タイトルとか考えてなかった

ChaosTCGについてあれこれ考えていました。今はMTGです。

カレンダー
<<2021年
05月
>>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最近のブログ
最新のコメント
お気に入りブログ
ユーザー情報
あんずはピポサル
非公開/男性
3日以上
ブログテーマ
TCGカテゴリ
このブログの読者
【MTG】オラクルパクト簡易ガイド【ヒストリック】

◆目次
①はじめに
②【オラクルパクト】とは?
③サンプルリスト
④主要カード解説
⑤環境デッキ紹介&相性解説
⑥プレイングアドバイス&TIPS
⑦【オラクルパクト】のその後
⑧おわりに


◆はじめに
お疲れ様です。てんさいチンパンジーです。

先月、日本選手権2021 Season1 にて優勝したことで『ストリクスヘイヴン:魔法学院』シーズンのセットチャンピオンシップへの招待権利が付与されました。
それを受け、有り難いことにMPL/MRL連合の練習チームにお誘い頂き、リーグウィークエンドの練習から参加させて頂きました。

今回はその練習の際に調整をお手伝いした【オラクルパクト】についての簡易解説記事になります。
最後までお付き合い頂けると幸いです。


◆【オラクルパクト】とは?
【オラクルパクト】とは《タッサの神託者》と《汚れた契約》を用いたコンボデッキです。
デッキを準ハイランダー(《タッサの神託者》と《汚れた契約》は2枚ずつ、それ以外は1枚ずつ)とし、《タッサの神託者》と《汚れた契約》が揃った状態で《汚れた契約》を唱えると、ライブラリーを空にすることができます。
これだけで《タッサの神託者》の特殊勝利の条件を満たすため、後は《タッサの神託者》を唱えるだけです。

パイオニア環境を席巻した【インバーターコンボ】と近いものがありますが、【インバーターコンボ】が4マナ+2マナのコンボで、最速で5ターンでの決着なのに対して、【オラクルパクト】は2マナ+2マナの最速4ターンで決着します(MTGAの仕様で3ターン目には決まりません)
また、デッキを削る手段である《汚れた契約》は《真実を覆すもの》と異なり、《汚れた契約》はそれ単体で優れたチューターです。
《汚れた契約》が《タッサの神託者》を探せるため、本来はコンボパーツの片割れである《汚れた契約》が2枚揃っても実質勝利です。

準ハイランダー構築でありながらコンボの成功率が非常に高く、そして決着スピードも素早いということで、【オラクルパクト】は間違いなくヒストリック環境で最強のデッキ"でした"

その強さ故に5/20より試行の禁止改定にて、《タッサの神託者》が禁止に指定されました。
これによって【オラクルパクト】は消滅しました。

本記事はその失われてしまった(…)【オラクルパクト】についての解説になります。
当分はこのデッキが復活することは無く、今となっては確実に需要も有りませんが、「こういうデッキがあった」という備忘録的な扱いで残しておきたいという想いで書くことにしました。
(まあ、いつ見返すんだという気もしますが…)


◆サンプルリスト



◆主要カード解説
本項では主要カードを解説します。
【オラクルパクト】はデッキに73種(《願いのフェイ》を使う場合は72種)のカードが採用されているされているため、基本的にカード単位ではなく役割ごとに解説します。
その中で一部のカードについては追加で解説します。

【マナベース】
基本土地も含め1枚ずつしか採用できないため、バランスの取り方が難しい部分です。
色カウントを重視すると確定タップインが増えてスムーズに動けず、逆に動きのスムーズさを重視すると色カウントが不安になります。
そのバランス調整に気を配りました。

アンタップイン可能な青を含むor赤と黒を含む「両面ランド」「ショックランド」はすべて採用しています。
これは片方の色が合わないものを含みます(《繁殖池》や《樹皮路の小道》等)
青はキャントリップを優先してプレイできるようにする他、《タッサの神託者》のシンボルを確保するためにも黒より多めに採用しています。

