イチ小売店舗にドコまでのサービスをお客様は求めていらっしゃるのか。
たとえば
お金をある程度使えるならいろんなサービスができる。
しかしお金がなければできるサービスは限られてくる。
特にウチのように
「マイナスからはじめた店」なんかその意味では切実だ。
だから
「他がやらないサービス」を行っている。
逆に言えば、人によってそれは
「サービスではない」かもしれない。
それでもやれることはやる。
しかし
他店舗とまったく同じサービスを求められても
それは困るのだ。
今日のお客様でそうおっしゃったので
「こちらではできません」というしかないのだけど
「努力いたします」と答えたけど
果たして同じサービスを求められても
同じことをできる自信はない。
だから代替案を示す。
それで駄目ならしょうがない。
すべてのお客様をパーフェクトに満足させることができないのは未熟もあるが無理もある。
後一歩のラインをすこーしずつ伸ばすしかない。
しかし、こちらでできる、いやこちらだからできることこそ
「個性」だと考えている部分もある。
今、このご時世に
「シングルカードを販売するよりトレードを優先させる店舗」を
ウチの店以外に私は聞いた覚えがない。
そして
「TCGはコミュニケーションゲームですから」
というと何でみんな引いてしまうんですかね。(苦笑
確かにシングルカードを扱うと扱わないとでは
まったく違う。
だって粗利がめちゃくちゃ変わりますから。
1パック数十円稼ぐより一枚で販売した方が粗利が出るに決まっている。
しかし、それではお客様同士のコミュニケーションを積極的に働きかけることはできない。
「フェアトレード」を心がける
それだけでどんなにかユーザー同士の交流ができるだろうか。
とはいえ、トレードに関しては
国同士ですら貿易がうまくできないんだからそう簡単にできるとは考えていない。
でも、やりようはあるだろうと考えている。
とりあえずトレードのことはココではワキに置いとく。
今は別の話。
だったら同じサービスを求めるのは不可能ではないのか?
たとえば同じチェーン店でもまったく同じサービスをしているところがどれだけあるだろうか。
王将のように「ある程度同じで微妙に違う」店舗だってある。
マクドナルドはどうだ。24時間営業があるからとスーパー内の営業時間を無視して営業なんかできない。
じゃあ、マクドナルドとモスバーガー、ロッテリアは同じサービスをしなければならないのか?
ロッテリアで「スマイルください」ったって「苦笑」されるか「それは店舗が違います」といわれるだけだ。
同じハンバーガーを扱っているのに。
それはそれでいいんだと思うんだが?
なぜモスバーガーで100円バーガーを売らなければならないんだ?
それはおかしいだろ?
皆が均一になる必要は一切ない。
その上で
木谷社長が来店されたとき
「プロモカードの扱い」についての意見交換がされたとき
ランブリングエンジェルのプロモパックの話がでた。
話の流れは
プロモカードがずっと配布される状況にお客様が慣れてきているのではないかという話。
つまりプロモカードを回収するためだけにゲームをしているので
ゲームそのものがないがしろにされているのではないか
という話から
最近はじめた方にはふるいプロモカードが欲しくても手に入らないからなにか救済方法はないか
という話になったところで
木谷社長いわく
「プロモカードが手に入りやすかったらプロモカードの意味はない。」
私もお客様の意見を聞いていて
社長のこの話は納得いくのと同時に
それによってゲームやコミュニケーションを阻害する要因が残ってしまう恐れがあるのではないかと考えていたところ
たとえばChaosTCG東方でプロモを揃えるために7箇所から通信販売を頼まないとそろわない状況もどうかというユーザーの話にも同情すべき点があるわけですよ。
「だったら買わなければいい」という選択肢はココではダメですよ(苦笑
こちらだって買っていただきたいんですから(笑
メーカーだって買っていただきたいでしょう。
でも、ユーザーだってできる限り買いたくても今回の東方のような話だと不可能な場合がどうしても出てくる。
特に地方にいると大会すらまともにやってくれないところもあるはずだし。
「ゲームに必要なパーツ」だとしたらシングルカードだけでいいじゃないか、
そんな乱暴な話ならパックの存在の否定にもつながる。
そうすると多くの人にTCGを広めるという大前提すら否定しかねない。
他に良い方法があればそれでもいいと思うが、現在は残念ながらそんないい状況が地方にはないのだ。
日本中すべてが秋葉原や日本橋にはなれないのだ。
ということで
たとえば
「プロモを新旧2種から選べることができないか」
とかの意見もあったのですが
メーカー側からしたら
「今現状でまともにプロモカードを配布し管理している店舗がどれだけあるか」という話になると
厳しい話になる。
実際、ウチのようにきちんとやっているところはかなり少ないと聞いている。
そう考えると
理想論と現実論の差は厳しいのですが
その中で
「公認おっかけ」サンが
「ランブリングエンジェルというカードゲームがプロモパックを作ったのを知ってますか?」
と切り出したのです。
「ランブリングエンジェルのプロモパックは売れ残って大変だったとのですがそのへんに関してはどうなんですか?」
売れ残った?
