はいぱぁ・すくらむ・こんばぁじょん

何が正しいか、歴史が証明する!
歴史は勝者が作る!
正義を語るには、勝利と云う結果が必要だ。
力無き正義は無力なり!

って、現実を認めつつ、「やっぱり愛だよね」って自己満足の涙に溺れる……。
そんな体感が味わえる、ユルーイブログになりそうな予感。

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夢の紙束~第8章~

「これがバイオロボのコクピットか、大体判った」
士と召喚ライダーを乗せて、現在4人乗りのバイオロボは立ち上がった。
それまでとは比較にならないスピードで動き出すと、巨大化怪人に後ろから組み付いた。
「しばらく相手して貰おうか」
しかし、そのバイオロボの背中で火球が炸裂する。
双頭の飛竜からの攻撃だ。
気をとられた隙に、あっさり振りほどかれてしまった。
「やれやれ、囮役も楽じゃないな」


海東大樹は考えていた。
「今、チェンジロボに乗り込めたなら、目の前の敵さえ倒したらそのまま奪えるのではないか?」と。
もしそうなら、ここはラジエッカーよりも優先すべきだった。ラジエッカーなら、カーレンジャーの世界へ行った時にまた狙えば良い。
「士、頑張ってくれよ、僕の為に」
行く手をヒドラー兵人阻まれた。
「邪魔だよ」
ディエンドに変身してあっさり片付ける。カメンライドもファイナルアタックライドも今は使えないが、戦闘員ごとき敵ではない。
しかし、その間に、先程士の横に居た男…電撃戦隊隊員に追い付かれてしまった。
(こうなったら一緒に行くのも手かな?)
海東は男を庇いつつ、チェンジロボを目指した。
しかし、目の前に見えていても、走って行くには結構な距離だ、まして途中に妨害が入る。
「乗れ!送ってやる」
ラジエッカーが来ていた。
「当然だね、僕の車なんだから。後で返して貰うよ。」
海東は隊員の男と乗り込んだ。
これで直ぐに着くだろう。男?3人乗りはいただけないがちょっとの辛抱だ。
だが、速いから早いとは限らない。双頭の飛竜からの攻撃が増えた。
それまでラジエッカーから牽制攻撃をされても殆ど無視していたのが、海東達が乗った後はどうやら重点的に狙ってきている。飛竜の元々の攻撃目標のチェンジロボに近付いたからってだけでもなさそうだ。
こちらの目論見を正確には判らない迄もある程度見抜き、接触させないと決めたらしい。
「何してんだ、士」
海東は焦れる。しかし、バイオロボは巨大化怪人の相手で精一杯のようだ。
既にチェンジロボの横には来ている、乗り移るチャンスがないだけだ。しかしそれは飛竜にとっても、複数の攻撃目標が一ヶ所に固まったという事である。
「一瞬で良いんだ…」
飛竜の放つ火球が、ラジエッカーを捉えた。
激しい揺れで中の3人が揉みくちゃにされた。
「ここまで来ているのに…」
折り重なった中、隊員の男が呻く。
「ガーンマガンマ、ドンドコガンマ」
海東の懐から、武者の顔のこけしのような人形…アスムが拾い、海東が受け取ったものだ…がこぼれ落ちた。
いや、それは最早、こけしとは似つかわしくない姿と化していた。
「どうして鍵が開いたんだ?」
こけし状の胴体は左右に展開してマントとなり、中には手足があった。
人形はラジエッカーから飛び出すと、グングン大きくなった。怪人やロボット達と、そう変わらない大きさだ。
そしてラジエッカーに手を伸ばすと、隊員の男をつまみ上げた。
男はパニックの余り声もない。
人形は男を手にしたまま身を翻し、邪魔だとばかりに逆の腕で飛竜を殴り飛ばした。
そして男をチェンジロボに届ける。
「その願い、叶えたぞー」言い残すと人形は飛び去った。
「僕のお宝~」
「後を追うのは無理だな、追いたきゃ降りてくれ」
デモストはラジエッカーを停めると、突飛ばすかのようにディエンド=海東を降ろした。
飛び立つラジエッカー、海東は放心状態だ。
心なし、チェンジロボの動きが良くなった。
「でなかゃ苦労した甲斐がない」
士が呟く。飛竜が吹っ飛ばされ、チェンジロボの動きが良くなった分、バイオロボには余裕ができた。
「海東、そこは邪魔だ、乗れ」
バイオロボが腕を伸ばし、ディエンドを拾い上げた。
「これで5人目、真の力を見せてみろ」
吹っ飛ばされた飛竜は再び体勢を立て直し、こちらに向かおうとしていた。
眼前では巨大化怪人とチェンジロボが対峙していた。
怪人の背後でバイオロボはジャンプした。
「スーパーメーザー、エネルギーチャージ」
電送された長剣・スーパーメーザーに、バイオロボが眼からバイオ粒子を噴き付ける。
チェンジロボが剣を引き抜き、袈裟懸けに斬りつけた。
「スーパーメーザー、バイオ粒子斬り」
バイオロボは降下しながら、巨大化怪人を水平に薙ぎ払った。
憐れ怪人は、前後から間髪入れずに必殺剣を浴び、跡形もなく爆散した。
「クッ、退くぞ、ジャンゲラン」
双頭の飛竜は、背に乗せた人影の指示に従い退却していった。



写真館の居間で士は思う。
「結局俺は、この世界に何の為に来たんだ…?」
ラジエッカーはデモストが持ち去り、行方が知れない。地球上にいるとは限らない。
バイオロボも整備の為に、再びVRVマスターが持ち帰ったらしい。
この世界は変わらずゴズマの脅威にさらされ、それをチェンジマンが守り続ける。
海東は、手ぶらじゃ帰れないとばかりに何やら動いている、立ち直ったのは良い事だが、世界にとって迷惑な話だろう。
その海東が言うには、ガンマジン…あの人形の名前だ…は、子供の願いしか聞き入れないものらしい。
あの時何故動いたのか、興味がある者にとっては悩みの種だろう。
謎と言えば、何故響鬼の世界と融合したのか、デネブは侑斗に会えたのか、数え上げれば幾つも出てくる。
「まっ、次の世界に行く迄は、この世界に何か用があるんだろうな」

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テーマ:裏設定投稿日時:2010/01/02 23:46
TCGカテゴリ: レンジャーズストライク  
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