(注)楽しみ方は人それぞれです。この記事は誰かに楽しみ方、遊び方を強制するものではありません。所謂「TCG意識高い」系の記事なので、苦手な方はブラウザバック推奨です。
ヴァイスに、というか、TCGに限った話ではないのですが、物事の上達速度とは学習効率の良さで決まります。
例えばWS歴5年の人と3年の人がいたとして、必ずしも5年の人のほうが上手というわけではありません。そういう体験をしたことある人は結構多いのではないでしょうか。
そこで、最近、自分の周りの話を聞いたり、実際に見たりしてきて思った事があります。
口では「上達したい」と言いつつ、たまの休みに漫然とフリープレイをして「あー楽しかった」でその日を終える人や、負けた理由を考察し(これ自体は良い)、「あそこがプレミだったかぁ~」と言うだけで、そのダメだった箇所を練習せずに終わる人(ミスの発見自体に満足してしまう人)がいます。
それでは上手くなるわけがない。
勝っても負けても、身になる何かがなければ練習の意味はありません。
フリープレイで高い勝率を出してそこで満足するのではなく、その高い勝率を支えるものを理解し、応用していくべきであると、私は考えます。
他にも、「強いと噂の○○さんと日ごろからフリーしてるから俺もそろそろ上手くなったかな!?」みたいなのはもってのほかです。
どれだけ周りのプレイヤーが優れていようが、そこから何かを吸収していなければ、その人自身の上達には影響していません。優れたプレイヤーとの関わりを持つことは非常に大切です。が、しかし、優れたプレイヤー本人は育て屋さんではありません。
自分を育てるのは、自分です。
では何をすれば"練習"で、上達するという事、なのか。
TCGに限らず、真剣にお互いを競う何かをするとき、「練習で勝っても、本番で勝てなければダメだ」というニュアンスの言葉を耳にする機会は多いと思います。
この「練習で勝っても~」と言うのは、「学ぶ気の無い練習は、していないのと同じ」という意味にとれます。
デッキの感触を確かめる為にあえて機械的なプレイをして平均値や統計をとったり、特定状況における考察内容を練習相手と吟味したり、そういう、自分を次に進めるための行動を"練習"(あるいは調整)と呼ぶのではないでしょうか。
その結果を反映させ、自分の糧とした時、ようやくその人は"上達した"事になるのだと思います。
とあるTCGにおける上位プレイヤーの誰かも言っていましたが、ただ上手くなりたい、強くなりたいという、目標が見えない向上心だけでは上手くなりません。
社会の慣用句(で良いのかはわかりませんが)に、「大目標、中目標、小目標」という言い回しがあります。目標策定と言うのですが、最終的にはこうなりたい!という大きな目標の為に、何をしていけばいいのか?という細かな目標をそれぞれ設定することで、簡単に言えば「自分を迷わないようにする為」のスケジュールを立てると言う考え方です。
上手くなりたい人は、どこまで上手くなりたいのか。それは、例えば全国大会で優勝することなのか、ショップ大会を連覇することなのか。この最終目標が違うだけでも、努力の方向性と言うのは変わってきます。
少し話が逸れますが、逆に、「大会で勝つ事はどうでもよくて、友人間で楽しく遊ぶ」というのが目標の人は、上達したいわけではないので、「楽しく遊ぶ」を大目標に、友人にお披露目して楽しいデッキや、対戦相手を楽しませる為のデッキを作るという中目標を立て、デッキ作成のコツや飽きさせない振る舞いを学ぶという小目標に向かって努力をします。
これを履き違え、「大会で勝つのが一番楽しい」とか、「友達と遊ぶのが本来の楽しみ方」という押し付け合いに発展してしまうことがあります。
これに関してはどちらが正しいとかは無く、各々が、その目標に対してあるべき方向に進んでいるというだけの事かと思います。
所謂ガチ・カジュアル論争というやつですが、つまるところ目標別の棲み分けをすれば良いというだけの話なので、もしこの記事をここまで読んでくれていて、かつ共感してくれた人は、遊び方で衝突してしまっている人たちを仲介してあげて欲しいと思います。
さて。
話を戻しまして。
と言っても戻したところでそろそろ纏めてしまいますが、上達の鍵は「考えて練習すること」だと思います。
その上で、柔軟であるべきです。
