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マニア問題について その4

「マニアは私達の夜の時間」と斜め上の理屈を言いましたが、私達の昼の時間がマニアに侵食されないのは「越えてはいけない線引き」があるからです。一人ヒトリ「その線」の高さは違います。経済状況、ゲームレベル、自由の時間、そして、ゲームに対する想いで上げ下げすると思います。
プレイヤーにおけるマニア問題は「その線」の超えようとしたイカロス話ではなく、その線を超えるぎりぎりの話です。
今までTCGを知らない素人がほんの数週間で私達ベテランと並ぶことがあります。その原動力はメーカーや小売やネット情報の力です。私達のTCGの業界は素人を課金システムのレベルアップのように押し上げる(マニア化させる)上昇気流があると思うのです。
そして、あまりの気流が高すぎて危ない場所だと素人は悟っていると思います。メーカーは上昇気流に誘い込もうとあらゆる手段を用います。
「友人に勝とう!」「今日から始めれる」「逆転要素もある本格派TCG」
ベテランでは信じがたいキャッチフレーズでも、そこには販売戦略と周到な下準備があります。
さて、上昇気流にのったプレイヤーは「その線」で停滞します。天井に頭を打ち付けているのです。もともと自分の腕力で上昇したわけではないので飛び方を知りません。そして、上昇気流がなくなれば墜落しますが、「その線」を自ら切断すれば、どこまでも高く空に向かいます。しかし、飛ぶことは手段であって目的になりません。俯瞰や遠くの未来を知るために人は爪先立ちでも目線をあげるのです。
TCGのベテランにも「その線」あります、しかし、凧のように宙ぶらりんではありません。マニアの差はそこにあると思います。

登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論 

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テーマ:投稿日時:2012/12/26 22:29
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