はいぱぁ・すくらむ・こんばぁじょん

何が正しいか、歴史が証明する!
歴史は勝者が作る!
正義を語るには、勝利と云う結果が必要だ。
力無き正義は無力なり!

って、現実を認めつつ、「やっぱり愛だよね」って自己満足の涙に溺れる……。
そんな体感が味わえる、ユルーイブログになりそうな予感。

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夢の紙束~第2章~

門矢士は眼前の光景に驚いた。
(どこかでみたような…殿様のとこか)
彼の知らない巨大な怪物が街を破壊していた。
記憶では侍巨人が現れて、怪物を斬り捨てる、しかし、ここでは赤い戦闘機らしき飛行機と、青いヘリコプターが怪物を牽制していた。地上からは砲撃もされているようだ。
ようやく視界に現れた砲撃の主は、見た事もない変わった姿の車両だった。
取って付けたような砲身、戦車にしてはやけに巨大で妙にのっぺりした青い車両はいきなり立ち上がったかに見えた。
上空では飛行機とヘリコプターが衝突していて、立ち上がった車両に向かって来る…が何か変だ。
ぶつかったと思われたのは、合体だった。
飛行機とヘリコプターと車両とは、今は一つとなって巨人の姿と化していた。
飛行機の機首そのままの、赤いトンガリ頭が見ようによってはユーモラスな青いロボットが、怪物…巨大化宇宙獣士と対峙していた。
ロボットは肩からの砲撃で怪物を怯ませると、その隙に何処からか電送された盾を構えた。盾は鞘を兼ねているらしく、大剣が中心を貫いている。
ロボットは盾から剣を引き抜くと、怪物を袈裟懸けに斬り伏せた。
怪物は爆発四散し、そしてロボットも姿を消し、街に静寂が戻った。
「今のがチェンジロボ、この世界のビッグなお宝さ」
傍らの海東大樹が呟いた。
「…で、ここは?」
士が訊ねる。
「ここもライダーが居ない世界さ」
「ライダーの居ない世界ってのは大体判ってた、怪物と巨人が居たからな…。まあいい、この世界での俺の仕事は…。」
後半は独り言になっていた。海東の答えが掴み所がないのはいつもの事だ。
士は何処かの制服(としか思えない)を着ていた。
青みがかった灰色を基調としたその服装は、軍服に見えなくもないが、それにしては少しカジュアルでもあった。
「さあね、僕は準備が有るから」
そう言い残して海東は立ち去った。
「こんな所でなにやってんですか」
見知らぬ男が士に声を掛けてきた。士と同じ服装である、やはり何処かの制服だったらしい。
「駄目じゃないですか、今日はラジエッカーのテスト走行ですよ。」
男はそう言って、士を連れていこうとする。
流れに身を任せていれば、その内為すべき事も判るだろう、今迄もそうしてきた、いつもの事だ。
そう考えると士は男に付いていった。

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テーマ:裏設定投稿日時:2010/01/02 10:29
TCGカテゴリ: レンジャーズストライク  
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