・《氷のトンネル》
確定タップイン・追加効果なしと最弱クラスの土地に見えますが、土地タイプを持っていることを重視して採用しています。
土地の種類が散らさなければならない以上、《竜髑髏の山頂》《硫黄の滝》《ロークスワイン城》《ヴァントレス城》といった土地タイプを参照する土地を採用しなければならないため、それらのアンタップインに寄与する土地タイプを持った土地は見た目以上に重要です。

・《欺瞞の神殿》
《氷のトンネル》とは逆に、追加効果はあるものの土地タイプを持たない土地の優先順位は低めです。
今回のリストで採用されている確定タップインランドはすべて土地タイプを持ったものに絞っています(トライオーム、サイクリング、《寓話の小道》)

・《進化する未開地》《広漠なる変幻地》
《渦まく知識》を強く使うためには欲しい気もしますが、それ以上に確定タップインが許容できずリストラしました。
土地タイプを持った土地という見方もできるので、いま以上に色カウントが欲しいと思った際には追加する可能性は残っています。
少なくとも、《欺瞞の神殿》よりは優先して採用します。

・《ジュワー島の撹乱》《シルンディの幻視》
呪文として中途半端、土地としては弱いので採用を見送りました。
呪文の枠として現在の土地構成の上から採用するのはアリです。

【コンボ】
コンボの核となるカードは《タッサの神託者》と《汚れた契約》の二種類のみです。
特筆することは無いので解説は割愛しますが、私はここまでお手軽で強力なコンボをみたことがないです。
当然、使ったこともありませんでした。最高でした。全部過去形。

【チューター】
コンボパーツである《タッサの神託者》や《汚れた契約》はそれぞれ2枚ずつしか採用できないため、それらをサーチする手段が必要になります。
強さの序列は以下の通りです。

《願い爪のタリスマン》 >> 越えられない壁 >> 《方程式の求解》 > 《首謀者の収得》《不気味な教示者》 >> 越えられない壁 > 《願いのフェイ》

・《願い爪のタリスマン》
設置コスト・起動コストともに軽い最強のチューターです。
コンボパーツのサーチにも使えますし、既にコンボが揃っていれば《否定の契約》や《思考囲い》といったバックアップも任意でサーチ可能です。

・《方程式の求解》
おおむね《汚れた契約》専用のチューターですが、マナコストやシンボルが他のチューターに比べて緩いのがポイントです。

・《首謀者の収得》《不気味な教示者》
シンボルが厳しい、マナコストが重め、追加コストに難ありと若干使いづらさを感じます。
とはいえ、2枚ずつしか採用できないコンボパーツを揃えるためにも、なんだかんだで必要という結論です。

・《願いのフェイ》
チューターとして運用する場合、サイドに追加のサーチ先を取る必要があります(《汚れた契約》、《神秘を操る者、ジェイス》)
《汚れた契約》を持ってくる場合、ライブラリーに2枚の《汚れた契約》が残っているため、プレイした際に一度《汚れた契約》で止める必要あり、結果的に4マナ掛かってしまいます。
《神秘を操る者、ジェイス》を持ってくる場合も同様で、《タッサの神託者》に比べてかなり重いです。
いずれの場合もチューターとしては最も弱く、サイド枠の圧迫もマイナス要因です。
メリットよりデメリットの方が目立ち解雇する運びとなりました。

【コピー】
《汚れた契約》をコピーすることで実質コンボパーツとしてカウントすることができます。
《汚れた契約》がいかに狂ったカードなのかを思い知らされます。

《海門の嵐呼び》と《発展+発破》は使い勝手のよさから優先して採用していますが、単純にコピーとしての役割しか持たない《実例指導》は不採用です。

・《死の国からの脱出》
厳密にはコピーではないですが、適切な枠が分からなかったのでこちらに。
【オラクルパクト】は《タッサの神託者》と《汚れた契約》が揃って初めて勝利するため、基本的に手札1枚からでは勝てません。
そのため、《思考囲い》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》で手札を絞ってくる【ラクドスアルカニスト】やコンボパーツを叩き落す【ディミーアローグ】のようなデッキを苦手とします。
それに対抗するにはトップした瞬間に勝つ可能性のある《死の国からの脱出》がベストです。
勿論、リソースのトレードが激しいミラーマッチ等でも活躍する機会があり、リーグウィークエンドでのメタゲームを想定するならばメインでの採用を推奨します。
このカード1枚のために赤をタッチしていますが、それだけの価値があると判断しました。

