連休は友人とMTGでした。明日が休みでも、消灯時間は普段と変わらない時間です。飲酒なし・体力があまる・MTG大好きの学生時代だったら、「統率者戦」の徹夜慣行をしていたと思います。長い待ち時間で別作業、疲労で思考停止やスタック処理も助け舟がある、多少のプレイミスはハプニングの笑いに変わります。
デュエルスペースにも「統率者戦」が普及しました。トーナメント志向の強いMTGに「統率者戦」は不発すると予想してましたが、100枚デッキをコツコツ収集する長期型デッキビルドが好まれたようです。
「統率者戦」のデッキ構築は他のフォーマットにくらべかなり特殊です。禁止カードの規定はなく、使用を避けたほうがよい、逆奨励カードのみです。すべてのカードが1枚制限なので、2枚以上の入手をはぶけます。
広さは古今問わない「レガシー」と同じですが、デッキの強化が安定しているフォーマットです。
さて、私はデッキを乱増するプレイヤーですが、限られた範囲のスタンダードしか手を出しません。それ以上の広さになるとカード整理ができないからです。デッキを解体してファイルに戻す、その労力を払えないとデッキが散乱して、身動きがとれなくなります。私には、「統率者戦」のデッキ構築は「勉強しなさい!」の小言以上に面倒です。古いカードを使用するフォーマットは選ぶ人(カード整理できる人)&選ばれた人(その浪費をいとわない人)だけの適正審査があるフォーマットだと考えています。
ところが、その適正審査の不要の環境が整ったのです。それはシングル販売です。金銭的負担を除けばカードの整理管理が不要なスマートな手段です。多くのプレイヤーが、無駄カードが生まれないシングル販売を選択するようになりました。つまり、面倒なカード整理を店が代行するのです。
斜め上ですが、「統率者戦」のデッキ構築ルールは、膨大のカードプール(ミカン箱やレアファイルから眠るカード達)から選びやすいように規定したフォーマットです。リーダーを選び、その重なる色から99回選択するだけです。ところが、プレイヤーがシングルを多用することで、当時の理念と今の現実との乖離現象が起こりました。
私はそれを、「ゆがみ」と呼びます。しかし、「統率者戦」はスタンダード落ちのカードに悩む小売の貴重な収入源です。そして、その「ゆがみ」の否定は、小売スタッフの労力の報酬まで否定に直結するから、私はデュエルスペースで興じるプレイヤーを見守るしかないのです。しかし、「統率者戦」の普及の裏に「デュエルスペース」に蝕みつつある「デュエル力」低下があると思うのです。次回につづきます。
登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論
テーマ: | 投稿日時:2013/05/08 19:13 | |
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