タイトルとか考えてなかった

ChaosTCGについてあれこれ考えていました。今はMTGです。

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【MTG】スタンダード環境雑感【スタンダード】

◆目次
①はじめに
②環境で活躍するカードたち
③サンプルリスト紹介
④おわりに


◆はじめに
お疲れ様です。てんさいチンパンジーです。

2021年は毎月記事を書こう企画(仮)ということで勝手に色々やってます。
9月はローテーション直後の現スタンダード環境についてあれこれ語っていこうと思います。
環境で活躍するカードたちを解説した上で、私がテストしたデッキについてリストの紹介と雑感を語ります。


◆環境で活躍するカードたち
現スタンダードで活躍中のカードたちを一部紹介します。



『カルドハイム』からの刺客。言わずと知れた最強ドラゴンです。
が、世間で言われているほど使い得なクリーチャーではありません。
強く使うために下準備が必要で、それを意識しないと意外と大したことはありません。

このクリーチャーを強く使う上で意識するべきは、[1]手前の埋め方 [2]宝物の使い道 の二点です。
宝物を出す能力は攻撃することで誘発するため、手前のターンが空いていると上手く使えません。
また、出てきた宝物の使い道が無ければ、死にテキストになってしまいます。

手前のターンはアグロ的な構成で埋める構築は【グルールアドベンチャー】のような実績もありもちろん相性がよいですし、露払い的な除去についても【イゼットドラゴン】のようにやはり実績があります。
【グルールアグロ】ならミシュラランドや《レンジャー・クラス》、【イゼットドラゴン】なら《アールンドの天啓》(今なら《記憶の氾濫》のフラッシュバックも)と、実績のあるデッキには《黄金架のドラゴン》を強く使う仕組みが揃っています。
とはいえ、手前に何もしないデッキというのは存在しませんし、スタンダードのデッキで後半のマナの使い道が無いというデッキも少ないです。
要するに《黄金架のドラゴン》は強いです(…)

また、《黄金架のドラゴン》の支配力から評価の変わったカードも多く存在します。
例えば《蜘蛛の女王、ロルス》はローテーション前では一切使われてなかったレベルのカードですが、蜘蛛トークンが《黄金架のドラゴン》にそれなりに強いことから、よく見るようになったと思います。
他にも《砂漠滅ぼし、イムリス》や《轟く叱責》辺りもローテーションを経て採用率が上がったカードです。
《レンと七番》も同系ではそのサイズ感から《黄金架のドラゴン》に強いとされ、リリース直後よりも評価を伸ばしています。
今後は「到達/飛行」「4点火力」「タフネス5」辺りがラインの指標になりそうですね。




『カルドハイム』からの刺客。化け物。
ハッキリ言って《黄金架のドラゴン》の比じゃないくらい圧倒的なパワーを持っています。
戦場へ出た際に自身+2体のトークンを出すため、機体側が相手のカードと交換できた場合、単体のスペックは8/8相当というトンデモカードです。
ローテーション前は【スゥルタイ根本原理】【ジェスカイ変容】【イゼットドラゴン】といった、《エシカの戦車》とまともにやり合わないデッキたちが多かったのもあり、その力を発揮しきれていませんでした。
しかし、それらのデッキがローテーションで退場した上に《エシカの戦車》の機体側を損なく止めるベストカードであった《恋煩いの野獣》もローテーションで消えた今、本当にこのカードは止まらなくなっています。

また、新カードの《レンと七番》とは色やマナカーブの観点からも相性がよく、《レンと七番》で生まれるトークンが《黄金架のドラゴン》に強い等のすべてが噛み合っています。
全除去に対する耐性から裏目も少なく、マナカーブ通りにプレイして強い・プレイされて強いという、まさに最強のカードです。
現スタンダードは《エシカの戦車》を使うか、《エシカの戦車》を使うデッキに構造的に強いかのどちらかが求められます。