【単体除去】
時間稼ぎ用の除去枠です。
最近の単体除去の性能は凄まじく、レガシークラスでも採用実績のあるものばかりです。

・《致命的な一押し》《血の長の渇き》《取り除き》《無情な行動》《暴君の嘲笑》
軽い/使い勝手のよい除去は優先して採用します。
ただ、結果的にリーグウィークエンドでは【オラクルパクト】のシェアが圧倒的だったことを考慮するに、多少は減らせたかもしれません。
まあ終わった今となってはなんとでも言えてしまいますが…

・《悪意の熟達》《湖での水難》
使い勝手には難がありますが、範囲を取るためメイン推奨の除去です。
《湖での水難》は条件こそあるものの、2マナの万能除去&打ち消しとして活躍するマルチなカードです。

・《破滅の刃》《喪心》《最後の喘ぎ》《害悪な掌握》
サイドに追加で取った除去です。
《害悪な掌握》は《試練に臨むギデオン》に触れる除去で、見た目以上に重要です。
《最後の喘ぎ》は《落第》よりも範囲が狭いように見えますが、序盤に引いた《落第》の弱さが目立つのでそれよりはマシという判断です。

・《闇の掌握》《渇望の時》《落第》
使い勝手が悪く(シンボル、効果、ソーサリー等々)、採用には至りませんでした。
《落第》は当初の評価から大きく下がり、メイン採用から始まったのがサイド落ちし、最終的にはデッキ外へと追いやられました。

【全体除去】
時間稼ぎ用の除去枠です。
単体除去に比べると性能は低めですが、それでもアグロ相手に1:X交換可能なカードが無いと好き放題に展開されてしまうので、ある程度は必要になります。

・《衰滅》
最も優れた全体除去です。理想は《滅び》ですが…。
今回はミラーが多いと踏んでメインでの全体除去は殆ど廃していますが、【イゼットフェニックス】に対して唯一まともに当たるこのカードのみがメインで採用されています。

・《煤の儀式》《ヤヘンニの巧技》
元々はメインでしたが、リーグウィークエンド向けに構築を修正するに際してサイドの《神秘の論争》や《強迫》と差し替えられました。
この辺りはメタゲーム次第です。ラダーで遊ぶ分にはメインの方がよいでしょう。

・《絶滅の契機》《影の評決》《命運の核心》
範囲が狭い・遅い等の理由から不採用になりました。

【手札破壊】
主にコンボのバックアップとして運用します。
とりわけ《思考囲い》《コジレックの審問》はあらゆるマッチアップで強力で、殆ど裏目が無いのでメインでの採用を推奨します。

・《強迫》
【オラクルパクト】【イゼットフェニックス】【ジェスカイコントロール】といった今回のメタゲーム上位デッキに対して強いため、メインでも問題ありません。

・《思考消去》《苦悶の悔恨》
コンボのバックアップとして使うには2マナは重いです。
2ターン目のアクションを埋める意味でなら悪くはないですが、相手とリソースを交換をしたいデッキではないので不要な認識です。


【打ち消し】
手札破壊と同様、コンボのバックアップとして運用します。
しかし、手札破壊とは異なりマッチアップによる強弱が激しいので、どちらかというとサイドボード寄りです。

・《否定の契約》
チューターの価値を上げる他、有無があまりにも差になるためメインボードでの採用を推奨します。
打ち消しのない(=青くない)相手には必ずサイドアウトします。

・《神秘の論争》
【オラクルパクト】【イゼットフェニックス】【ジェスカイコントロール】のすべてにおいて一定以上の働きが見込めるので、今回のメタゲームを想定するならメインボードに置いた方がよいです。
《否定の契約》同様、打ち消しのない相手にはサイドアウトします。