私はその話にちょっとびっくりしました。
だって、ウチはきちんと売り切ったのですから。
というより
売れ残った理由に対してのアプローチがないので
この話だけではまったくワケが判りません。
というより
「恣意的な誘導」にも取れます。
売れ残る理由が
「プロモパックだから」なのか
「ランブリングエンジェルそのものの出来がよくなかったから」
なのか
「再販のものだから」だからなのか。
もし、「プロモパック」だからということなら
ガンダムウォーのベースドやリセのベースドは売れないことになる。
実際どうか?
きちんと売れているではないかと考えると
「プロモパックだから」というのは間違っている。
さらに彼は私に「マスターズギルドさんはどうなんですか?」と振ってきたので
「ウチではプロモカードは配布するものであって、基本販売しておりません」
「それにメーカーの都合がどうであってもメーカーがやってしまったことには店舗は従わなければならないでしょう」
と返したら
なんか「?」みたいな顔をされてましたが
ウチの店をどこの店と勘違いしたのでしょうか。
他がやっている「サービス」がすべての店舗が行っていると考えているのでしょうか。
メーカーに要望を出したりしても
それがきちんと通るかなんて判らない。
たとえば
「ランブリングエンジェルのプロモパック」だって
店舗の要望だったかもしれない。
しかし、そのまま出してしまってはお客様だって「必要数」買ってしまえば終わりだ。
なにかしら「プラスアルファ」をつけた方が売れるんじゃないか?
究極なことをいえば
「ランブリ」そのものが敷居の高いゲームだったということに
気づいていないとでも?
そう考えると
なんだかこの業界は全体的にまだまだだなあと思えてしまうのです。
もちろん私も含めて。
まだまだ修行が足りないと思うのです。
長くなったのでまたいずれ。
登録タグ:
テーマ:TCG業界について | 投稿日時:2010/04/04 03:29 | |
TCGカテゴリ: | ||
表示範囲:全体 | ||
前のブログへ | 2010年04月のブログ一覧へ ブログ一覧へ |
次のブログへ |
とむやんぷ~ さん | [2010/04/04 14:41] |
|
寝る前に長い文章を書いたので きちんと読み返してないです。 多少きつい表現になっている可能性もありますが 怒っているというわけではなく 常に書きますが「私は正義ではない」と重々承知しております。 ゆえに他の方が「いや、私はこう思う」ということに対して否定をするつもりは1ミリも持っておりません。 またその方の意思を尊重もします。 ここに書かれていることはあくまでも「私が思っていること」ということで。 また、「私の思うことが変化する」こともありえます。 人間なんて意外と簡単に考えを覆すものですから(苦笑 |
Miyu さん | [2010/04/05 02:50] |
|
うーん、シングル派としては耳が痛いです。 どうしてもそれぞれのTCGに対して、仲間のつての無いライトユーザー的(色々なTCGに手を出してる現状、ライトユーザー的な手の出し方になるのが精一杯です……しかも友達いないし 泣)な立場からすると、何箱も買って揃えたり、トレードと言うよりはシングル買いに走ってしまうのですよ。 パックを買う事が、メーカーさんへのユーザーからのアプローチと言うのは重々分かってはいるのですが。 |
とむやんぷ~ さん | [2010/04/05 02:59] |
|
Miyuさんへのレスは次に書かせていただきます。 |