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TCGプレイヤーが「ゲーム理論」を言い出したら その2

前回、「囚人のジレンマ」をTCG流(でゅえるメイト)に斜め上に例えましたが、現実の大会は、上位限定プロモの大会でもファンデッキを持ち込むプレイヤーがいます(ゲームデーにランデスデッキで挑んだ私です)。
ゲーム理論の選択基準は「利得」が優先されます。TCGに例えるなら、リソース競争です。コストパフォーマンスに優れるもの、費用対効果が大きいものが選択されます。しかし、「楽しさ」は数字化できませんから「わけがわからないよ」くらい予測不可です。
だからこそ、「神園いくさ」と「札引かもね」が「楽しい」からで選んだ「ファンデッキ」の仮説(シュミレーション)をノベル形式で始めます。

「囚人のジレンマ」の選択でバッドエンドで終わった2人ですが、今回大会の「ファンデッキ」の選択はBルートの布石になります。スイストーナメント式なら連敗でも最終戦で必ずマッチできるからです。TRF / 「BOY MEETS GIRL」(ボーイ・ミーツ・ガール)のTCG版がCエンドです。そして、次回も「ファンデッキ」の続投なら、Bルートです。
Bルートに変わった背景は、2人以外の強デッキ参加者にあります。大会参加者やプロモの配布数によりますが、Cルートには悲惨なプロモ難民がいます。彼らはファンデッキの2人を軽くボコったにもかかわらず、もっとも損失が大きい(利得が少ない)順位に没落します。強デッキのプレイヤーは隠れ最下位を避けるべく、一線を越える仁義なき戦いが勃発します。プロモ難民が定着したプレイヤーは大会不参加となり、その席が空白になります。その席にプロモ狙いのプレイヤーが座ることはありません。つまり、新Bルートは、プロモ難民席がドロップした後話です。
Bルートで大会をエンジョイする2人は、その空白席が心配ごとになります。空白席が拡大すれば大会継続に黄色信号が点火します。そこで2人は第3のデュエ友「暁よみな」と「騎士堂らいか」を大会に誘ったのです。
2人だけのBルートからデュエ友達のAルートに変わります。これが、デュエルスペースの理想的環境(進化的に安定な戦略『ESS』)で、私達の日常です。

少し歩けば、強デッキVSファンデッキの争いが散見できます。どちらかが、全滅しなければ終わらない戦いに見えますが、私は違うと考えています。これは 肉食動物と草食動物が共存できる自然の秩序がTCGにも存在すると思うからです。そのメカニズムを教えてくれたのが「ゲーム理論」でした。

登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論 

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テーマ:投稿日時:2013/02/27 18:09
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