・《検閲》《記憶の欠落》
相手のプレイを簡単にさせたくない意図での採用です。
《記憶の欠落》は確定打ち消しなのでバックアップとしても強力ですが、打ち消した呪文が相手のデッキトップに戻るので、戦場に《精神石》等が置いてあると引き直されてしまうケースがあるので注意が必要です。

・《否認》
サイドボードの定番打ち消しですが、今回のメタゲームを読み切れるのであればメインボードの方がよかったなと反省しています。

・《物語の終わり》《唱え損ね》
マッチアップによって強弱がハッキリする打ち消しです。
どちらも必須とは言い難いですが、少なくとも今回のメタゲームであればすべて採用しておいて損は無かったなと思います。

・《軽蔑的な一撃》《才能の試験》
他の打ち消しに比べると受動的すぎる・範囲が限られているため優先度は低めです。

・《襲来の予測》
手札破壊を避けられるメリットよりも重く使いにくいデメリットの方が大きく感じて不採用です。

・《呪文貫き》
賞味期限が短く、不要になった際に《検閲》のように捨てることもできません。
バックアップとしてなら《唱え損ね》の方が上と判断して不採用です。

【ドローソース】
コンボパーツを集める方法はチューターだけではありません。
ドローソースもチューターと同じくらい重要な要素です。

・《選択》《渦まく知識》《海の神のお告げ》
《渦まく知識》はシャッフル手段が少なく、一時期は不採用だった時期もありました。
しかし、それでも《選択》と同じくらいの強さがあるとのことで(高橋さん談)、再び採用に至りました、
《海の神のお告げ》は《夢の巣のルールス》で使いまわすパターンもあり、見た目以上に活躍の機会が多いです。

・《精神迷わせの秘本》
対コントロールでは無類の強さを発揮する置きドローソースです。
対アグロではサイドアウト候補なので、想定するメタゲーム次第ではサイドボードに落とすのも有り得ます。

・《垣間見た自由》
リソース確保用。手札破壊の多いマッチアップで特に活躍します。
対【ディミーアローグ】用ではなく、どちらかというと対【ラクドスアルカニスト】のようなリソースのトレードが激しいデッキに対するリソース源として数えているため、《塵へのしがみつき》よりも軽いこちらを優先しています。
しかし、ふんわりとした枠かつ前述のデッキのシェア率が低かったことも鑑みると、無くてもよかった枠なのかもしれないと反省しています。

【ルールス用】
《夢の巣のルールス》を強く運用するために取り回しのよいパーマネントをいくつか採用しています。
それくらい《夢の巣のルールス》の価値は非常に高いです。

・《魂標ランタン》《上天の呪文爆弾》《彩色の宝球》
どれも使い勝手がよく、メイン推奨です。
特に《上天の呪文爆弾》は《夢の巣のルールス》に疑似的な除去耐性を付与しているという見方もでき、特に強力な1枚です。

・《ひっかき爪》
墓地対策枠は0枚or1枚は重要なものの、1枚or2枚の差はそこまで無いと考えています。
影響力も《魂標ランタン》の方が上なため、優先度は低めです。今回は採用を見送りました。

・《魔法の井戸》
悠長オブ悠長。このカードを使いまわす展開は有り得ません。他の方法で勝っています。

【対策用】
主に《ドビンの拒否権》《屍呆症》といったクリティカルな対策の対策です。
この枠の強弱がサイド後の勝率を担保します。

・《ギラプールの希望》
対【オラクルパクト】専用のサイドカードです。実質《ザンティッドの大群》です。
ミラーマッチでは除去を多めに抜くため通りがよく、一方的にコンボを通せる見込みがあるので、相手視点でのプレッシャーが異常です。
《夢の巣のルールス》で使いまわして簡易ロックに持ち込むパターンもあります。

しかし、《サメ台風》に弱いので【ジェスカイコントロール】では入れない方がよいです。
軽い除去が残る【イゼットフェニックス】に対しても無力です。

・《終局の始まり》《スカイクレイブの影》
《屍呆症》で《タッサの神託者》が抜かれてしまった時に別の勝ち手段が必要です。
他のクリーチャーは威力が低いor完走しないことが多いのでこの二種がベストです。

