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近くて遠い、「カジュアル」と「ガチ」 その2

「俺はこれからガチをする」少し大げさですが、TCG日常でよくある言葉です
シングルで優勝デッキをコピることを「ガチる」と言い
そのデッキで大会に参加することを「ガチる」とも言い
ライバルデッキを分析して勝率を上げることを「ガチる」とも言います
孤立やKYのイメージをもつ「ガチる」ですが、デュエルするとは対戦相手があってできるもので、「ガチる」も1人、単体だけでは不可能です
それでも強行に「ガチる」なら壁のキャッチボールのように乾燥した行為です

恥ずかしながら私自身、今どきの「ガチる」に染まって、「ガチる」のコアな部分を完全に忘却してました
さて、その「コア」な部分の説明ですが……
80年の世代定番の絵本「ちびくろサンボ」の3匹のトラ達が戦利品の独り占めしようと∞追いかけっこを始め、最後に3匹とも溶けてバターになる顛末です
そのバター作り(トラの追いかけっこ)が「ガチる」そのもので、そのバターでホットケーキを食べることが、そのコアだと思っています
その材料となるトラはプレイヤーですが、3匹という数が理想です
2匹の場合は目の前の尻尾を追いかけるだけです。4匹以上の場合は隣のトラを襲わせる戦略(漁夫の利)がうまれます。3匹の場合、相手の尻尾の自分の尻尾を守る2方向のバランスが要となります
数的問題の他に、力学的問題もあります。持久力、攻撃力、防御力これらが均衡しなければ、強トラの一人勝ちです
均衡した3が「ガチる」の理想的環境ですが、いつ、どこで、誰が、規模や結果の差はあるけれど、確かに存在したと思います

今の「ガチる」は理想的環境ほど遠く、その理想像も夢語り(実現不能)です。それでも、「ガチる」を希望するプレイヤーはいると思います。私は正直「ガチる」は嫌悪しますが、「この指とまれ」の声をさえぎらないように言葉に注意したいです

登録タグ: 水曜日の斜め上TCG論  

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テーマ:投稿日時:2012/08/01 19:47
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