http://tocage.jp/blog/351/1257535333.html
のつづきです。
相変わらず背中と肩が重いのであまり書き続けられないと思いますが書けるところまで。
先回までは私がTCGで悪いと思われると思ったところを書いてみましたが
あくまでも「一方の見方」としての面です。
逆に言えばこれは「必要な面」「良い部分」ととれることでもあります。
たとえば良い面とするなら
「常に変化する」事で飽きることなく遊ぶことができる。
常に考えなければならないということ。
これは「大変なこと」でもあるけどそれを「楽しいと思う」のならそれは「良い面である」と結論付けられる。
つまりこう思うわけです。
「個人の嗜好にケチはつけられない」ということ。
ゆえに
「TCGはつまらない」と思う方は思わせればいい。
「TCGが面白い」と思う人は一緒に楽しめばいい。
この遊びの中のどこに「その人の楽しみがあるのか」を考えた場合
あまりにも多様で今の私がここで書くにはちょっとつらすぎます。
私がTCGで楽しいと思うことと他の人がTCGで楽しいと思うことは違うものである以上
それが「よいこと」なのか「悪いこと」なのかはそれぞれの心におい手置けば良いのではないかと思うのです。
少なくともTCGは
「ゲーム」だけではない「コミュニケーション能力」も同時に鍛えられます。
それがあれば楽しさもどんどん広がる。
逆にコミュニケーションをとらないで遊んでも楽しさは減ってしまうのではないかと思うのです。
これは私が「コミュニケーション」もTCGの楽しさのヒトツと考えているので。
「いや、そんなのなくても十分楽しめる」という方もいらっしゃると思いますがそれはそれでアリとは思います。
しかし「アリ」でも「もったいない」と思う。
だって、確実にもうヒトツの世界が広がっているのだから。
でも、それを押し付けていいものではないので、やんわりと待っている状況にしたい。
それがウチの店「マスターズギルド」のスタンスでもあるのです。
もうひとつ「悪いところ」と考えている「ユーザーが環境を与えられてしまう」というところにも両方の面が見えます。
与えられた環境に満足している状況のままだと
残念ながらそのゲームに未来はないでしょう。
結局システムそのものに飽きが来ることもあるのです。
「判りやすくした」ために多くの人が取り付きやすい。しかしそのためゲームそのものの内容が薄くなる。
そんなこともありえるでしょう。
製作者側もそうなると売れなくなるものだから
カードテキストに頼ってゲームを面白くしようとする。
すると他のカードテキスト全般に無理が出てくる。
結局ルールが破綻する。
つまらなくなってユーザーが離れる。お客様が減る。ゲームがひとつ消える。
そんな感じですね。
ならば
逆にユーザーが新しく作り出せばいい。
それを体現しているゲームがあります。
老舗の「Magic:the Gathering」です。
スタンダードな遊び方はもちろん3人でも4人でも6人でも遊べる。
1パックでも1パックウォーという遊び方もある。
スタンダードというフォーマットがあるけど
古いカード資産を生かす人のために「ヴィンテージ」「レガシー」「エクステンデッド」もある。
さらにおなじみの「ブースタードラフト」「シールド」をはじめ「ソロモンドラフト」「ウィンストンドラフト」「ロチェスタードラフト」「ハイランダー」「タワー」など特殊な、それこそ地方によって変わるような「遊び方」があります。
これらはユーザーが考えて始めて、また、それらをメーカーが「公式」に取り上げるということもしてます。
もちろん他のメーカーがそれをしていないということはないのです。
たとえばブシロード営業のIさんの話ではいろんな方法を試しているということです。
遊宝洞の中村さんもいろんな遊び方を試しているという話を伺いました。
じゃあ、ユーザーは?
そこで「こういう遊び方もあるぜ」と声を上げる方が少ないように思えます。
せっかくのアイデアならどんどん出してみたら良いのにと思うのです。
で、それがなかなかできないなら近くの店舗で実際に試してみたらどうだろうかと思います。
もし私なら飛びつきますね。
実際「リセ」の対戦者のデッキとは別にもうひとつのデッキを用意して1ターンごとにカードめくり、めくられたカードは使用できなくなる、場に出ている場合能力を使えなくなるというという対戦を見ましたが
アレは面白かった。
いつもなら強いデッキが1ターン動かなくなるだけでまったく動きが変わってしまうという事実に驚愕してしまいました。
本当に強いプレイヤーはそれすらも予想しつつ勝ちに行くのですからなおのこと面白かった。
そんな風に「ユーザー自ら考えた遊び」もメーカーにどんどん上げていくべきだと思うのです。
となれば「悪いと思うこと」は「正反対の性質」に転回する場合もあるのです。
それはメーカーにしてもユーザにとっても。
本当に「考え方ひとつ」で「良し悪し」って変わるように思うのです。
それが「その人にとってよくないこと」であっても
「それが魅力」だったり
「それが必要不可欠」という人がいたり
また
「よくない」と言ってた人も
「やっぱりこれがないと」などと考える場合もあるかもしれない。
「駄目なものは駄目だ」といういう方もいらっしゃるかもしれない。
でも、それを含めて良いも悪いも全部ひっくるめて楽しめるようなら良いと思っております。
一人一人の気持ち次第・・・てなんか予定調和風なオチになった感じで。またいずれ。
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テーマ:私的見解 | 投稿日時:2009/11/08 01:55 | |
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