・《ナーセットの逆転》
《ドビンの拒否権》の突破用。打ち消し合戦に強い点も◎
ほぼハイランダーの【オラクルパクト】において、このカードをケアするのが難しい=劇的になり得る場面に遭遇しやすいと判断しました。
ただ、自分/相手ともに強く運用できた時の印象が残りやすく、フラットに見れていない可能性はあります。再考の余地ありです。

・《群れネズミ》
《試練に臨むギデオン》に対してプレッシャーを掛けられる点は優れていますが、強く運用するためにはあまりにも手間が掛かります。
中盤以降に引いてきても悪くてない点は評価できますし、ミラーマッチではかなり強力です。再考の余地アリです。


◆各デッキ紹介&相性解説
本項では各デッキの簡易紹介と相性を解説します。
サイドボーディングガイドは【オラクルパクト】自体が消滅することが確定しているため(…)、割愛します。

対【イゼットフェニックス】:微有利
【イゼットフェニックス】は【オラクルパクト】に続く現ヒストリックの二番手デッキです。
総合力なら【オラクルパクト】を凌ぐ実力を持ち、雑多なデッキは圧倒的に粉砕するレベルに強力なデッキです。
しかし、唯一(本当に唯一といっていいレベル…)で【オラクルパクト】に相性が悪いのが問題です。
この関係は去年の【ティムール再生】と【ジャンドサクリファイス】の関係に似ていますね。

メイン戦はコンボの通りがよく、素直にコンボを目指すだけでフリーウィンです。
サイド後は《神秘の論争》や《否認》といった打ち消しで妨害してきますが、クロックを並べつつ妨害を構えつつという動きが求められます。
当然、要求が高いので再現性は低く、またそれに対して【オラクルパクト】は除去でもコンボでもキープできます。
結局の所、この手のメイン戦が有利なマッチアップはサイド後に多少の対策カードを追加したところで相性は殆ど変わりません。

対【ジェスカイコントロール】
[《マグマ・オパス》型]:微有利
[非《マグマ・オパス》型]】:五分

【ジェスカイコントロール】は【オラクルパクト】【イゼットフェニックス】に並ぶ三番手デッキですが、トップの2デッキに比べるとどうしても地力が劣るためこの位置になります。
【ジェスカイコントロール】は《マグマ・オパス》+《奔流の機械巨人》or《ミジックスの熟達》を用いるか否かでパターンが分かれます。
前述のコンボを用いる場合、多少の対策性能が落ちますが、能動的に動ける点から【イゼットフェニックス】や下位Tierのデッキに強く出られます。
非コンボの場合、そのスロットを《試練に臨むギデオン》や《ドビンの拒否権》、《安らかなる眠り》に割り当てることで【オラクルパクト】に強く出られます。
フラットな環境であれば《マグマ・オパス》型の方が優れていますが、残念ながらこの時点でのヒストリック環境は【オラクルパクト】に支配されていることからも非《マグマ・オパス》型の方が優れていると言い切れます。

対【ジャンドフード】:有利
【ジャンドフード】は旧環境の王者デッキです。
しかし、新鋭の【オラクルパクト】【イゼットフェニックス】のいずれにも弱いことから、リーグウィークエンド時点での環境では活躍の機会はありませんでした。
【オラクルパクト】側が有利たる所以は無視できるカードの多さからくるものです。
《大釜の使い魔》《魔女のかまど》《パンくずの道標》《フェイに呪われた王、コルヴォルド》等の鈍足カードのすべてを無視できるので、唯一脅威となる《波乱の悪魔》のみを対処すれば問題ありません。
悠々とコンボを揃えて終わりです。この相性差は多少のサイドカード程度ではひっくり返りません。

対【ジャンドカンパニー】:微有利
旧環境では【ジャンドフード】に弱いことから若干追いやられ気味だった【ジャンドカンパニー】ですが、【オラクルパクト】に対しては速度で押し切れる展開が見込めるため【ジャンドフード】よりも優れています。
《集合した中隊》を絡めた大量展開で、最速4ターンキルも狙えます。
とはいえ、《大釜の使い魔》《魔女のかまど》といった基本となる構造に変化はないことから、やはり【オラクルパクト】の有利に変化はありません。

