プロとアマチュアの差はナンだろう。
一般的にはそれで生活しているかどうかということになるのだが
じゃあ、TCGにおいてはどうだろう。
MTGとVSシステム(バーサスシステム。ヴィクトリースパークにアラズ)、そして初期ディメンションゼロ以外のゲームにおいて日本では賞金システムは存在しない。
ゆえに基本的に賞金で生活することは不可能といわざるを得ない。
だからショップを始めたり、ライターをしたりして生活をする方がほとんどである。
この部分においては「彼らはプロ」といってもおそらく問題ないと思う。
それでもそういう風にして生活できる人はホンの一握り。
それ以外でTCGにおけるプロは「販売業」としてのプロということになる。
いわゆるショップやバイヤーとしてのプロ。
私のようなものとなるのですがその自覚はあるのかと申しますと
まちがいなく自覚はしています(笑
しかし、やっていることは大甘で「販売業としてはアマチュアレベル」といわれてもある意味しょうがない部分もあります。
でも、「TCGショップ」というものが誕生してまだ10年そこそこであるということを考えれば、これまたある意味しょうがない部分もあります。
「販売をメインに考える」のと「TCGを広めるのをメインに考える」のではある意味相反する部分もあるからです。
それがきちんとできれば私は今頃大金持ちですよ(笑
しかしそうならないのは
「儲けを出すよりTCGをもっと一般に広める努力」に注力している為でもあります。
そういう意味において私はプロであると自負しております。
が、
「販売をして儲けを出すことが正義である」という方が存在するのは否定しません。
私だってそうしたいんですから。(笑
しかし、いたずらに煽ったりして価格を破壊したりするのはどうかという風にも考えます。
シングルカードに対して慎重なのはそういう部分です。
極端に高くしたり、極端に安くしたり。
在庫量とユーザーの要望によってシングルカードの価格は変動するものであり
それは常に同じということではない。
すべて同じ価格にすることはできないんです。
「似たような価格になるはず」という意見もありますが
それは「状況に合わせているだけ」で在庫量に偏りが出るものであればそれはまったく当てはまりません。
さらに言えば地域によって価格は変わります。
「誰がこんなカード使うんだよ」というのをガンガン集めている方もいらっしゃるし、
「このカードを使ってデッキを作りたい」と作ったデッキが全国大会でよい成績を残せば一気に価格が変動します。
そういうものがあるからこそカードゲームは面白いものであると思っておりますが
やはり世の中にはそういう流れはどうでもいいという店舗がございまして。
まあ、悪いとは言いませんが
せめて「とりあえずなんでもいいから売ってしまえ」という店舗には正直辟易してしまいます。
しかし、お客様やユーザーにしてみれば「掘り出し物がある」ということで
そういうショップは繁盛しているようです。
以前ちょっと書きましたが
「カラーコピーのカード」を本物と同じ数千円の価格で販売したり
いわゆる自作のプロキシーカードをさも同じシングルカードのごとく販売する店舗がございまして
そういうのは流石に間違っているんじゃないかと考えるわけです。
それなら「プロキシー」と書いてあれば納得するわけですが
スタッフがそれと知らない、あるいは「本物である」と言い切ってしまうというのは
「それはプロじゃない」ということだと考えます。
それは自分にも常に当てはめているわけで
「はたしてそれはプロとして正しいのだろうか」と考えていますが
アマチュアとプロの垣根が大分あいまいになっているんだろうなと考えてしまいます。
オークションがYahooによって一般に開放されてからというのもあるでしょう。
小売店がプロとしてやっていくのもなかなか大変になってきている。
町のちいさいおもちゃ屋さんがどんどんつぶれてしまうのもそういう面が大きいかもしれないとも。
これからTCGショップを立ち上げたいという方でココをご覧になっている方には
是非「プロ」として恥ずかしくないようがんばっていただきたいと思います。
そのためのお手伝いでしたら私もどんどんお手伝いしたいと考えております。
儲けも大事ですが、同時に「TCGの現在と将来」を考えていただきたいと思います。
それはメーカーを含めて。
登録タグ: コラム
テーマ:私的見解 | 投稿日時:2011/01/27 21:50 | |
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