『カルドハイム』からの刺客。ただ鳥が出てただ追加ターンを得るだけ。それだけです。
《黄金架のドラゴン》《エシカの戦車》と比べるとまあマナコスト相応の普通の追加ターンか…という気分になりますが、他のカードとのシナジーでいきなりゲームを破壊します。
かつては《出現の根本原理》で他のフィニッシャーと共にパイルすることでほぼ勝ちが確定する使い方が主でした。
現在は《感電の反復》という最高の相棒を手に入れて、再び環境を破壊せんと企んでいます。




【白単アグロ】の希望の星です。
実際に使われてみて、多重キッカーサイクルの中では群を抜いて強いと感じました。
キッカーコストが軽く、終盤の多重キッカー時の影響力の高さを評価しています。




『イニストラード:真夜中の狩り』のトップレアであり、間違いなくトップクラスのカードパワーを有しています。
出てくるトークンが《黄金架のドラゴン》に強いため、【グルールアグロ】の重い部分はどんどん《レンと七番》にとって代わっています。

《エシカの戦車》でコピーすると一瞬でゲームが終わりますが、そんなことをしなくても普通に強いです。
すべての忠誠度能力を上手く使おうとすると上陸やランプ系になりますが、そうでなくても普通に強いです。
久々にスタンダードに現れた強力なプレインズウォーカーで、今後も長く活躍しそうな気配を感じます。






新時代の3マナ域たち。どれも非常に強力です。
《無謀な嵐探し》《深夜の災い魔、トヴォラー》は先手と後手で強弱が大きくブレるのが難点ですが、《茨橋の追跡者》は受けにまわった際にも価値が安定しています。
もちろん、爆発力で見れば前者たちの方が優れているため、同カラーであってもデッキの性質や目指すべき方向性でどれを・何枚採用するかは柔軟に決めたいですね。




《集合した中隊》がなぜ強いのかを考えて下さい。それと同じ理屈はこのカードに当てはまりますか?
《発生の根本原理》《出現の根本原理》がなぜスタンダードで使われていたのかを考えて下さい。それと同じ理屈はこのカードに当てはまりますか?
このカードは間違いなく過大評価されています。
一応、定義されているカードとして紹介しましたが、単にプレイされる機会が多いからというだけです。
私はまったく強いと思っていません。




《多元宇宙の警告》と大差ないんじゃない?と思ってました。ごめんなさい、そんなことないです。
このカードは間違いなく《時を越えた探索》です。状況次第はそれすらも越えています。
問題は持ってくるカードが弱いとこのカードも弱くなってしまうことです。
現スタンダードは攻める側が多角的すぎるため、そもそも受けるデッキが弱いです。
(ドローできるor死んでもリソースを失わない生物が多く、《レンジャー・クラス》《バグベアの居住地》《エシカの戦車》《レンと七番》といったカードがどれもコントロールに強い)

そういったデッキのドローソースとして採用しても大して強く使えません。
しかし、コンボデッキがパーツを集めるために使うなら? そう、【イゼットワープ】です。
居場所さえあれば最強クラスのドローソースであることは間違いありません。



既に青いデッキのサイドのお供として定着しています。通称おじさん。
表面の《マナ漏出》内蔵だけならまあ普通のカードですが、裏面の存在で単なる除去では解決せず、しかもその裏面が対コントロールでは最強クラスの性能というのが問題です。
このカードのせいでサイド後にも除去を残さなければならないということで、既にサイドボーディングに影響を与えています。




これもまた青いデッキのサイドのお供としてポジションを確立しています。通称カササギ。
コントロールミラーではほぼ2キルで、2ターン目にプレイして相手が返しに除去できなければそのまま反転して《泥棒カササギ》に。
そうなってしまうともうゲームが終わりです。圧倒的なリソース差の前にやる気をなくします。
《泥棒カササギ》を真面目に使ってた人はどう思うんでしょうか。


◆サンプルリスト紹介
私がテストしたデッキについてリストの紹介と雑感を語ります。
個人的な評価をSからCの四段階(S,A,B,C)で付けています。参考になれば幸いです。


◆【グルールアグロ】[評価:S]


環境最強筆頭。個人的には通常のグルールアグロよりも狼型の方をお勧めします。
マナベースが若干厳しくなるものの、爆発力が圧倒的に違います。
マナカーブ通りにカードを唱えられたらそれだけで勝てるレベルです。