対【オルゾフオーラ】:有利
【オルゾフオーラ】は【ジャンドフード】旧環境の二番手デッキです。
驚異的な爆発力を持ち、圧倒的な速度と妨害を有していることから、【オラクルパクト】が不利では?と思われるかもしれません。
しかし、【オルゾフオーラ】側は「クリーチャー」「オーラ」「手札破壊」といったカードを満遍なく・適切に引かなければゲームにならないのに対し、【オラクルパクト】側は【オルゾフオーラ】を妨害する手段(「手札破壊」「除去」)でも自身のコンボでもキープが可能です。
要するに【オルゾフオーラ】側だけが理不尽なキープを強いられ、【オラクルパクト】側はのびのびとキープできます。
この時点でデッキの相性に大きく開きがあることが理解できると思いますが、ゲーム展開もまさにイメージした通りの結果になります。
すべてを揃えた場合のみ【オルゾフオーラ】が勝利し得ますが、それ以外は【オラクルパクト】の圧勝です。

対【グルールアグロ】:微不利
除去が入っているものの、打ち消しはほぼハズレですし、コンボパーツを探す手番にはノーガードになってしまいます。
結果、捌けず押し切られてしまうか、捌いてもコンボパーツが揃わずに押し切られるかの二択で、結局は押し切られてしまう展開が多いです。
しかし、その速度に追いつくレベルでお手軽な逆転コンボを持っているのもまた事実です。
それ故に微不利程度に収まっており、それが【オラクルパクト】の強さでもあります。

対【セレズニアカンパニー】:微有利
【グルールアグロ】とは異なり、速度を犠牲にした分だけヘイトベアーが増えているため、有利なのでは?と思われるかもしれません。
しかし、ヘイトベアーは《スレイベンの守護者、サリア》や《エメリアのアルコン》、《精鋭呪文縛り》といった効くようで絶妙に効かないものばかりで、意外と簡単に乗り越えられてしまいます。
そうなるとただの鈍足ミッドレンジデッキに成り下がってしまいます。有利どろかむしろ不利なレベルです。

対【ディミーアローグ】:不利(?)
コンボデッキはクロックパーミッションに弱いと古来から言い伝えられています。
【オラクルパクト】も例にもれず、【ディミーアローグ】にはまったく勝てる見込みがありません。
しかし、リーグウィークエンドの日本人の対【ディミーアローグ】の成績は3-0ということで、意外となんとかなるのかもしれません。
少なくとも練習段階では手も足も出ませんでしたが… 検証不足だった説が濃厚です。猛省。

対【ラクドスアルカニスト】:不利
長いことヒストリック環境に居るようでいつもそんなに勝たない不遇のポジションの【ラクドスアルカニスト】。
《信仰無き物あさり》を手に入れていよいよ完全体になりました。

【ラクドスアルカニスト】はリソースを絞る力が非常に強力です。
基本的に手札にコンボパーツを2枚揃えて勝つのは不可能です。
厳しいマッチアップであることは間違いないですが、その中で鍵になるのは《死の国からの脱出》と《願い爪のタリスマン》の二種類です。
先に設置できるコンボパーツやそれ1枚で勝ち得るカードということで、トップした際にすぐに勝てるカードというのが重要になります。


◆プレイングアドバイス&TIPS
本項ではプレイングアドバイスとTIPSについて解説します。

・《汚れた契約》の使い道
《汚れた契約》はコンボパーツであると同時に優れたチューターでもあります。
相手に先にコンボを決められるときなどは《否定の契約》に変換したり、場合によっては《思考囲い》を探すためにも使います。

