カテゴリを業界についてとかいてますが
実際はTCGではなくて
TRPG業界の話。
昨日の夜
某ショップさんからお電話がありました。
「もうTRPGやめようとおもうんでウチにある在庫なんとかしてくんない?」
「え?どうしたんですか?」
「もうね。売れないのよ。」
聞いたところいつもなら10冊くらい売れるTRPGの本がここのところ売れなくなってきたらしい。
どうやらお客様が通販で買い始めているようなので
もうTRPGを扱う意味がなくなったと感じている模様。
「それでもがんばってきたじゃないですか」
といってみたのですが
「それは仕方ないと思うけど、お客様が目の前でそんなこと言っちゃうとさすがにこたえるのよ」
ああ、そりゃそうだ。
ウチより小さい店舗でいながら
やっていることは世界レベルのことをやっている人なので
東京に出てもいいのに
「地元のため」と中部から出ずに地元で踏ん張ってきたのに
やはり心無い言葉を言われたらやる気は失せますよね。
気持は判る。
結局お客様は大手の方ばかり見るので
小さくとも地元のために頑張っている店舗はすぐに忘れてしまう。
扱わなくなれば「なんで扱わないの?」と簡単に言葉を投げつける。
潰れたら「もったいない」というくせに買わない。
「じゃあ、潰れないようにしたらいいじゃん」
とお客様は簡単に言いますけどね。(苦笑
まあ、しょうがないことであるのだけど
言葉の暴力というのはこういうことなんだろうなという気持もありますね。
とりあえず、今度お会いしましょうという話で電話を切りましたが
うーん。
まだウチは恵まれているほうなのかもしれません。
それでもしょっちゅう「あの店は」とか「あの中古ショップで」とか話が耳にと飛び込んできますし。
しょうがないことだとは思います。
他の主要都市のショップさんなどで聞いた話では
「他のショップで買ったパック(もしくはボックス)をウチのデュエルスペースで開けるんだけど勘弁して欲しい」
とか
「デュエルスペースの片づけをしてたら他の店舗のシールがついたパックが多数出てきてげんなりした」
という話も聞いております。
二つの店舗ともに
「しょうがないんだけどね」と笑っているものの
結構厳しいと思っております。
その後
「デュエルスペース縮小した」
という話になったり
「そのタイトル扱うのやめた」
という話になったり
まあ、それはそれでしょうがない話ですからね。
お金にならないデュエルスペースなんか縮小して売り場面積を増やしたほうがお金になるというのもわかりますからね。
東京のデュエルスペースは本当にギュウギュウ詰めで
私はちょっと敬遠してしまいます。
あの中に女の子なんて入っていけませんよ。
TCGが女性に受けない理由のひとつかもしれません。
勿論ウチの店も女性が入りづらいというのは自覚しているので
そういう意味では何とかしたいのですけどね。(苦笑
業界を大きくするという気持をユーザーも小売店ももう少し考えなければならないのかもしれないなと
いつも思うんですけどね。
難しい問題です。
登録タグ:
テーマ:TCG業界について | 投稿日時:2010/10/16 19:30 | |
TCGカテゴリ: | ||
表示範囲:全体 | ||
前のブログへ | 2010年10月のブログ一覧へ ブログ一覧へ |
次のブログへ |
ki さん | [2010/10/17 18:27] |
|
この記事を読んで私も色々考えました。 これは、どちらがつまり買う側、売る側どちらが悪いとは言い切ることは難しい問題だと考えます。 私の場合カードを買う時は通販と普通に小売店からかうのと両方併用しています。 通販のメリットは 大量に買えば送料込みでも比較的安いのが多い。 発売日前の物なら、大体発売日の前日には届く。 小売店のメリットは 少量でも在庫があれば小売店に行けばすぐ買える。 TCGの大会が行われている所なら、そのTCGの人気があるということを証明できる。 インターネットが分からない人でも手に入れることが出来る。 こういうメリットがあります。 私達も、TRPG、TCGだけが生活の全てではないのでこういう流れは仕方ないと考えます。 しかしこの記事を読むと、最大の問題はインターネットが分からない(使わない)人達にその魅力が伝わっていないことが原因ではないでしょうか? 私達みたいな人ならともかく小さい子なんかはネットを利用しないで普通は小売店で買いますよね。(もちろんそこでの安い、高いはありますが) ましては、小売店でも限界がありますから私達みたいのが大人買いして売り切れてネットを使えない人が買えないようでは本末転倒のような気がします。 実際に面白いのかは別問題ですが、対象者に雑誌等でその魅力と販売先を伝えることが根本の解決策ではないか考えます。 もちろんこれは小売店だけではなく販売元の力も重要ですが。 もう一つはどうやって他より高くてもお客様に買わせるかということですね。 これは、難しいですが個人の気持ちの問題だと考えます。 「せっかく利用しているだからたまには」という気持ちにならないとどうにもならないのではないでしょうか? そういうお店にしていかなければ、悔しいですが解決策はない気がします。 もう一度書きますが、私達はTRPG、TCGだけが生活の全てではありません。 たまにいませんか、「欲しいけれど金がない」という人。 皆色々な物をやりくりして、それでも面白いからやっているのと私は考えます。 |