ただし、後手時に弱いのが難点です。
狼の表面は基本的にバニラかつ攻撃時~攻撃後にトリガーする能力が多いため、先に殴り出せないと途端に厳しくなります。
要するにミラーがしんどく、それを解決する方法が効き目にムラのある《バーニング・ハンズ》くらいしか思いつきません。
クリーチャーで解決できればベストですが、現状、それに該当する2マナ域も存在せず頭打ちに。
強力なデッキであることは間違いないため、困ったら【グルールアグロ】!という認識で問題ないです。


◆【ディミーアコントロール】[評価:C]


個人的にはかなりイマイチです。
理由はいくつかありますが、一番大きいのは除去が弱すぎて対処能力に限界があることです。
基本的にコントロールは相手の脅威に対してそれより低いマナ域のカードで対処しなければ成立しません。
1:1交換を繰り返すだけでは相手より土地を多く引いただけで勝てなくなるため、どこかでドロー呪文を通す必要があります。
しかし、そのためにはどこかで除去+ドローの2アクションを取らなければなりません。
そして、それを早い段階で成立させるために、除去や打ち消しは軽くなければならないです。
現状、それを満たす軽量の除去も打ち消しも不足しており、コントロールは成立しないと考えています。

が、そもそも《レンジャー・クラス》《エシカの戦車》《レンと七番》に対抗できる除去や打ち消しとは一体なんなのか…となり終了しました。
この問題が解決しない限り、スタンダードにコントロールが復権する日は来ないとすら思えます。
それくらい今のアグロとコントロールには絶望的な差があります。
《眼識の収集》や《記憶の氾濫》等、リソース源は優れているので、勿体ないデッキだなと感じますが…


◆【イゼットドラゴン】[評価:B]


【ディミーアコントロール】と比較すると、フィニッシュ手段に優れていますが対処能力はよりゴミになっています。
基本的に点数除去は黒い除去の劣化なので当然ではありますが。
結局、除去を掻い潜って通ったカードはどれも致命的という点は変わりません。
《エシカの戦車》、お前はここでもマジレスするのか…

除去と《表現の反復》で4ターンを埋め、5ターン目に《黄金架のドラゴン》、そこから《アールンドの天啓》とブン回った時は最強デッキに見えます。
しかし、実際には前述の通り上手くいかないことが大半です(まず除去で序盤を埋めるというのが近年のスタンダードでは強かった試しがない)

《黄金架のドラゴン》からの《アールンドの天啓》という動きは相変わらず強力なので、その流れを汲みつつアプローチの方法を変えれば未来がある気もします。
恐らく、そこに【イゼットドラゴン】が進化するのに必要なヒントが隠されている気がします
という訳で誰かやってください。お願いします。


◆【イゼットワープ】[評価:SSS++]


というのを誰かがやって体現したのはこれ。Mythic #1を獲得したリストそのまま。
従来の【イゼットドラゴン】とは異なり、《アールンドの天啓》を《黄金架のドラゴン》ではなく《感電の反復》との組み合わせたコンボデッキです。
手前を《ゼロ除算》のようなリソース損しないカードで埋め、ドローソースでパスしたターンを上記のコンボで取り戻します。
なるほどよくできている。面白い発想だと思いました。

また、追加で得たターンの使い道も素晴らしく、がら空きなら《ストーム・ジャイアントの聖堂》で殴れば余裕ですし、打点が足りないなら《記憶の氾濫》で追加の《アールンドの天啓》を探すのも容易です。
《感電の反復》のフラッシュバックが非常に重要な役割を持っており、次に見つかった《アールンドの天啓》もコピーしながらプレイできます。
《アールンドの天啓》は4発撃つと鳥トークンだけで20点出るようになっているため、どんなに地上が広がっても無視しても勝てるパターンがあるのが強みです。

実際にプレイしてみて、非常に力強いデッキだなと感じました。
除去の質自体は【イゼットドラゴン】と同じため、対処能力には限界がありますが、それを最後のコンボで取り戻すというコンセプトが素晴らしいです。
今後もどんどんブラッシュアップされていくと思います。


