国内過去最高の1689人を記録した「グランプリ名古屋」の二日目を見学しました。本選やイベントに参加するつもりはありませんでした。最近の会場の傾向(マニア問題)を皮膚で味わうために数千円の運賃を払い会場まで行きました。人気イラストレーターの長蛇の列、シングルショップの人ごみ、本選の熱気、それを「マジックのお祭り」と表現することもできますが、会場にたまたま迷い込んだ一般人を見るたびに何か威圧感がある会場でした。
その威圧感は免疫や同類なら心地よい空気です。長時間でも乱れない行列、プレイヤーの希望するカードを丁寧にさがす店員、大人数を仕切るジャッジ達。この会場は性善説で機能していると、今でも思っています。
残念ながら、そこが一般人に伝わらない。距離は近いのに途方もなく遠いのです。私達は、その一般人にTCGのすばらしさとイベントの楽しさを伝える言葉も余裕もありません。ですが、私達が一般からどう思われるか振り返れることができます。TCGははまりやすい趣味です。それは一般の感覚が麻痺しやすいからです。そして、あらゆるものからその感覚を鈍らせる誘惑があります。「グランプリ名古屋」にもありました。私も無駄遣いと調子のいいご都合的助言を連発してました。それに気がついたのは帰りの電車です。そして、本選やイベントに参加する意味がなく、何も得られないと確信しました。一般の感覚を忘れたくない私とそれを麻痺させようとする会場は悪魔と天使の関係です。次回の「グランプリ名古屋」も見学すると思いますが、その時こそ予想が外れることを願っています。
登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論
テーマ: | 投稿日時:2012/12/12 22:29 | |
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