とむやんぷ~ さん | [2010/10/17 20:33] |
|
>kiさん おおまかにおっしゃりたいことは判るのですが、正直よくわからない部分があります。 何か深読みされましたようですね。 正直に言いますが 少なくともその店長の目の前で 「通販で買えばいいよ」等と言うのは 大人のマナーとしてどうなのかという話です。 別にほしくなければ、買わなければいいじゃないですか。 その状態である方に如何に買っていただくか 如何に楽しんでいただくかは私達の仕事なのです。 多くの人に楽しいものを提供する、そのためにそれを好きな人が一生懸命に頑張っている目の前で 「バカじゃん?」 といわれているようなモンです。 さすがに私はそれはかわいそうだと思いますね。 例えばこれがTRPGのお店ではなく そこらのスーパーや雑貨屋さん、タバコ屋さんでもおなじことです。 イオン等の大型資本がガンガン入ってきて 小さな店舗を根こそぎ閉店に追い込んで シャッターの閉まった店舗の多い商店街の真ん中で 「イオンに行けばいいじゃん」 「通販で買えばいいよ」 と大声で言えます? 私にはちょっとできません。 小さい八百屋さんで買い物に入ったとしましょう。 野菜が高いからとそこの店員さんがいる目の前で 「こんなところで買う必要ないな、西友のほうがやすいよ」と言えますか? 店員さんが「何で売れないんだろう」と聞いてきたのなら判りますが聞かれもしないのにそんなことを言う必要がありますか? 言わなければ「知らないまま」?言ったほうが親切? だったら「こうすればもっと良くなります」といってくれたほうが親切です。 中途半端な親切はそれこそ「残酷なだけ」です。 それは子供なら「常識を知らない」で済むことですが 大人はそこの部分もうちょっとわきまえると思うのですが。 もちろん出来る限り店舗の方も出来る努力を怠ってはいけないと思いますが ただ、TRPG(に限らずボードゲームやTCG)の場合 何もしなければどんどん小さくなっていく商材です。 イベントを仕掛け、情報をどんどん流さないとコミュニティはどんどん小さくなります。 ユーザーだけでは業界を大きくすることは不可能です。 そのためにはメーカーも流通も頑張らなければならない。 TRPG(含むほかのゲーム)をもっと楽しもう、もっと楽しんでいただきたいというのはユーザーにとってもメーカーや流通にとってもあたり前に考えることです。 それは「生活のすべてではない」にしろ「そうなってくれるほど広まって欲しい」と思うのは間違いなんでしょうか。 そういう意味でその店舗の店長さんはかわいそうだなと思うのです。 ウチも通販やってますが、 やはりTCGの為を思うと 「基本的に近くの店舗さんで遊んでいただきたい」と思っております。 デュエルスペースがある店舗で遊んでいただきたい。 そうやっていろんなコミュニティが出来て切磋琢磨してTCGそのものが大きくなって欲しい。 どうしても手に入らないのならトレードやウチの通販を利用して欲しい。 でも、その前に「まずコミュニティを作って遊ぼうぜ」が先です。 これは何かおかしいですか? もちろんいろんな方の考えることに対して尊重はします。 いろんな考え方があるのは素晴らしいことです。 kiさんの考え方はそれはそれでいいことだと思いますし その考え方を貫くのも、考え方を変えてしまうのも自由です。 もちろん私も急に考え方を変えたり、変なところで意固地になりますが 基本的にTCGを広めて多くの人に遊んでいただく為の努力を続けております。 しかし、いくら他人の店であっても ユーザーそのものが自らの楽しみを縮小させるようなことがあれば さすがに「ちょっとなあ」と思いますし、同じ店舗運営者として「そりゃあねえ」と同情せざるを得ません。 「ウチの店だけが儲かればいい」という気持だったら こんなことは書きません。 もう一回書きますよ。 ウチだけが儲かればいいと思うんだったらこんなことを書きはしません。 |
とむやんぷ~ さん | [2010/10/17 20:54] |
|
もうひとつ TRPGの業界はただでさえパイが小さいです。 そんな小さいパイを一部の大資本がバックリいっちゃうと 業界そのものがつぶれかねません。 TCGだっていくつかのメーカーと頑張っている数百の店舗、さらに多くのユーザーコミュニティによって 大きく育ってきてはいますが ちょっと気を抜けばアッパーデックジャパンのように一気に縮小する可能性もないわけではありません。 実際今、大きなメーカーがいくつか潰れたりすると連鎖的に 多くの店舗が潰れます。 そうならないためにどういうコトをしていかなければならないか。 小売店、流通は考えなければならない。 でも同時に TCGが好きなユーザーにも考えるべきところはあるのではないかということです。 もちろん強制とかそういうことでなく これから「この業界を大きく育てるため」という状況を作り上げる為に。 ヴァンガードのアニメのような時代が本当に出来るのなら 私はそのためにがんばりたいんですよ。 服やアクセサリーを買うように、カードを買えるようになって欲しいだけなんですよ。 正直、そんなことありえないとは思いますが(笑 でも、妄想するのは自由でしょ(爆 |