
「あんな泥棒にやる事ないのに、どうせなら高く売り付けないと」
「良いんです、海東さんは僕の師匠ですから。」
その海東は小躍りしている、周囲の状況など、もはやどうでも良いらしい。

その間に、空に見えた影…アスムの問うた「アレ」はどんどん大きくなり、最早誰の眼にもはっきり、2機の飛行機だと判った。
前を行く飛行機が飛竜とすれ違いざま、太い光線を放った。
ほぼ同じ頃、後続の飛行機の放ったミサイルが巨大化怪人を捉えた。
どうやら味方?側の存在らしい。
2機は通り過ぎた後、再び旋回してこちらに向かってくる。
2機の旋回の際にみえた背中はほぼ真っ白と言ってよかった。下から視ている分には気が付かない事だが、最初の影の事もあり、黒いイメージが有っただけに新鮮さが眼を惹いた。
かなり大型の飛行機である。昨日の赤い戦闘機より優に一回り大きい。
幅広い為でもあるだろう。また、飛行機にしては厚みもかなりのものだ。

士達の視ている前で、先行する飛行機の後部が左右に展開し、一段と幅広くなったかに見えた。
次の瞬間、後続の飛行機が追突した。
士には判った。
「コイツも合体するのか」
前日の体験が活き、冷静に視ていた士だけは、合体の瞬間に後続機から人影らしきものが落ちた…飛び降りた?のを見逃さなかった。
合体した2機は上昇する。腹部側を前面として、カバーが開くかの様に展開し、後ろに畳まれていく。
後部側は左右に分割、スライドして延伸、更に左右それぞれが反転。
背中の白さが眩しかった2機の飛行機は、一体の黒い巨人となって降り立った。

合体直前に飛び出した影。それは確かに人だった。
ただし普通の人ではなかった。
上空から飛び出したにも関わらず、着地直後から何事もなかったかの様に行動できるのだから、普通の人である筈もない。
宇宙忍者デモスト…彼の名である。

彼は真っ直ぐラジエッカーに向かって、そして乗り込んだ。
「僕のお宝、返せ!」
「お前のじゃないだろ」
気が付いた海東が叫ぶも後の祭り、返って来たのは士の突っ込みだけだった。

「さあ、仕事を始めるか」
デモストが呟く。
ラジエッカーは急発進し、空に舞い上がった。

「あの車、飛ぶのか」

そのまま、飛竜と巨大化怪人にまとわりついている。
どうやらチェンジマンはその隙に退却したようだ。おそらく、昨日のロボットに乗り込んでここに帰ってくるだろう。
「これで、気楽なギャラリーに戻れるな。」

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テーマ:裏設定投稿日時:2010/01/02 18:11
TCGカテゴリ: レンジャーズストライク  
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