メディアクリエトから
先月までの4半期カードゲームの売り上げのランキングが発表されたらしく
私もちょっと見だけさせていただいたが
内容に関しては正直
「まあ、想像通り」という感じ。
でも、このメディアクリエイトのデータをそこまで鵜呑みにして良いのかなというイメージが強い。
もちろん、メディアクリエイトがうそをついているという話ではなく
実情にあっているのかどうかという部分にちょっと思う。
というのも
メディアクリエイトのデータは基本的にGMS(総合ストア)などの販売データーを集計しているということで
去年の段階でその50%以上を網羅しているという話を伺っている。
・・・で
この50%以上というのが問題。
さて、この50%で大まかな形は見えるが
本当にそれでいけるのか?
ここに私は疑問を感じている。
もちろんGMSに行くような一般人は多く
そういう方はテレビアニメやあるいはTVCMをみてそのカードゲームを買っていくのだろうけど
正直な話
単価としての購買力ってどんなものだと考えると。
某Jというホビー専門店に以前勤めていた方と話をしたときに
各地に店舗のあるショップでさえ1カートン仕入れるのに二の足を踏むという話を聞いたことがある。
よほどの勝負のときでなければ怖くて仕入れることが出来ないという話。
その点、ウチなどの専門ショップはどうか?
確かに一店舗的と考えるとさほど大きくないが
仕入れる量はかなりの量になる。
で、全国にウチのようなショップが5000店舗あったとして、
全国にGMSが約20。それぞれが各地に100店舗もっているとして
合計約2000店舗。
単純に考えて
本当に売り上げの50%と考えていいのかな?
その中でたとえば
バンダイの「ミラクルバトル」の売り上げをみても
他のTCG専門店でミラクルバトルが売り上げの10%程度占めているショップはあるのだろうか。
今の今までいろんなショップと話をしているけど
そんなの聞いたことがない。
先日のバンダイでの説明会のときミラバト講習を受けましたが
多くのショップがミラバトの遊び方を知らなかったもの。
それなりに売れているならそれなりに動かし方もわかっているはず。
実際にバンダイさんとしては「ミラバトをもっと販売したい」という意図があったと思われるし、
ショップもそうしたいと思っているはず
だったら
なぜ今なの?
つまり思っているほど売れていないということをメーカーは身をもって知っているからなのではないかと。
データはあくまでもデータであり
実数としてはそれ以外のショップの動きが大きいというのを身をもって感じているからではないか。
そうでなければ公認店を呼んでミラクルバトルの講習を行う理由があるだろうか。
もし売れている商材であったら講習を行わなくても売れるのだ。
実際に遊んでみればミラクルバトルは良いゲームと思える。
しかしだったらガンダムウォーにもバトルスピリッツにも同じことが言える。
時間的にすべての講習会が出来ないのならどれをメインに講習会を行うか。
メーカーが力を入れたい商材に決まっている。
ならばおのずと結論が見えている。
まだまだTCGは一般的というには遠い商材である。
今のところブシロードという広告をがんばっているメーカーがあるからこその「認知された」程度と考えている。
だからここからショップは
「更にユーザーを増やすための努力」を行わないと
メーカーにおんぶしたままのダメな業界になるだろう。
ユーザーを増やすために何をするべきか
ただTCGを販売するだけのGMSの実績を見て
それでどうこういうより
もっと見えてない部分を見るべきと考える。
M:tGやZ/XをGMSがきちんと当たり前に扱っているなら
現状のメディアクリエイトさんのデータはあてにするけど
「売れるものだけを扱う」というのなら「販売だけ」をメインに見ると言うことだから
ウチには何の意味もない。
売れるのはもちろん大事だけど
それ以上にお客様が楽しんでなければ。
まずユーザーが楽しんでいる状況があって、そこから売れるべきであり
売ってから考えるのではそれはユーザー本位ではない。
ユーザーに売ることがユーザー本位ではなく
ユーザーに楽しんでいただくのがユーザー本位というんじゃないかと。
そのために販売もがんばるし、イベントもがんばらなければ。
これらは両輪であって片方ががんばってもダメ。
ということを考えております。
青クセーとは思いますが
そういう気持ちでやっていかないと
いつの日か今自分の持っているカードの価値がなくなって
「あの時TCGなんてやらなければよかった」
ということになると
販売している私も気分悪いですから。
できれば
いつまでも楽しく遊べる場所がある状況になっていればいいなあと。
登録タグ: 雑記
テーマ:私的見解 | 投稿日時:2012/09/02 14:25 | |
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