2012年、いい意味で予想が外れたアニメは「ガールズ&パンツァー」です。トラウマドロップの主人公が軍神に生まれ変わるシンデレラストーリーですが、口うるさいマニアを満足させて素人にも楽しめる近年珍しい誰にでも進めれるアニメです。
もちろんTCGプレイヤーも例外ではありません。
つい最近まで素人であったチームメンバーを引き連れ、売れ残った戦車を駆り、強豪チームから勝利は、安デッキの勝ち続けるす写し動画です。
限られた資産と時間の中で勝利を求めることはとても難しいことだと思っています。
一般に安デッキの戦術は「○○単」といわれる三角定規よりも尖った戦術です。しかし、その戦術はTCGの楽しみや面白さである大事なところを切り捨てた戦術と思います。かりに勝てても、それは結果が「うれしい」だけであって、「楽しい」ものではないのです。
そして、「ガールズ&パンツァー」はその戦術はありません。名誉ある犠牲の「特攻」や固定砲台トーチカモードの「穴熊」は結果的になってしまったのみです。遠回りで苦労した道だからこそ、チームメイトは主人公と一緒に「戦車道」の楽しさを体感できたと思っています。
斜め上ですが……彼女の行動と私の求める理想と重なるのです。
さて、弱小の成功は望むものであるけれど、現実にあいません。低年棒チームで優勝する監督、低予算ゲームでミリオンヒットするゲームデザイナー それらは天才・発明家の領分であって、一般人ができることは予算を多く集め、効率的にまとめることです。TCGもシングルをコツコツ買ってデッキを強化して思考の効率化を進めることが表道だと思います。
アニメでも「邪道」だと切り捨てるキャラクターがいますが、この戦車競技は量・質の格差は認められてます。つまり、戦う前の準備もまた競技の一部であって、そのキャラから見れば、その努力を怠った者(ずるい人)の悪知恵に映るのです。
練習やハードウェアーの補強をちゃぶ台返しする発想はとても危険です。でも、実戦の敵は容赦なく急所を狙います。また、それを自分自身で顕在化させてしまうこともあるでしょう。解決策として、その原因と改善ですが、それは試合後の話です。今すべきことはダメージコントロールと相手の次の手を封じこめる戦術です。フィクションですが、軍神といわれる主人公はその点がとてもクレバーな隊長です。そして、彼女は弱小チームを率いることで最大限発揮しました。私は弱小(安)デッキの愛好家ゆえにその才覚は欲しいです。もし手に入れたら、MTGはますます楽しいものになると確信してるからです。「ガールズ&パンツァー」はTCGを楽しむための「大事なこと」を教えてくれたアニメでした。
登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論
テーマ: | 投稿日時:2013/01/16 19:25 | |
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