以前何回か取り上げましたが
シングルカードに対する私なりの考え方を書いてみます。
もちろん考え方は人それぞれ。
私は「私の考え方」を押し付けるつもりはないですし、逆に「俺は違う!」という考え方も尊重します。
ただ、私の姿勢は「=ウチの店としての姿勢」であるのと同時に
「考え方が変わる場合もある」という部分ももちろんあります。
状況によって180度転換することも「商売としてありえる」こともあるでしょう。
そこを前提として書いていきます。
チョット長くなりますので。
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まず、10年ほど前遊戯王がブレイクした直後の話から。
当時TCGはM:TG=マジック:ザ・ギャザリングくらいしか知られていない状況下で「シングルカード」はある意味悪者扱いされておりました。
当時「パックで買う」ことがあたり前でシングルカードはサービスの一環で
レアカードだけがシングルとして流通するような時代でもありました。
その中で遊戯王のヒットはシングルカードの流通を加速させて大きな問題を引き起こします。
低年齢層の「金銭トレード」と「オークションでの高額取引」です。
この問題を解決するべくコナミは「遊戯王のシングルカードの扱いはやめなさい」という通達が出たのです。
それによってコナミとの取引のあった店舗(おもちゃさんやゲーム屋さんなど)はシングルカード販売を行えない状況となります。
もし扱っていることが発覚すると取引できなくなるからです。
モチロンこれは「独占禁止法違反」になりますので後に撤回されますが、しかししばらくの間「遊戯王はシングルカードを扱わない」ところが主流となります。
そのうち業界が成熟期を迎えるに当たり
「トレーディングカードショップ」という新業態が出てきます。
そこでは「トレーディングカード」をメインに扱うためシングルカードが無ければ話にならない。
特に人気の遊戯王はシングルカードがあるのとないのとでは全く違う。しかしコナミはなかなか取引してくれない。
そこで問屋さんを介して遊戯王を仕入れ、それを剥いてシングルカードとして販売することになります。
さて、そのときウチの店舗はどうだったかというと
「コナミ様の言うことは守りますよ。えへへへ。」という感じで弱小ながら何とかコネをつけることに成功しました。
丁度3期の半ばですね。
以前勤めていたゲームショップがカードゲーム撤退を決めていたのでタイミングよく便乗したカタチでした。(苦笑
その為シングルカード扱うには非常に悩みました。
コナミのいうコトをきちんと守っていたということもあるのですが
なんといっても
「パックを開ける楽しみ、快感」を店から奪う必要があるのかというのが大きな悩みでした。
さらに言えば
「シングルカードを扱うならトレードは禁止」というのが当時の風潮でした。(いまでもそうなのかな?)
例えば二人で遊びに来てパックを開けて買ったらお互いに欲しいものが相手のパックに出たとしましょう。
その場でトレード出来ないってどうなのよ?というのが大きな疑問だったわけです。
かといってシングルカードを扱う店舗にとってそれは死活問題ということも重々承知してます。
というコトを考えると
基本的に「ウチの店はみんなに遊んでもらうため、集まってトレードが出来るために作ったのだから」ということでしばらくはシングルカードは扱わないというコトにしておりました。
ですからしばらくシングルカードは「絶版カードのみ」という状態でやっていたのです。
・・・続く。
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テーマ:私的見解 | 投稿日時:2009/08/13 20:45 | |
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