http://tocage.jp/blog/351/1309099915.html
の続き。
ではどうしたら
「ブシロードにとって都合がいいのか」という部分を考えてみると
メーカにとってきちんと決まりを守って販売する店舗があるということが重要ということが注視できます。
カードゲームショップになるということは
ただ単に「カードを揃えればよい」ということではないです。
特にブシロードはショップの意識の高さを求めています。
これはブシロードだけではなくコナミもタカラトミーもそうです。
メーカーにとって不都合があれば「扱わなくてもいい、いや扱うな」ということです。
幸いウチの店舗はいくつものメーカーと付き合いをさせていただいております。
ソウルジェネシスとかマイアースとかは流石にあまりお付き合いしてませんが同人のいくつか含め多くのメーカーさんとお話をさせていただいております。
で、お話をしておりますとショップとして「やって欲しくないこと」をいくつか言い渡される場合があります。
それをこの場で書くとたぶんいろんな大変なことになるので書きませんが
差し支えないところで書くと
景品を販売してはいけない
とか
公認大会は月に何回まで
とか
いろいろあるわけですよ。
そうやってメーカーと小売店の絆を作っていくわけですよ。
しかし現在それらをきちんと守っている小売店がどれだけいるか。
景品を大会開催前にオークション販売している店舗もあれば
発売日前にフライング販売しているところもある。
たとえば競技性の強いカードゲームでフライング販売されると
たった一日の差で優劣が変わってくる。
これが都会と網走市または鹿児島市のあいだになるとどれだけの差が開くだろうか。
金曜日に発売されるべきカードが木曜日に手にいれることが出来たら。
そして土曜日は大会だとしたら。
もちろんその差は歴然とするものです。
情報も流される可能性もあるでしょう。
その格差を極端に広げないために発売日が設定されているように
小売店はそれを守らねばならない。
実際フライング販売をした店舗があったためにその店舗がいわゆる「公認店」にされない挙句、問屋さんも「早く商品を出したから」といって到着日を遅らされるということもあります。
問屋さんに到着する日が遅れるということは問屋さんとしても遠くの小売店に商品を送れなくなる。つまり得意先をなくすことになるのです。
たとえばMTGでフライング販売をする店舗が多いと
日本に商品が届かなくなる場合もあるのです。
それこそ「プロ」が存在するゲームでそうなってしまうと
シャレにならないですまないという騒ぎじゃないのです。
実際日本はそうなりかけましたし
そういうことになるほど小売店の意識が低すぎるのです。
でも小売店がなければカードゲームの普及は成り立ちません。
だったらどうするか
「自分でショップを運営する」
「きちんと守るショップを育てる」
の二つしか出来ないのです。
商品を盾にして「守らないと扱わせないぞ」なんてことは正直できません。
法律でそうできないようになっているので。
しかし、どう考えても「ウチの会社にはこれはプラスにはならない」という店舗を公認店にするメーカーはないですよ。
じゃあ、どんな店舗がメーカーにとってプラスなのか
というと
「きちんとイベントを開催している」
とか
「大会報告をきちんとおこなっている」
とか
「守って欲しいことを守っている」
ということです。
では今回のショップさんはどうして社長の怒りを買ったのか
おそらくいくつもの条件が組み合わさったためと思われます。
まずショップを立ち上げる際に「こういうショップです」という挨拶をしていなかったかその連絡が回っていなかった。
公認店になりたいというならばそのように連絡をしなければならないのに
そういう連絡がないとか?
私にしてみると
価格を50円にしたといっても
何人の方にどれくらい量をという書き方がしていないのでなんとも判断しかねるのです。
ただでさえ品薄のヴァンガード。
メーカーとしてそんなに安価で販売できるなら品薄のところに贈りたいという気持ちもあるでしょう。
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コンテンツをひとつ立ち上げるのに、どれだけ大勢の人の努力と才能と資金と運がつぎ込まれていると思ってるんだ。作り手と売り手はお互いリスペクトしながら、ユーザーに商品を届けるべきでしょう!
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この中には故吉田直氏や故中井まれかつ氏に対する想いも込められているように思えます。
で、震災の東北を自分の足で行くような方ですから。
結構「浪花節」な方ではないかと思ってしまいます。
ただでさえ億単位の金と多くの人の労力をかけているコンテンツです。
それも始まったばかり。
それを定価の1/3で売られていたらどう思うでしょう。
私なら悔しいですね。
「私がアレだけの労力を費やして作り上げたものは思ってた1/3の価値しかないのか」
そう思っても仕方ないと思います。
そんな行き違いが起きる前に
ブシロードの営業に「今度どこどこでショップを運営させていただく○○ですが」とか言って話をしていたら話は変わっていたかもしれない。
「まあ、それくらいの量であれば、多少安くても仕方ないな」
という話にもなるもんだということです。
もう一回続かせて(苦笑
テーマ:日記 | 投稿日時:2011/06/27 04:40 | |
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