TCGのカードはアイテムの一つではあるけど価値は常に変動する。
お金の価値が変わるようにカードの価値も変わる。
変動するのは当たり前。
円が安くなったからと円を捨てる人はいないだろう。
その前にドルを買うか円の価値をあげるための努力するべきと思っている。
この考えは変なのかなあ。
イベントデッキ「消耗戦」をプレミアム価格で販売している人や
それで買った人にはおそらく私の考え方には否定するだろうけど
、私は消耗戦を定価以上で販売した人や買った人を非難する気はない。
「それが必要」と考えたんだろうから。
それが資本主義としては正しいと思う。
末端にいる以上はそれについていけないと。
でもなにがあっても誰も助けてはくれないのだから。
「こういう風にいえば誰かが助けてくれるかもしれない」
「共感してくれるかもしれない」
という気持ちは判らないわけではない。
この文章だって同じようなもんだ。
でも
多くのトッププレイヤーやデッキビルダーは「いろんな可能性」を常に模索している。
その上で強いと思って使っていたのが「石鍛冶」「ジェイス」だった。
対処のしようのあるジェイスはまだしも石鍛冶がおかしいのは常々言われていたこと。
個人的にも、ウチの周りのMTGプレイヤの意見にしてもジェイス禁止は石鍛冶のとばっちりと思っている。
もうすでにトッププレイヤーやデッキビルダーたちは「次」を見ている。
いちいち「なぜ石鍛冶を禁止に?」なんていっている場合じゃないから。
それがMTGなんだと。
競技ゲームというのはまさしくそういうこと。
スキージャンプ・フィギュアスケートにたとえてみるとよくわかると思う。
スキージャンプ・フィギュアスケートは冬のスポーツの花形だけど
プレイヤー人口はどれくらい?
もちろん通常のスキー・スケート人口より少ないハズだ。
でも、テレビでは時期になると必ずといっていいほど取り上げられる。
とはいうものの
「スキージャンプの競技人口が増えました!」
「フィギュアスケートの競技人口が昨年より50%増えました!」
なんてあまり聞いたことないよ。
比べて、TCGは誰でもその「マネ」ができる。
同じ競技をプロと同じレベルで楽しめる。
そうやって遊べる。
でもプロとしてTCGをやるとなると
「きちんとしたルール設定」が必要となる。
スタンダードで石鍛冶やジェイスが禁止になったのは
スキージャンプにたとえると
「なんかみんな同じ長さの板使っているけど身長ごとにきちんと長さを決めた方がよくね?」
という感じかな?(ちょっと前の日本ジャンプ陣がこれに陥ってましたね。
フィギュアスケートだと
「フリー演技なのに皆同じ曲でみんなトリプルスピンのばかりだけど?」
ということなんでしょう。(伊藤みどり以降はそうですね
競技主催者側からみれば
「もうトリプルはみんなやっているから芸術点下げた方がよくない?」
とか
「板の長さは身長の何十パーセント以上を超えてはならない」
とか言うのと似ていると思うんです。
なにか問題があるの?
日本ジャンプはそれで縮小した?
フィギュアスケートはそれで「もうやってられんわ」という人がいた?
スキージャンプで板に規制がかかったことで勝てなくなった人が引退するのは惜しいけど仕方ない。
フィギュアでトリプルスピン以上の演技が出来なくて勝てなくなったという人がいても仕方がない
でも、ジャンプでも工夫できちんと勝てるようになるし
トリプルスピンしか出来なくても演技力で勝てる人もいる。
人によってはそれ以上のことをしようと努力する。
状況というのは常に変化する。
F-1のように
「やっぱりこれだとつまらなくなったからルール変更しましょう」
なんてのも当たり前のようにある。
MTGはTCGにとっては稀有な「競技」に突出したゲームである。
・・・あああ、そうだ。
やっと私の中で何かまとまった。
MTGはスポーツと同じだ。
小売店がMTGのカードを扱うのはスポーツショップが水着の「スピードレーサー」を扱うのと同じなんだ。
仮に
「スピードレーサーが禁止になったんですけど」
となっても
「だから?」とスポーツショップでは返すだろう。
「高いスピードレーサーを買ったから」といって
「禁止」という状況はメーカーやユーザーは「え?」とは思うだろうけど
競技的には「まあ、そうだろうなあ」ということなのかもしれない
やっともやもやが吹っ切れた感じ。
まあ、個人的に吹っ切れただけ。
たぶん
「そんなこといってられんわ!」という人もいるんだろうなあ。
そういう気持ちがわかるのはそのためだ。
以上で私の石鍛冶ジェイス考は終了。
MTGはスポーツなんだ。
そう思えば私には合点がいった。
登録タグ: 雑記 Magic: The Gathering 競技ゲーム
テーマ:私的見解 | 投稿日時:2011/06/22 02:33 | |
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