前夜の天気予報で、「2月並みの冷え込み」と言われた通りの寒い朝。
5時前に一度は目覚めたのですが、隣は寝てる&とにかく寒いってんで、布団に潜り込んでたら2度寝して、6時半頃に起きました。
これまた天気予報通りの快晴で、「しまった、日の出を見逃した」と、ちょっと後悔。
朝風呂浴びて、朝食を美味しくいただきます。
9時からの交通規制前に、駐車場の位置を移動させるべく、バタバタでチェックアウト。
時間ギリギリ(1分もなかった)で歩行者天国エリアに突っ込みます。
下千本駐車場から、旅館前の商店街を通過して、中千本駐車場に車を止め直します。
さあ、ここからの観光、体力と応相談の日程で、ひたすら歩き回るのみです。
神社仏閣に参拝したり、桜を愛でたり、買い物したり、とにかくやってみるの精神。動けるだけ動き、疲れたら休憩、休んだらまた歩く。
2人とも、翌日仕事がある訳じゃないので、体力が許すなら夕方迄現地、夜中に帰宅で問題無しなのは気楽です。流石に流れでもう1泊は予算が許しませんが(笑)。
さて、肝心の、吉野の桜ですが、ほぼ満開と言って良い状態でした。
日陰の樹・枝はまだ八分先程度の反面、日当たり良好だったり街灯付近のものはすでに葉が目立っているとばらつきはあるものの、全体としては満開です。
散り始めのものがあるので、風が吹く度花吹雪。
風情としては最高!と感じましたが、今週末辺りの方が、吹雪目当てなら良いのかもしれません。
上から下の標高差もあるので、花吹雪の激しい地区の枝は寂しくとも、山を眺める分にはまっピンクなエリアだってあるでしょうしね。
ハラハラ舞う程度でしたかね、昨日は。
さて、最初は車で通過したばかりの中千本エリアを戻りながら攻めます。
土産買って、試食品勧められたりしつつ商店街を歩き、合間の施設を覗きます。
店の人と話して、冷やかしで終わるのが申し訳ないと思えば何かしら小物を買って。
自分は案内所等で、マップ入りのパンフレットの入手を目論見ますが見当たらないまま、このエリア、いや吉野のメイン施設、金峯山寺蔵王堂に到着。
ここの奥の院?は、南北朝時代の南朝の御所です、いわば皇居跡。
南北朝自体は室町時代の初期の時代区分ではありますが、その根は平安時代後期の持明院統、大覚寺統ですからね、源平合戦期(平安末期)の後醍醐天皇(上皇・法皇)も吉野は幾度も利用、(今回立ち寄れませんでしたが)天皇陵もあると大覚寺統(南朝)側皇族にはゆかりの土地なのです。
そうそう、大きな寺院や神社は観光ルートとして大事な側面もあります。
トイレの確保。
また、自分は喫煙者ですから喫煙所があるのもありがたい。
どちらもこれらの場所か、飲食店でないとできませんからね。
金峯山寺の本殿裏で小用を足して一服したのは11時過ぎでした。2時間経過ってとこですね。
更に奥へ進む、南朝跡の石碑があり、仏舎利塔が建つそこではまさに計算通りなお約束な展開の最中。
そう、4月8日は潅仏会、御釈迦様のお誕生会なので、甘茶が振る舞われていました。
歩き疲れた身体(主に喉の渇き)を癒してくれます。
今回の旅行日程の決め手でしたからね、甘茶狙いのお花見(笑)。流石は別名花祭りです、潅仏会。
その後も商店街を歩き回っては土産物色、ようやくパンフレットもゲット。
無料の物は存在せず、百円するのですがあちこちの施設の入館料割引の特典がつく、吉野桜国って名前のパンフレットです。残念ながら金峯山寺蔵王堂(本殿)は先に行ってしまってましたが(笑)。
これでようやく落ち着いて今後の計画が立てられる、飯でも食べながらと行きたいが今ニコチンも甘茶も補充して動く元気があるし、もうちょい徘徊だあ!
