抜くぞ、抜くぞと相手を脅すのに有効であって、本当に抜いたら自分もただでは済まない、いわば核兵器みたいな抑止力なんですね。
尖閣諸島問題があったり、沖縄県知事選があったり、朝鮮半島で砲撃戦があったりと、国防についてそれなりに考えなくてはならないと思います。
先日のNHKクローズアップ現代では、陸上自衛隊を取り上げてました。
上陸戦闘の訓練を強化中&八重山諸島に基地常設を検討中とか。
八重山は難しい問題ってのはわかります。
沖縄本島迄しか展開していない為、それより西は襲われたら無抵抗で占領されてしまいます。
一度占領されてしまったら、奪還には大変苦労します。
が、全ての島に兵力を置いては分散してしまい運用面で不利ですから(経済同様スケールメリットが大きい為)、置くなら大きい石垣島か、最西端与那国島でしょう。
がしかし、基地を置けば、有事の際に必ず戦闘が発生するのに対し、基地がなければ無視されて安全に終わる可能性があります。
石垣島等先の大戦で被害を受けた地区に、拒絶反応があるのはやむを得ないかもしれません。
が、散々基地に反対しておいて、有事の際に見放されただの言われてはたまったものではないなとも思います。
これはまさに政治的判断が試される、ってかどんな判断しても一定の不満は必ず発生する問題ですね。
米軍基地の移転問題とは別の問題として、冷静に沖縄の方には考えて欲しいところです。
米軍の方は…とにかく騒ぎ続けるだけでも、もしかしたらグアムに行ってくれるかもって期待が少しあったりします。
フィリピンの基地が縮小されたのもそのパターンだし。
まあ0にはならないだろうし、なっては日本も沖縄も困りそうですが、地勢学的に。
さて、上陸訓練強化の話ですが、専守防衛を旨とする自衛隊ですから、当然領土奪還作戦を目的とした訓練です。先の八重山の話にも関連してくる訳ですね。
長崎の部隊がやってるそうで、これは国境の島、壱岐対馬を抱えてますから当然かもしれません。
陸上自衛隊ってのは驚きでした。米軍海兵隊みたいに陸海空の三軍から独立させてるのはまれですが、旧日本軍だと海軍陸戦隊だったので海上自衛隊の管轄かと思ってました。
先日揉めた尖閣諸島、大戦後の処理が未解決の南千島列島(北方領土)と別に、竹島(韓国名独島)が韓国軍に占拠されている現実があります。
実効支配が続くと国際法廷でも不利になります。請求されなかった借金とか、或いは家賃滞納しても居住権で居座れるようなものですね。
何もしていない(してても大して報道されない)と、本当に韓国領になってしまいます。しかし今ならまだ、自衛権で堂々と攻める事ができます。
勿論、本当に攻めては戦争になります。似たシチュエーションではアルゼンチンがイギリスに仕掛けたフォークランド紛争ってありましたね。
戦争になれば人が死に、死んだ人は帰ってきません。
だから戦争はしないに越した事はないのですが、戦争になるかも、と、相手を脅すのは外交の内です。
上陸作戦の訓練を強化してるってニュースは、もっと大々的に報道して、韓国に圧力をかけるべきではないでしょうかね。
その一方で、北朝鮮問題が落ち着く迄竹島問題は凍結しても良い、みたいに恩着せがましく主導権を握るとか。
軍事力を使う事は反対ながら、もっと上手く利用しろよと思わずにはいられません。
それとも、自衛隊は違憲、憲法改正も反対って言って、今の竹島みたいに攻められても無抵抗を貫く覚悟があるのでしょうか。そこまで覚悟してる人はそれこそ極一部だと思いますが。
この夏、各マスメディアが一斉に、千島の戦闘(日本の降服後にソ連軍が侵攻してきた事による、解体途中の日本軍によるゲリラ戦)を報道した事については、ある種の情報操作めいた恐ろしさを感じましたが、軍隊と言ってアレルギー的に嫌うのも如何なものかと。
領土問題や、近隣の危険な国の問題とは別に、兵器開発にも問題抱えてますがね、特に航空機。
イーグルは旧式化(そろそろ30年物)、けど米軍は最新型(ラプター)は売らない。
今更欧州製品に切り替えるのは整備・運用・生産?に問題あるし、自主開発は経済効率上無理がある(加えて技術的にも不安、期間も不足)。
ヒーローのいない世の中、真剣に考えなくちゃいけません。まあ庶民にできるのは選挙での投票ぐらいのものですが、できる事はやっておかないと、本当に危ないのではないでしょうか。
バブルの頃は、平和も金で買えそうでしたが、経済大国なんて言ってられなさそうですし。
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テーマ:日々 | 投稿日時:2010/12/03 17:16 | |
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