ちょっとツイッターで書いたことをまとめつつ。
事の発端は
「20面スピンカウンターをダイスとして使用するということはいけない」ということに
いろいろと考え方が示されたので
私はショップ側の意見としてちょっと書いておりました。
まあ、MTGでダイスを使うのは先手後手を決めるときだろうということは想像できるのですが
確かにスピンカウンターはダイスとは違う並びなので正直に言えば乱数発生器としては間違っている。
そこで書いたものです。
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TL上の話をながめるに、
先手後手を決めるのは個人的に「何でもいい派です」が、
この話ってどうしても先攻を取りたいという人が増えているということなのか、
先手後手すらも支配したいというものなのかとちょっと考えてしまった。
もちろん確実なランダマイザーの存在があればそれに越したこともない
そもそも「遊びである」「遊びではない」という事でなら
対戦相手に「これで決めていいですか?」と声をかけるいうコミュニケーションが必要。
まず相手がどういう人なのかを見ることで対応を変えるという事ができればいいんじゃないかと。
正直いうと、自分の持ってきたダイスを勝手に自分で振って、
出目を宣言した挙句「さあ、お前の番だ」とばかりにそのダイスを寄せられたら
「なにこいつ」と思う時がありました。
態度がそういう風ににじみ出ているので私は楽しい対戦ができませんでした。
「何でもいい」とは思ってもそういう態度は嫌だなあと。
結局のところコミュニケーションが先にあると思うのですよ。
それを抜きにして考えるとどうしても穴ができる気がする。
考え方の相違をどこまで受容できるかという事になると思ってますよ。
すべてのゲームにおいて。
大会などに参加することでいろんな考え方があることを認識し学習することができる。
個人的にはどのようなゲームも完全というのはありえないと考えているので、
その不完全さをいかに楽しむかという部分でコミュニケーションによる補正は重要と思うのです。
「試合の前から試合は始まっている」。
その考え方すらも角度によって「たかがサイコロ」「されどサイコロ」に読める。
だからコミュニケーションが先にないとつらいんじゃないかと。
たかがサイコロ一つでつまらない試合はしたくないからねえ。
とりあえずTCGを広範化する考え方と同時に先鋭化するという考え方では
それそのものが違うので同一に考えてはならない。
それがダイス一つで明確にできるという事。
・・・大きなイベントで起きたことなのか草の根的ショップ大会で行われたものか、それだけでも考え方は変わる。
なんにせよ「これでなければならない」という事が多いのは上級者の間で行われていてほしい。
それにも増して大切なのはお互いに「楽しく遊ぶ」という目線だと思うし、
それはコミュニケーションによってしかわからないのですよ。
ネットでも言葉でも態度でもいいから。
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この時点で一度書き終えたのですが
なにか忘れているような気がしてもう一度書きました。
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先攻後攻を決定するがそこまで大事なことなら
もっと多くのことでMTGはジャッジの苦労を増やさなければならないと考えます。
そこまでジャッジの負担を増やすのは大変ではないかと。
「これ以外を認めない」というのはゲームを広めるという立場からは賛成できない。
しかし、ゲームを純化させるのはプロのある大会では必要ではあるので
そういう大会でそうなるならそれをまずメーカーが示すべきかと。
ルールで明文化するなら
たとえば「競技レベルの大会において先攻後攻を決定するのはウィザーズの推奨する企業のダイスによって決定される。その企業は○×と×○である。2012年12月より施行」
という具合に。
個人的にはそういう感じのものでいいかと思っている。
プロとしての規則ならしょうがない。
あらゆるゲームに完璧はない。
たとえばシャッフル、
たとえばパチパチ、
たとえば口車、
貧乏ゆすり、
台パン。
それらは麻雀でも将棋でも囲碁でもチェスでもポーカーでも起きている。
プロはその部分においてそれらはルールで決められているけど
アマチュアレベルでそれを徹底させるのするのは厳しいと思う。
もちろんアマチュアでもプロを目指すというのなら
それを念頭に置くのはすごくいいことだと思う。
ルール順守はいいことだけど、
でも先攻後攻を決めることすらもルールにしてそれを一番においてしまっては
そのゲームそのものの楽しさに集中できないのではないかと考える。
できれば初めてカードを触った人にも
「へーおもしろいじゃん」という状況を作りたいし、
そのための努力をしているけど
「こうしなければならない」というのが増えれば増えるほど
敷居が高くなってそのゲームはすたれていく。
ただでさえ、TCGはニッチで敷居の高いゲームなのだから。
ショップとしてはまず裾野を広げてその中から上を目指したい人をきちんと送り届ける。
裾野を狭くした後では上に行く人が比例して少なくなってしまう。
それはショップとしては嫌だ。
もっと多くの人に遊んでいただきたいし、業界も大きくなってほしい。
そうすることでMTGにしかない素晴らしさをわかる人が増えるから。
みんながみんな上を目指すわけではない。
それは麻雀などを見ればわかるとおり。
実際問題としてほかのゲームと競技人口などを比較するとどうだろう。
囲碁は?将棋は?
