TCGのゲームバランスはカードの単体性能と構築戦の2種類があると思います。
カードの単体のゲームバランスが良好にデザインできれば構築戦も追随するかもしれません。それは現実問題難しいと思います。
カード単体のバランス判断はカード分析です。例えば……1個の飴玉を味・甘さ&刺激・溶ける時間のバランスを吟味します。
構築戦のバランス判断は、その集合体(デッキ枚数分!)である飴玉の試食となりますが、口の大きさ(認知限界)と味覚(カード効果)飴玉の組み合わせの種類(デッキの数)で不可能です。
さらに、平凡な普通の飴玉が別の飴玉と口内で融合するとで劇的な味の科学変化があります。そのような変化を否定すること(禁止カード指定)を構築戦のバランス調整だと思っています
しかし、未来のTCGを夢見れば……このような絆創膏(応急処置)のバランス調整では過不足(満足できない)です。
私の思う構築のゲームバランスとは……焼肉屋の食べ放題のメニューだと考えています。
食べ放題の焼肉屋は子連れファミリーから若者まで客層が広く、客のニーズ応えようとカレーや寿司・アイスクリームまで膨らんだ結果、ひとつのテーブルに洋食・和食・ジャンクフードまで並びました。
客自ら選んだメニューで満足感がありますが、別の観点でいえば、ジャンル・栄養・おかずの組み合わせ・スプーンや箸が散在する貧しい食卓が日常化しました。
そのほかにも、払った金額より多く食べたい客もいます。そのような客は高い食材をひたすら効率的に食べます。それが多数派となると、不人気メニューの廃棄処理が起こるでしょう。
それらを防ぐメニューの組み合わせ、それがバランスだとおもいます。
残念ながら……今のTCGプレイヤーは個別のカードを注目して、俯瞰的バランスは見落としがちです。間違った選択のリスクを忘れて、新しい選択肢の上積みを期待してます。焼肉屋はスペースの都合上でメニューの限界があります(私達の胃袋にも限界がある)。しかし、TCGにはそれがありません。斜め上ですが、宇宙は膨張するといいます。TCGのカードが宇宙の膨張のように広がっていくことに夢やロマンがあります。宇宙の膨張にも自然科学の秩序があります。おなじようにカードの膨張にもゲームバランスの秩序を未来TCGのために発明・発見すべきことだと思うのです
登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論
テーマ: | 投稿日時:2012/11/07 17:58 | |
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