色々見ていると
言いたいことはわかるのだけど
どうしても視点が一方的だなあ。と思う。
まあ、しょうがないのだけど。
だって、その若さでわかるわけないもの。
正直言ってメーカーは「売れる」と思って商品を発売するし、少なくともある程度の数は売れていたわけなんだから。
そして、その後の展開がどうなろうともメーカーが責任を取ってくれるものだと思っているのが
どんだけ幸せなんだか。
それを通すために多くの人がメーカーに掛け合っているんだよ。
ユーザーの声を届けようとしているショップやスタッフがいて、それを聞いてくれるメーカーがあって
それでTCGというのは動いている。
それをそもそもやる気がないメーカーがどれだけあったかと。
しかし、残念ながらメーカーというのは本来そんなものであって、
「きちんと長く続けて長く遊んでもらう」という感覚のメーカーが少ないのですよ。
私が「このゲームはこういう部分がおかしいな」というお客様の声を拾ってそのことを伝えようとメーカーに電話したら
「担当がおりません」という事で挫折したこともあったし
今でこそツイッターなどで情報が拾えるようになってはいても
10年前は大会報告書に事細かに要望を書いても無視されたりしたもんだ。
そういう苦労も知らない方が「メーカーが悪い」とか言っても
当時に比べりゃ1000倍も良くなっているという事がわからないだろう。
もちろん今のメーカーがすごくいいというわけでもない。
でもその責任のすべてをメーカーに押し付けるのは無いと考えている。
簡単に「面白くないゲームを作ったメーカーが悪い」というけど
なんでそれが少なくとも1年以上も続けられたのか。
実際ゲームをやってみればそれなりに面白くて大会になれば参加者もそこそこいらっしゃって
それで終了という状況になるのは
他のメーカーの存在もそうだし、
商品の良さをきちんと伝えられないショップもそう。
遊び方を工夫しないユーザーもそうかもしれない。
というか悪いところを抉り出せば
誰が悪いと一元に言えない。
それでもたいていの人が
「メーカーが悪い」と簡単に書くのが私には納得いかない。
じゃあ、それだけショップとユーザーは「良くしようとしたのか」と。
だからあえてユーザーとショップの責任というのも書いてみたんだけど
正直私だって書きたくないんだよね。
自分に突き刺さるもの(笑
でもそれをやっている気持ちはあるし、
少なくとも「もっと多くの人に楽しんでもらいたい」という気持ちでこの仕事しているわけだから。
それを同じTCGを遊んでいるはずなのに排他的になってやしないか?
それじゃ大きく育つわけないじゃない。
小さいうちからブチブチと芽をつぶすようなことをしていれば
メーカーがどれだけ儲けようとしても人が集まらなくて儲からなくなるのは当たり前だと思うのですよ。
まあ、そもそもそうならないようにするのもメーカーでもあり、それを支えるのがショップでもあるのですが
ショップはその役割を果たしたのかなあと。
更にそれ以前にショップに情報を流すべき問屋は何をしていたのかなあと。
ブシロードの木谷社長も苦言を呈するわけですよ。
「流通はメーカーを販売以外でウチを手伝ってくださいましたか?たとえばイベントでちょっとでも手伝っていただけた問屋さんなら何かしらサービスしようかと思うのが人情じゃないですか?」と。
しかしそういう部分をユーザーがわかるわけない。
そして、そんなことショップがいう事でもない。
そういう部分がTCGをダメにしているんじゃないかと思ったりもする。
故にTCGがダメになるパターンがわかるなら
それを一つ一つつぶしていけばいいわけで。
でもそれはメーカーが一社で簡単にできることではないのだから
頑張ってほしいと思うメーカーにはきちんとショップもユーザーも手を差し出せば
おのずとメーカーも手を伸ばしてくるんじゃないか。
私がいつも言う
ユーザーショップメーカーのきれいなトライアングルが成立するんじゃないかと。
甘い?
もちろん甘いと思う。
けどそういう理想も語れないで何がショップ経営者なんだよ。
それでウチがつぶれるならそれまでのこと。
それができない業界なら未練はないし。
でもその努力は続けるし、叫び続ける。
登録タグ: 雑記
テーマ:日記 | 投稿日時:2015/01/22 02:46 | |
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