囲碁のルールや将棋のルールを知っている人とMTGのルールを知っている人の差とか。
その部分を比較できるものがあった場合どうなのかと。
最初に戻すと
MTGの先攻後攻に限らず競技レベルとそうでない大会との「差別化」を「きっちり行う」でいいんじゃないかと。
何でもかんでも競技レベルにすることはないと思うよ。
もちろん私も「競技レベル」のイベントに関してはそういう覚悟でやってますよ。
だからほかのゲームである「遊戯王」のブロック大会であってもそのつもりで望みます。
MTGといういい手本がある以上それを使わない手がないから。
遊戯王にそういうきちんとしたルールがあればそんなことないんだけどね。
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ちょっと言葉足らずな部分を修正しました。
ツイッターと比較してもいいですよ(苦笑
言葉って難しいです(汗
登録タグ: MTG マジック:ザ・ギャザリング
テーマ:私的見解 | 投稿日時:2012/12/05 19:55 | |
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螽斯 さん | [2012/12/06 20:01] |
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いつぞや知り合いにこのことについて話したら 「スピンダイスだって正20面体と同じ形をしてるのだから全ての面において出目の確率はほぼ均等だ」 みたいなことを言われてなるほどなって思いました。 お互い無邪気に振れば20面ダイスと差はないですしね。 |
螽斯 さん | [2012/12/06 20:01] |
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いつぞや知り合いにこのことについて話したら 「スピンダイスだって正20面体と同じ形をしてるのだから全ての面において出目の確率はほぼ均等だ」 みたいなことを言われてなるほどなって思いました。 お互い無邪気に振れば20面ダイスと差はないですしね。 |
とむやんぷ~ さん | [2012/12/07 05:11] |
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一番怖いのはイカサマということなんですが 「先攻(もしくは後攻)を取れば必ず勝てる!」という状況であればそもそもゲームを行う必要がないです。 「先攻なら必ず勝てるデッキで参加している。さあ、あなたが後攻なら私の勝ちだ」 と宣言してじゃんけんorダイスで先攻を選べたら、そのデッキを見せただけで対戦相手も投了ですからね。 極論ですね(苦笑 先攻は有利かもしれないけど それは「絶対」ではない以上 先攻後攻は「競技レベルでないのなら」もうちょっとゆるくてもいいじゃないかと思ってます。 |
蔵女 さん | [2012/12/16 17:52] |
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そう言えば、どこぞの公式デッキレシピに「まず先行をとってください、でないとあなたは非常に苦しい戦いを強いられます。」と強いられてました。 まぁ、みんな3D位すれば、大丈夫なのですよ。 |
とむやんぷ~ さん | [2012/12/16 17:57] |
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>まず先行をとってください、でないとあなたは非常に苦しい戦いを強いられます。 そこから逆転するのが漢というもので(笑 |