凝り固まった固定観念は捨てましょう。「○○さんが強いって言ってたから~~」とか、「僕の周りではこうだから~~」とかは愚の骨頂です。
たとえ間違いを確信していたとしても、一度自分の中に取り込んで、間違いであることを再確認するのは決して無駄な事ではありません。
一ヶ月前に固めた考え方が新しいカードの登場によって揺らいでしまう事は多々あります。
使用制限等による環境変化がまさにそうです。「前はこの戦い方で勝ててたのに、最近は勝てない」は、カードプールの変化と、それによって生じたゲーム自体の変化にプレイヤーが追いつけていない事の証明です。運が悪くなったとかではありません。
そしてこの問題は、プレイヤーの基礎力が高ければ高いほど、早急かつ確実に解決に向かえます。
ゆえに、柔軟であるべきなのです。(大事なので二度書きました)
そして、繰り返しますが、ただなんとなくフリープレイをするよりは、何か目的をもってプレイするべきですし、上手なナントカさんと仲良くなる方法を考えるより、ナントカさんが何故上手なのかを考える方が、よっぽど有意義なのではないでしょうか。
もちろん仲良くする事は大事です。人脈が広いほうが意見もたくさん聞けて、たくさんの刺激をもらえますからね。
ちょうど新しい生活にも慣れて、趣味を再開するぞ!というプレイヤーがショップや大会に訪れる時期というのもありますし、プレイヤー同士の円滑な関係を促す意味も含め、あえてこういう書き方をさせていただきました。
いくつもTCGを中途半端に触っていて、そのどれもが「周りがやってるから自分もやる」程度の遊び方でしかない自分が、超が付くほど上から目線な事を吐いてみましたが、こんな駄文でも誰かの為になればいいなと思います。
書くことがなくなって時間をもてあますと、すぐこのような説教じみた記事を書いてしまいますが、よろしければこれからもお付き合いください。
拙い上に乱文ではありましたが、ご精読いただきありがとうございました。
なーんて、気の良い事書いといてアレなんですけど、ぶっちゃけ反省文みたいなものでして、だいたいは自分の事を見つめなおした結果なので、頑張りたいと思います。ハイ。
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テーマ: | 投稿日時:2015/05/26 23:16 | |
TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ | ||
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めそうさぎ さん | [2015/05/27 20:11] |
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記事読ませて頂きました。一つ質問があります。 >「あそこがプレミだったかぁ~」と言うだけで、そのダメだった箇所を練習せずに終わる人 自分自身に当てはまることだなと深く感じ入ったのですが、 ダメだった箇所の練習とは具体的にどのように行うべきでしょうか? 何か方策があればご教授頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 |
PLM さん | [2015/05/27 23:42] |
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>メソ兎さん これはあくまで私自身のやり方ですが、自分の展開手順や山の作り方のミスであれば、カードを並べて同じ状況を再現し、実際にリプレイしながら自分の中で納得がいくように覚えなおします。 コストのかかるキャラを出す枚数や、リフに向かうタイミングであれば、一人回しでも復習できる範囲なので、そういうものはそうします。 対戦相手に聞かなければいけない駆け引きの部分の話であれば、相手に意見をもらいます。 二択を外したとか、相手の配置依存だった、となるとなかなか難しいですが、自分がダメだったと思う部分は相手にとってどうだったのか、どうされたらもっとキツいのか、という様な感想戦は行うようにしています。 「練習」という書き方が少しイメージ的に適切ではなかったかも知れませんが、相手と話す事でそのミスが0点だったのか30点だったのかを知る事が出来るだけでも得られるものはあるかと思います。 |