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過当競争について その2

過当競争はメーカーだけの話ではありません。消費者側のプレイヤーにも過当競争があります。TCGは対戦ゲームである以上、常に競争があります。それは、TCGの長所でもあり短所でもあります。学習しない代理相手のCPU(パターン化できない)、終わりのあるシナリオ(結論がないメタゲーム)、限界のあるマップ(供給があるカード)さらには、ブラフの心理戦までおよびます。そして、これら要素を総合した総力戦=総合競争です。
さて、TCGでもっとも競争原理が強いゲームはMTGだと思います。残念ながら、身内びいきしてもMTGはライバルに苦戦してます。その理由は新規参入のハードル高さ、それも現プレイヤーが築き上げたものです。私は人に教えて自分も教わることがあると考え、おせっかいにティーチングします。MTGのカードデザインは「すばら」くらいアシスト教材です。ところが、楽しさと面白さを知って、次のステップの大会参加はとても難しいのです。
その状況を例えるなら……収穫できない栽培漁業のようなもので、稚魚が育たない環境です。デュエルスペースやフライデー、など自然は豊かなのですが、エサ(勝利)を取り合うライバルの同種争いがとても激しいのです。私はその激しいさまを過当競争と呼んでいます。
プレイヤーの過当競争は「ラヴニカへの回帰」の発売数日まで見ることができます。今回はどのデッキにも安定力にある「再録のデュアルランド」でヒートアップでした。人よりも有利になりたい気持ちと、石につまずきたくない心理がパックの大量・早剥きの不のスパイラルが起こりました。一日の遅れや勝利ウェイトがどれだけのものか様々ですが、MTGの常識は一般より大きく乖離と思います。

登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論  

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テーマ:投稿日時:2012/10/10 21:14
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