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LはLOVEのL

## 今知ったのだが、今は「ToCaGe」って言わないのね。

今日はTCGフェスの同人TCGプレゼンに審査員として参加してきた。いらんおっさんが偉そうにしてなんか申し訳ない。で、その中で言い損ねたLCGの「L」の話。

ゲーマー一般には「Living Card Game(LCG)」とは「固定セットで販売される対戦型カードゲーム」ぐらいの認識だと思われる。というか今回のプレゼンでもLCGを参照したプレイヤーは全部こう信じているのではないかぐらいの空気だった。まあ、正直な話そこまで大きく間違っているのではないが、彼らの認識には一つ抜けがある。それが今回のテーマである「L」である。

LCGの用語所有者であるFantasy Flight Gamesにとって、LCGのL、すなわち「Living(生きている)」とは、「固定セットによるカードゲームではあるが、短期間に小規模パックを定期的に出すことにより、環境をつねに転がし続けるゲーム。つまり、『環境自体が生きているかのように変化していく』ゲーム」を意味しているのですよ。

実際の話、FFGの通常のゲームは、まず基本セットが出て、そこからブースターに該当するパック(20種60枚)を1ヶ月程度に1パック出し、これを6パック~12パック出したところで構築デッキを含む大型セットを出す、というローテーションになってる。なので、環境が極端に変わるのはまあ年一ぐらいだけど、そこに至る前に微妙に常時環境が変わり続けてるわけだ。そこがFFGの望む「Living」なのだよ。そこの精神抜きにLCGを名乗るのはちょっと違うのではないかなーと。

だから、とりあえずボックス出しました、構築はこれで全部できます、で終わるのは、本来の意味でのLCGではない。とある同人カードゲームが「BCG(Box Card Game)」と言っていたけど、たぶんこっちの方が正解だし、同人のカードゲームとしては正しいやりように思う。自分はおっさんなのでツベルクリン反応とか思っちゃうけど。

そんなわけで、LCGという単語を使う場合は、FFGの精神も少しは理解してね、ってお話。

PS:ちなみに最後に爆弾を落としとくと、自分は「同人(ランダムパック型)TCG」という構想自体をまったく評価していないし意味が無いと思っている。TCGとはビジネススキームであり、売り方含めて同人で対応できるものではない。なので、同人は上記BCGにこだわるべきではないかと。もちろん、その先に商業型TCGを見据えている人は、是非頑張ってとしか言いませんが。

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テーマ:投稿日時:2020/11/02 00:11
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