今年も多くの新作TCGがデビューします。これから船出する旅人に否定的な意見はしないこと、見送る人の心遣いだと思います。でも偶然にも、旅行カバンの中身を見ると未来の旅路に不安が芽生えます。
とても遠回りになりますが、私の新作TCGの見るべき点を食品スーパーに例えて進めます。
とても便利な大規模食品店は近代商業(物流)の集大成です。海の魚、畑の野菜、調味料や飲み物は食品工場と、消費者に食されますが、その起点は多種多様だからです。そこに新製品(新食材)を棚に割り込むのも困難ですが、これは消費者の接点を持つ、スタートラインです。いくら優れた新食材(カード&パック)でも消費者に料理方法(ゲーム手順)を知らなければ間違った料理になるからです。消費者には新食材(カード&パック)と料理(ゲーム手順)をセットに提供する、これが近代商業(物流)の方程式だと思います。
インターネットや広告でユーザー⇔メーカの料理方法の共有化ができるようになりました。では、小売側からの情報の提供や発信は必要なくなるのでしょうか。小売店は棚の管理(アイテムの陳列)、魚や枝肉のばら売り(シングル販売)、お惣菜の販売(公認大会の運営)に特化するべきなのでしょうか。スーパーはこれでもいいと思いますが、TCGショップだけはゲーム(料理)の楽しさを伝える場所であって欲しいと思うのです。
新作TCGはイラストや斬新なゲームシステムが注目を集めますが、TCGの楽しさの項目も旅行カバンに加えるべきアイテムです。
これから吟味するベテランも、ショップをはしごするティーチングスタッフも、「面白さ」や「楽しさ」の答えを新作TCGに求めていいと思うのです。
登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論
テーマ: | 投稿日時:2013/06/12 20:34 | |
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