完結編までもって行くつもりで書きますがどこまで進むやら。
さて、前回はTCGは金銭的負担を強いるって所で中断しました。
新弾が投入される事とカードにレアリティがある事が、自分にとっては大問題なのです。
まず新弾の件に今回は絞ります。
幸い自分は現在そこそこの経済的安定環境下にあるため、毎度大人買いしてますが。
負担自体は馬鹿にならないのですが、お酒やタバコやギャンブルやでどうせ使うよねって感じです。
ってか、使う事は確定で、使い道が今はカードってだけですから。
なので、自分にとってはそう大した事じゃない?んですが、それでも引っ掛かるものがある訳です。
つまり、自分のお金が惜しい訳でも(まあ安く上がるにこした事はないけど)、学生さん?プレイヤーとの資産格差を気遣ってる訳でもないと。
新弾により環境が代わる、この刺激がTCGの売りではあります。
つまり、一つのタイトルのゲームで使えるカードは、時を重ねる毎に増え続ける訳ですね(MTGなんかの一部レギュレーションでは古いカードは制限かかりますが)。
プレイヤーは常に新鮮な環境で、作戦立案に頭を悩ませる、確かに良い事でしょう、飽きないし。
一方、カードに意思はないけれど、こちらも人気カードと成るか否や、常に淘汰圧にさらされていると言えます。
今は駄目なカードでも、環境変化で新たなコンボを得て、強力なカードとして人気になるかもしれないし、逆にメタられて環境変化を機に人気の座から転落するかもしれない。
成る程、既存のどんなゲームにもなかった特徴ですね。確かに売りにもなるでしょう。
でも製作側は常に新弾の用意を続けて、プレイヤーは常にその購入の準備をして。
なんか異様な光景とは感じませんか、日頃は好きだから気が付かないだけで。
カードプールが増える=プレイの幅が拡がるって、プレイヤー視点じゃ楽しい事だけど、他のゲームじゃあり得ない状況ですよ。
TCG自身も含め、全てゲームはルールがあるから成立する訳で、じゃあルールって何かと言われたら制限な訳です。○○する、○○できないと。
TCGはカードに書かれている事に従うってルールを前提に、カードの種類が増える事でやれる事が増えていくゲームです。
これまでのゲームはどちらかと言えば、制限を増やして、やれる事が減る事によって、一点集中の結果洗練されていったものが主流です。
自分の感じる違和感は、或いは他と違う事に対する不安のようなものなのかもしれません。
しかし、それにしても、後百年、せめて50年早くTCGが誕生していればと思ったりもします。
イケイケドンドンの20世紀ならいざ知らず、限り有る資源を大切に&不況の嵐で閉塞感漂うこの御時世にあまりにもそぐわないというか。
売る(創る)側も買う(使う)側もエネルギッシュである事を必要としますからね。
もしもう少し誕生が早ければ、派生するもの、また、全くの別ジャンルにおいてTCG的在り方…増え続ける…を採り入れて生まれる何か等、天動説が地動説に代わるぐらいの歴史の転換点になったかも。
そのぐらいの、鬼子的な異分子だと思います、TCGって。
現状では単にメジャー・マイナーって以上に特殊な形態のゲームです。
環境そのものからエネルギーを得ていた原始的な生物(今でも腸内細菌なんかはそう)が、ある日突然他の生物を襲うようになり、まあこれが動物の起源ですね。
そのぐらい、TCGの誕生にはドラマがあったといいたいですね。
常に新鮮であるべく、新弾を出すって行為がいわば捕食。
我々含む動物たちが、食べないとやがて死ぬかのように、新弾がリリースされ続ける。
これはまさしく原罪ではないですか。
(もうちょっぴり続く予定)
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テーマ:日々 | 投稿日時:2009/11/04 01:25 | |
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とむやんぷ~ さん | [2009/11/05 03:23] |
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とても興味深く読ませていただいております。 私にとっても多くの共通項もあります。 こちらもルートは違いますが色々思うことをかかせていただいております。 ある意味こういうテーマはハードなので避けていた部分もあるので 取っ掛かりを作っていただけたことに関しては感謝しております。 |
ムノー さん | [2009/11/05 09:55] |
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ありがとうございます。 少なくともここに登録してたり、当ブログを閲覧している方は、TCGに好意的な方だと思うので、否定的な事を書いてもそれは刺激にはなっても営業妨害?にはならないだろうって期待はしてます。 書いてる当人が理屈上は否定しながら購入やめられない人ですし。 面白いのは確かなんですよね。 |