・《タッサの神託者》の妨害
デッキ0枚にすると《悪意の熟達》でドローさせられるのでは?と思うかもしれませんが、比較的簡単にケアできます。
《海の神のお告げ》《海門の嵐呼び》が戦場に残っている場合はデッキを1枚残せばよいですし、マナが浮いてるなら《上天の呪文爆弾》や《致命的な一押し》で自分の《タッサの神託者》を退かすことで《悪意の熟達》を立ち消えさせることでも対応可能です。

・《記憶の欠落》をかわす
打ち消された呪文はスタック上からは消えますが、それはデッキトップに戻るだけです。
戦場に《魂標ランタン》や《上天の呪文爆弾》があればスタック上でも手札に戻せます。
打ち消されたカードが《汚れた契約》の場合、マナさえ余っていればコンボを再スタートできます。

・《ナーセットの逆転》を使いこなす
《ドビンの拒否権》対策が主な役割です。
呪文A←《ドビンの拒否権》←《ナーセットの逆転》(呪文Aを対象)にすると呪文Aを唱えつつ、オリジナルの呪文Aは手札に戻ってくるのでオトクです。

・《ギラプールの希望》でハメる
《夢の巣のルールス》で使いまわすことで相手を半ロック状態に持ち込めます。
《サメ台風》の存在から対【ジェスカイコントロール】には通りが悪いですが、対【オラクルパクト】ではサイド後に除去を減らすため非常に通りがよいです。
一度ハマるとなかなか抜け出せず、そのまま《夢の巣のルールス》に殴りきられてしまいます。


◆【オラクルパクト】のその後
5/20に発表された《タッサの神託者》の禁止によって、【オラクルパクト】は消滅しました。
しかし、《汚れた契約》はノータッチ。《タッサの神託者》の類似カードである《神秘を操る者、ジェイス》は残っています。
《夢の巣のルールス》が使えなくなったりと既存の【オラクルパクト】からの弱体化は否めませんが、《タッサの神託者》とは異なり《神秘を操る者、ジェイス》は単体でも活躍可能なため、よりコントロールチックな形でリペア自体は可能だと思います。


・《タッサの神託者》:《神秘を操る者、ジェイス》
当然の差し替え。仕方ないです。さらば《タッサの神託者》。

・《魂標ランタン》《上天の呪文爆弾》《彩色の宝球》:《覆いを割く者、ナーセット》《ヒエログリフの輝き》《多元宇宙の警告》
《夢の巣のルールス》が使えなくなったため、ルールス用に採用していたカードたちは解雇。
代わりに汎用ドローソースに差し替えましょう。

・《精神石》《冷鉄の心臓》:《アズカンタの探索》《思考消去》
マナ加速してコンボを決めるというよりは、コントロール気味に動くというコンセプトに変化するため、マナ加速は外した方がよいです。
《アズカンタの探索》はリーグウィークエンド時点ではバグの影響で使用できなかったカードです。コントロールプランにマッチしたカードなので、是非とも採用しましょう。
《思考消去》もコンボ特化の場合は不要ですが、コントロールチックに動くなら悪くないです。

・《ギラプールの希望》:《サメ台風》等
《夢の巣のルールス》での使いまわしが魅力だったので、それがなくなった今では強さも半減。
別の対策カードに差し替えた方がよいです。取り敢えず《サメ台風》がよさそうです。


◆おわりに
簡単ですが【オラクルパクト】の解説は以上になります。

【オラクルパクト】は歴史に残るレベルの速度で消滅したコンボデッキですが、それはこのデッキの強さ故のことです。
消滅したことはたしかに悲しいですが、そんな歴史的なデッキに本気で向き合えたことは自分の中で大きなプラスになったと思っています。

本記事を執筆時点では『ストリクスヘイヴン:魔法学院』シーズンのセットチャンピオンシップに向けて日々練習中です。
よい報告ができることを祈りつつ、次回の記事でまたお会いしましょう。


以上です。お疲れ様でした。

登録タグ: MTG 

あなたはこのブログの 2193 番目の読者です。


テーマ:MTG投稿日時:2021/05/25 12:00
TCGカテゴリ: Magic: The Gathering  
表示範囲:全体
前のブログへ 2021年05月のブログ一覧へ
ブログ一覧へ
次のブログへ
現在コメントはありません。