とりあえず、ショップ側として意見をいくつか書いてみようかと思います。
その前に一つ。
私はこの大会の裁定についてあまり詳しい状態ではないということと
一歩離れた状態であることで
「普通にTCGを知っている」という観点と
プラス
現状のヴァイスシュヴァルツおよび国産TCGにおいて思う部分を書きますので
基本的にどちらが良いとか悪いとかは一切考えておりません。
お互いにTCGの業界を良くしたいと主張されることはいいことだと思っておりますので
それをどうこう言いたいわけではなく
業界に携わるショッパー側としての思うことだけを書きます。
まず一つの前提条件として
勝敗をTCGのメインにするのか否か。
これは今ブシロードのTCGに限らず多くの国産TCGのメーカーとユーザの間で乖離した問題と考えます。
確かにTCGは勝敗を決めるものであり、勝てば嬉しいもので負ければ悔しいと思うのはヒトとして多くの方が普通に感じると思う。
しかし、それってメーカーにとって重要なことなのかなと。
誰が優勝してもメーカーにとって「どうでもいいこと」だとしたら?
そう言う風に思うことがあるのです。
メーカーにしてみれば商品が売れる方法「だけ」を考えているとしたら?
これは遊戯王でもバトルスピリッツでもどんなカードゲームでもいえますが
煽るだけ煽って後はほったらかしの場合だってあるのです。
特に一時期のバンダイ系のTCGなど顕著でしたね。
結果国産TCGについて私はある意味「悟り」がひらけたのです。
多くの国産TCGは「TCGのような玩具」であると。
そう言う意味でMTGは比較対象として大いに役立つのです。
メーカーの大会と商品に対する姿勢
ユーザーの勝負に対するこだわり
ジャッジのゲームに対する真摯な態度
ミスジャッジをしようものなら怒り、涙を流し、
そして、メーカーもジャッジもユーザーもみんなその情報を共有し
「同じことが起こらぬように」と自分にも他人にも厳しい姿は
確かに一般人には判りづらく、奇異に映るかもしれない。
それは将棋や囲碁と同じく敷居が高く感じられる。
しかし競技性というのは本来そう言うものである。
アスリートの世界と同じかもしれない。
逆に国産TCGはゲームに参加できる敷居を下げたために
「競技」ではなく「玩具」になってしまっている部分が見える。
誰もが簡単に参加できる気軽さと同時に
覚悟も軽くなる部分がどうしてもある。
最初に書いたとおり
良い悪いということではなく
「それはしょうがない。」
メーカーが望んだ結果なのだ。
自分と同じ考えを持つユーザが集まる大会ではない場合
どんなヒトと当たっても文句が言えない。
実際、ジャッジもヒトの子である以上間違いが起きる。
また、社員も同様。
「これは玩具である」という考え方が国産TCGにある以上
社員の感覚もまだまだぬるいということも無いわけではないと思う。
正直最近のブシロードの拡大路線では社員の教育がどこまで出来ているかという部分が正直不安がある。
先日大ヴァンガ道でもユーザを馬鹿にしたような発言があったとツイッターで流れた。
その真偽はさておいても
「ブシロードの社員はそんなことは絶対に言ってない」といえるような
社風を築いているであるだろうかという部分が揺らいでしまう。
責任のある立場の方が
「それは全社員に問いただしたがなかった。デマです。」
否定していただけるとありがたいのだけど
今のところそのような話は流れていない。
そうなると
「不安」が一人歩きしてしまう。
まだそれが小さい早い段階で早めに対応を取ってくださるとありがたいのですが
さてどうなることやら。
ユーザーも
「TCG」という「競技」と思うのか
「TCG」という「遊び」と思うのかで
全くその感覚が変わると思うのです。
そしてそれがそれが不幸な形で出会うと今回のようなことが起きるのだと思うのです。
今回のブシロードの裁定についてあえて個人的な感覚で言えば
「従わないとダメ」となるのですが
じゃあ、何でダメなのかというと
「ブシロードの大会責任者がそう決断したから」としか応えられません。
最終的には大会責任者がその采配を下すわけですから。
でも
「それに対して異論を唱える」のは大会以外であればいくらでもしてもいいと思います。
大会となると現状では「会場を借りている」場合が多く時間の制約が多すぎるのでできるだけそれに沿った行動を心がけるのが吉と言えるでしょう。
そうしないとメーカーも「あの場所では二度とイベントは行いたくない」という印象を与えかねません。
その地方にとっては大切なイベントなので出来る限り協力してあげて欲しいと考えてしまうので
イベントコーディネーターである私としては協力してあげたいと思う部分ではあります。
が、そのためにユーザーが犠牲になってはいけないのです。
何かしらの救済措置や、何でそうなったのかという「まっとうな論拠」が必要となります。
では、そう言うことを踏まえて今回のブシロードの今回の措置について
きちんと出来ているのだろうか。
ちょっとイベンター寄りな判例が出来たかなと思っております。
去年のMTGの失格騒ぎを思い出しましたが
こういうときにこそ
メーカーの対応の差が出てきていると考えています。
そしてそれはそのままに
そのメーカーの自社TCG対しての思い入れが出てくると考えています。
それはそのままユーザーにもいえます。
例えば黒サイドの環境が壊れていると
メーカーに直接常日頃から発信している方が何人いらっしゃったか。
ツイッターでブンケイPに一言でも言ったユーザーはどれくらいいらっしゃっただろうか。
「たかがゲームにそこまで言う必要ないだろう」と考えたら
それは
「あなたにとってヴァイスシュヴァルツはそこまで言う必要のないゲーム」でしかないといわれてもしょうがないような気がする。
正直私は販売する側なので
どっちでもいい。
かなり以前、木谷社長に
「ヴァイスシュヴァルツはすぐにやめられるし、すぐにまた復帰できるTCG」であるという話を伺ったことがある。
それはこういう問題が表面化しなければ素晴らしい話だ。
しかし、
「遊び疲れてやめる」のと「気分を害してやめる」のでは
話が変わる。
後者は業界を縮小させてしまう。
そう言う意味では
ブシロードには早めに対応をお願いしたいと考えるし
ユーザーはユーザでメーカーに過度な期待をしないで
対応をきちんと見た上できちんと提案をするのがいいのではと考えます。
もちろんこれは私の考え方ですので
みなさんが考えていることを否定するわけではありません。
私としては
「両方にとって良い状況」になればいなあと考えているので。
このことによってユーザーとメーカーの話し合いが始まり距離が近くなって
ヴァイスシュヴァルツというゲームについて、またはTCG全体について
考えていただけると嬉しいと考えているだけです。
そのためにショップとして私に出来ることがあれば
お手伝いできることはしたいと思います。
そんな感じ。
ま、前向きに考えるしかないでしょうね。
登録タグ: 雑記 ブシロード ヴァイス ジャッジング 遅延行為
テーマ:日記 | 投稿日時:2012/05/10 04:00 | |
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