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カードシステムについて

TCGの対極であるビデオゲームにもカードシステムがあります。ビデオゲームは操作が簡単でプレイ時間を短縮することが求められています。単機能のアイテムより多機能のカード方が、その要求に応えられたと考えています。もしくはカードのほうが所有欲を刺激させ投資感覚を鈍らせる効果があったかもしれません。違法となったコンプガチャは絵札合わせもカードシステム一部です。ビデオゲーム業界のほうがカードシステムの開発が進んでいるかもしれません。
私達TCGプレイヤーはカードを「道具」として扱います。なかには「金銭」と見る人もいますが、今回はその仕組みを考察したいと思います。

カードを場に出したり、伏せたりする「動のカード」よりも、カードの表側のイラストとテキスト「静のカード」についてです。カードはゲームの大柱で、プレイカードでゲームが進行(目的に向かう)します。そして、カードは「道具(手段)」の根拠でもあります。しかし、私は「紙に書かれたプログラム」だと考えています。非常にすばらしいアイディアなので「道具」(擬似道具)としても使えるのです。プログラムはデジタルですが、フロッピーディスクがなかった頃の記録媒体は、紙に穴を開けてコンピューターに読み込ませていました。TCGはカードデザイナーの現象の過程から結果までを紙(カード)に保存し、受け取ったプレイヤーが再現しているのです。
プログラムだから、OS(基本ルール)が同じであれば再現率は100%です。同じ道具使用しても人の技量によって精度が変わる物(道具)と真逆の使用です。対戦ゲームでは、ゲームデザイナーが競い合うべきステージ(技量)を設定します。つまり、競い合わないところは均等化するのです。カードの使用する対象やタイミングを競わせ、テキスト効果の誤差を生ませないことがカードシステムの核心だと思います。
メジャーなデジタル記録用紙は、音楽室にある「楽譜」です。作曲者の音程とリズムを時間による腐食を守る人類の叡智です。しかし、楽譜が読めないとおたまじゃくしの行進にしか見えません。保管や持ち運びに便利な記録紙も今のトレンドである再生機能(DTM)がなければ、飾り表紙(ジャケット)のない本のようなものです。
TCGは「静のカード」よりも「動のカード」ほうがゲーム処理と判断に大きく依存します。人は動くものに敏感だからです。しかし、記号や文字を捕らえるにはとても苦手です。走るバスの広告や車のナンバープレイトと同じ理屈です。私達は瞬間の特徴で認識します。TCGならイラストです。そして、カードのイラストとテキストの長所短所を掛け算で補完させたのが、TCGの「C]の部分のだと考えています。

登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論 

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テーマ:投稿日時:2013/06/05 21:00
TCGカテゴリ:
表示範囲:全体
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