◆【ナヤ上陸】[評価:B]


ふざけた見た目をしていますが、立派なデッキです。
《フェリダーの撤退》《世界を彫る者、ファイラス》《レンと七番》のどれもが残れば単体でゲームを決めうるので、これらにオールインした格好です。
《レンと七番》の忠誠度能力をフル活用できるので、【グルールアグロ】等とは異なり、単にトークンを出すだけで終わらないのが強みです。

問題はプレイが単調で面白くないこと。
ただ土地を並べて脅威を連打するだけなので、あまりにも再現性が高く(というかそれしかできない)、作業感が強いです。
そのため、少しプレイするとすぐに飽きてしまいます。
強さは保証できますので、それでも構わないという方にはオススメです。


◆【セレズニア上陸】[評価:A]


別に《世界を彫る者、ファイラス》じゃなくて《硬鎧の大群》でもいいよねという理屈ならこちら。
マナベースが強化される点やサイドに赤いカードを取れなくなる点で多少の差異はありますが、あまり関係ないです。
《硬鎧の大群》の場合、点数全体除去で一掃される弱点がありますが(《世界を彫る者、ファイラス》の場合はカウンターを乗せておけば耐えられる)、同系のような除去の薄い相手には単体でゲームを支配できるレベルの影響力があります。
正直、ナヤである意味も薄いので、進化の可能性があるならこちらかなという気もします。

やることは【ナヤ上陸】とほぼ同じです。
プレイによる介入もあまりなく、カードを右から左にプレイするだけなので面白くはないです。


◆【ラクドス宝物】[評価:汚物]


ゴミの塊。
《よろめく怪異》はゴミだし《命取りの論争》もゴミ。《スカルポートの商人》もゴミだし《隠棲した絵描き、カレイン》もゴミです。
スタンダードは戦場にパーマネントを並べてナンボです。ゴミとゴミの組み合わせでちょっとリソース取ったくらいで調子に乗らないで欲しいですね。
このデッキで優れている点は3ターン目に《黄金架のドラゴン》を走らせた場合だけ。それ以外の手札を全部マリガンして初めて価値が生まれるレベルです。

これがデッキとして成り立ってることに正気を疑います。このデッキに掛けた時間を返して欲しいです。
まあ机上で分かるレベルの話なので、それに気付けなかった自分が悪いのですが…

似たようなコンセプトの【黒単氷雪コントロール】をテストせずに済んだのは良かったなと思います。



◆【ディミーアスペル】[評価:C]


《セッジムーアの魔女》にフィーチャーしたデッキを組みたくて考えたもの。
《セッジムーアの魔女》は《砕骨の巨人》にイジメられていましたが、件のカードがローテーション落ちし、かつ《戯れ児の縫い師》という追加の《セッジムーアの魔女》のようなカードが増えたこともあり、デッキにしてみる価値があると思いました。

軽い呪文を連打したい→呪文と呪文が繋がる講義/履修を使いたい→トークン戦略と相性がいい生け贄ギミックを採用という流れで完成しました。
《アガディームの覚醒》を強く使えるという副次的なメリットもあって、デッキとしてはかなり纏まった感じで満足しています。

が、問題は《エシカの戦車》《レンと七番》のように戦場に脅威を広げるカードに対して無力なこと。
構造上、1ターンに1行動、1パーマネントしか増えないお利口なデッキに対しては圧倒的に強いですが、逆に言うと少しでもインチキしてくるデッキに対しては惨めな気持ちになります。
《セッジムーアの魔女》や《戯れ児の縫い師》は増えたトークンをアドバンテージに変換するのにも時間が掛かるので、そういう意味ではショートレンジなデッキに対してもあまり強くないです。
結果、弱いデッキをいじめるだけのなんとも言えないデッキになってしまいました。没です。


◆おわりに
スタンダード環境雑感は以上になります。
また次の記事でお会いしましょう。


以上です。お疲れ様でした。

登録タグ: MTG 

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テーマ:MTG投稿日時:2021/09/28 17:33
TCGカテゴリ: Magic: The Gathering  
表示範囲:全体
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