構築戦のゲームバランスについてです。TCGは新カードの市場投入で動くゲームです。新カードが停滞とはビデオゲームに例えるなら……CD(ゲーム媒体)が本体にセットされてないと同じ状況です
ですから、プレイヤーにとって新カードの投入はゲーム続行!!(死活問題)の機会です。しかし、心情は期待半分・心配半分です。その心配事とは新カードによるゲームバランスの崩壊です
生存戦略の新カード投入が自己崩壊リスクと切り離せないジレンマがあります。つまり最良のゲームバランスがあったとしても持続できるどうかわからないのです。
メーカー側は、TCGの信用危機がおこらないように「開発」「テスト」「禁止カード」の三段構えでゲームバランスの安全管理を行っています。
確かに凶カードのデザインは一時期より減少しました。しかし、ゲームバランスの向上の実感はメーカーが期待するほどありません。
私が思う、ゲームバランスの病根は急性型と慢性型の2種類があって「禁止カード」で改良できるのは急性型です。メーカーが躍起に対応したのは急性型で、私達の心配事とは慢性型です。
残念ながら、その慢性型は認識度が低く、全くの未対策です。
慢性型の問題点は新カードの投入でも改善できる見込みが極めて少ないことです。絡まってしまった糸に継ぎ足しの糸は事態をさらに悪化だけです。絡まった箇所を切断して結めば解決できるかもしれませんが、どこで切断するか?切り取られた糸の損害は?結んだ箇所の強度は?注射針の痛みを我慢するだけではいかないようです。
慢性型のゲームバランスの崩壊例を言います
MTGにはエターナルというフォーマットがあります。スタンダードとは真逆のフォーマットでカード使用の時限がないのです。国産TCGだとそちらのほうが主流ですね……
引退者まで巻き込めるフォーマットにもかかわらず、現役者はマニア道を極めんと歩んでいます。
ゲームの広さとプレイヤーの遊び方が正反対なのです。ゲームタイトルの年齢の数がそのまま万人の広さになりますが、TCGは壁になります。新カード投入がレンガの壁のごとく積みあがるのです。最良のゲームバランスは多くの人に遊ばれるゲームなのです。
登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論
テーマ: | 投稿日時:2012/11/14 21:18 | |
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