同行のぴかちゅうは何かエスニックな気分だったらしく、チャイと書いてある看板に惹かれる。なので、昼食予定店舗としてそこを記憶してどんどん進む。
全長約3km、端迄行っては元々車を置いていた下千本駐車場。
其処迄行っては戻った頃には時間も体力も限界付近で、上千本、奥千本に行けなくなるし、朝の移動が無駄になる。
ってんで、中千本と下千本との中間となる、鳥居を目安に進みます。
其処迄行ったら引き返し、他に候補が無ければチャイの看板が出てたお店でご飯。
そうそう、言い遅れましたが、下千本~中千本の一本道の商店街は、地形的にはほぼ尾根です。頂点から僅かに下った位置が通りなので、片側にはそのまま谷のような急勾配(その分遠く迄展望できる)、反対は当然山手として高いのですが、直ぐに頂点は越えて下りに転じてしまいます、が、こちらの斜面は裏手って感じで畑だったり。
さてさて、目安の鳥居に到達した折り、他の昼食候補(心が揺れた)店も在りませんでしたが、自分が狙ってたお土産も入手できていませんでした。
それは
「法具のおもちゃ」
神社だ寺だと言いますが、吉野は熊野から連なる修験道の土地。
つまり神仏集合な独特の山岳信仰の聖地です。まあその意味じゃ中心は高野山なんでしょうが。
つまり、まあ、自分としては、独鈷とかのおもちゃ(キーホルダーやストラップ含む)を購入して、孔雀王やうしおととらごっこがしたかった訳ですよ(馬鹿)。
と、予定の鳥居から見えた先に、法具店の看板が。
本物と並んでグッズがないかと、予定をちょっぴり延長して看板のお店へ駆け寄ると…閉まってました。
休みなのか潰れてたのかは解りませんが。
仕方ない、飯にすっべや
引き返す途中に、予定とは別の「チャイ」の文字を発見。
お店はどうやら通りには面しておらず、看板のみ通りに出して、看板脇の路地とすら言えない細い通路で尾根から下ったところにあるみたい。
穴場の匂いがプンプンするぜ!
玄関の位置には蔦やら背の高い庭木やらでこんもりと緑が茂る、ちょっと怪しげなお店がありました。
普通の(通りに面した)お店で言えば、店主達の居住スペースに使ってるいわば裏口部分を間借りしているようでした。
少し躊躇しましたが、マスターらしき外国人(東南アジア系)と目があってしまい引き返せない。
飲酒だけでなく小物販売もしているようだったので、最悪逃げ出せば良いやと覚悟を決めて入店。
入ってしまえばそう怪しくもなく、こざっぱりしたお店だったので注文・食事に。
マスターは電話なら外国人と気付かないごく自然な日本語…ほぼ標準語なんだけど微妙に方言(この場合奈良弁?)…を話す方でした。
カレーのランチセット(まあ定食ですね)が900円ぐらいに、ドリンクが別料金で一律500円、まあ観光地としては悪くない。
自分はドリンクは「梅ジャムのジュース」って怪しいものを。
ぴかちゅうはチャイ(笑)、で揃ってカレー。
前夜腹が下ってた、しかも常日頃、ピーマンが唯一最大の弱点なんて言ってる自分がエスニック料理とはチャレンジャーですが、頼んだ時点じゃそんな事は忘れてる(馬鹿)。
カレーの辛さを尋ねられ、ノーマルと控え目の2択でしたが、そこでも迷わずノーマルですからね(笑)。
席は店内には陣取らず、庭先(玄関前)に作られたパラソルの下のベンチ・テーブルをチョイス。
来ましたよ料理が。
サラダなんかと一緒に舟型に盛り付けられたご飯(ジャポニカ米でした)。
そして(チキン)スープカレー。
箸置き代わりに摘みたてフレッシュな名も知らぬ野草の花一輪がお洒落です。
サラダにパクチーやシャンサイ、カレーに月桂冠、お冷やにもなんかハーブが浮いてて、此処で初めて自分のピンチに気が付きます。
お日様さんさん…を通り越してカンカン。
冬装備のジャンパーは入店時に脱いでいましたが、正午も回り気温が上昇、汗ばんでいたところ、別の汗が混ざり始めた気がしました。
覚悟を決めて一口。
辛い、しかもピーマンかパプリカか知らない種類の青唐辛子か。
とにかく、種を取ったら完全に中空って感じのまっ緑の果菜を切ったものがたっぷり入ってます。
しかし、とりあえず不味くはない、独特の(苦手な)匂いは無いし、これは他の香辛料で消したか、湯剥き等の技巧の結果か。危惧した程ではない。
が、やはり、スープはあまり減らず、サラダや付け合わせ中心に食べていく。
ご飯が約半分、他のオカズ?はほぼ完食した頃には、下が慣れたか辛さに耐えられる様になりました。
終わってみれば美味しく完食、デザートのシャーベットウマー。
そしてドリンクは…ノンアルコールの梅酒みたいな感じでした。
ストローと一緒に匙が添えられ、粒の原形を留めている梅ジャムをきっちり掬って頂きました。
お店が混雑でごった返すでもなく、マッタリとした一時、これは大当たりでしたね。
旅行そのものもそうでしたが、思い付きで行動、それが結果オーライな流れでした。
まあ2人で日頃「思い立ったが吉日」歌ってますからね、有言実行鬱病ズです(笑)。
1時過ぎに退店、既に暑い吉野の街歩きを再開です(続く)。
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テーマ:日々 | 投稿日時:2010/04/09 19:40 | |
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