以前
http://tocage.jp/blog/351/1299353942.html
に一度書いてたことですが
http://dante09.blog86.fc2.com/blog-entry-3804.html
において書かれていたのがいくつかの部分において整合していたので
なんとなく証明されているかなあと思ってみたり。
でも、正直な問題として
日本のTCG業界において
エンスカイ、ホビージャパンが入ってきて
じゃあ、どうなるかと考えた場合
はっきり言って小売店としては
「どうにもならない」
と考えているのですよ。
現在のところブシロード並にきちんとTCGを総合的にプロデュースをできる会社は皆無です。
さらに言えばこのままいけばほぼ日本で一番TCGを販売している会社になることは間違いないと思います。
それだけのことをやっている。
というより
「TCGをやる以上これはやったほうがいい」ということをきちんと行っている。
逆に「これをやってはいけない」ということをほぼやっていない。
遊戯王もDMもいままでのジャパニーズTCGメーカーは「やってはいけないこと」をいくつかやってしまっている。
ゆえに販売に関して言えば「波」が激しい。
さらに「小売店に対するサービスとフォロー」は今のところブシロードが一番よい。
以前にも書いたけど
アメと鞭の使い方が非常にうまい。
逆にほかのメーカーはどうかというと
正直うまく機能していない。
コナミ、タカラトミーなどサービススピードの点で言えばブシロードにはるかにかなわない。
そのスピードは小売店ががんばる理由になる。
またユーザーの意見がメーカーに通りやすくなるということにもなる。
まさに良きスパイラルに入っている。
「今までどおり」でやっていたTCGメーカーはすでにブシロードの後塵を拝しているのだ。
これは「上場企業」と「木谷社長のトップダウン」の差といえる。
上場企業はどうしてもお金を使うことになるとスピードが遅れる。
コンテンツ産業は旬を逃してはいけないのにそこで乗り遅れると大きな損失を出してしまう。
遊戯王はいいタイミングで出せるようになっているけど
どうしても「集英社」などの「絡み」でどうしても「コナミ」だけではどうすることもできないことも出てくる。
結局「プロモカード商売」が当たり前になってしまう。
それでは小売店にしてみると「なんじゃそりゃ」なこと。
その埋め合わせのように「プロモパック」などを後で販売してお茶を濁しているものの
他社と一緒に作るという部分でどうしてもスピードとしては遅れてしまう。
「だったら全部一社がメインでやればいい」
これがヴァンガード製作の趣旨と考えれば合点がいく。
ヴァイスで他社コンテンツを販売することに加えて
安定供給できるコンテンツを自社で持つことは
木谷社長がブロッコリー時代から常々言い続けたことである。
最初はミルキィホームズ、そして次はヴァンガード。
こう見ればそれを忠実に行っているだけ。
何の難しいものではない。
さらに、それをきちんと販売するため手を打っている。
「響」という会社はブシロードの生え抜き社員によって運営されている。
言ってしまえばブシロードの子会社のひとつと見てもよい。
そこがネットなど駆使して放送などの方法論を模索している。
話は外れますが
この方法って実はすでに日本でやっている会社があるのです。
多くの方がご存知だと思いますが
「ジャパネットたかた」です。
ブシロードがやっていることはジャパネットたかたとほぼ同じことです。
しかし、ブシロードはさらに上を目指そうとしている。
それが「世界戦略」。
ここからはジャパネットたかたもやっていないこと。
その上でやるべきことが東京アニメフェアでできるなら。
だから私は木谷社長のメッセージに対し肯定的に捕らえています。
そして、同時に
「だからこそ東京都に対する発言力が強まる」ということでもあるし
「国民」に対しても同様。
まずは自社TCGが売れなければならない。
多くの人に知られなければならない。
だったらやるべきことはひとつ。
「TAFに参加する」
私はその行動に対して賞賛できる。
もちろん「TAFにでるな!」といいたい人の気持ちもわからないではない。
しかし行動も起こさずに口だけでは何も変わらないし
行動を起こしても「力」を伴わないものは「屁のツッパリ」にしかならない。
だから書いたのです
「反対反対と口にするだけなら昔の社会党と変わらない」と。
与党になるため力をつけて与党になったときどのようにするかをきちんと示し
与党になったら「やるときまたことをやる」。
それが正しい姿でしょう。
そういう意味では木谷社長のスタンスは一貫していると思いますよ。
とはいえ、これも私の想像の範囲内でのことなので。
もっと深い考えがあるのかもしれません。
とりあえず、ぐだぐだ言う前に自分たちでやるべきことをしましょう。
何事もそれからです。
登録タグ: ブシロード カードファイト ヴァンガード TAF
テーマ:私的見解 | 投稿日時:2011/03/09 14:41 | |
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とむやんぷ~ さん | [2011/03/09 14:46] |
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もちろん角川書店などの出版社がとった行動も単純に賞賛します。
それがひとつの力の使い方ですから。 みんなが同じ方法を取る必要はないのです。 ゴールが同じなら どんな道を通ってもいいじゃないかと思うのです。 どっちも近道でも楽な道でもないのですから。 |
N氏 さん | [2011/03/09 19:38] |
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販売の仕方に関してブシロードは良い面が多数あると思います。
しかし綻びがでてきている面もあります。それは大会を開催する上での構築条件が挙げられます。 WSで言うと去年夏までは地区決勝で白、黒、ネオスタンでユーザー(ライトユーザー、コアユーザー)の棲み分けが出来るように配慮されていました。 しかし去年冬、今年夏の地区決勝の構築条件はネオスタンのみとなっております。 この事はコアユーザーへの配慮の欠如を示していると考えられます。 コアユーザーへの配慮が欠如してしまった場合、それはカードゲームとしての衰退を示します。 今の所コアユーザーの減少<ライトユーザーの増加という形になっており、形式的にはユーザー増加となっておりますが、ライトユーザーは自分の好きなタイトルだけを買ってタイトルカップ等自分が関係するものが終了するとカードを買わなくなることが往々にしてあります。 この問題を解決しなければ、ブシロードが拡大し続けることは不可能だと思います。 長文失礼しました。 |
とむやんぷ~ さん | [2011/03/09 21:27] |
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コメントありがとうございます。
レスは長くなりましたので http://tocage.jp/blog/351/1299673566.html で書かせていただきました。 |