私の言うことはタワゴトです。

営業マンは大変だというのは良くわかる。
それも飛び込みで、ノルマがあったりで
よくわかるけど
営業方法が悪ければどんなにいいものであっても食指は動かない。

今回は牛乳の宅配。

「LG21って知ってますか?」

・・・仕事中にそんなこと言われても。
そもそも営業しに来たのなら単刀直入に言うべきではないのか?
「この商品がどんなにいいものか」を説明するのは大変だろうケド
いまここでする類のものとするならタイミングが悪い。

まず「いまお時間宜しいですか?」の一言は欲しい。
タイミング的に忙しい時にそんな話をしても素通りだ。
暇そうに見えたのだろうか。

「何が言いたいのでしょう？どういうものかは調べたらわかるものですし」
とこたえたら
「いま宅配で無料で1本差し上げているのですが」
それは豪儀な話だ。
でも、それによって私は嬉しいのか?
無料で頂くのは悪いとは思わない。
明治乳業そのものに悪い印象はないし。
ただ、今必要かと言われてもタイミングが悪い。
ちょっと考える時間が欲しい。

「急に無料といわれても」
と答えたら
「牛乳は飲まれますか」
「まあ、仕事で使うものですし」
「ではLG21を」
「いや、いきなりそう言われても」と答えると
「じゃあ、失礼しました。」

・・・え？
やけにあっさりしているなあ。
良いものだったら別にとらないわけではないのに。
牛乳そのものはカフェオレやココアを作るのに必要なものだし

というわけでこの営業の青年の失敗は
「タイミング」「店舗調査」
が大きいですね。

「お忙しいですか?」
「忙しいようでしたらまた後でうかがいますが。」
というようなことがあれば話を聞こうという頭はある。
それが無いということは
その青年に「契約取れたらあとは知らん」
という頭でもあるのだろうかと勘ぐってしまう。
または「どうせ無理だろう」と頭から思っているのかもしれない。

それではどんなに営業やっても成績は上がらないだろう。

早めにその仕事をやめるか、成績の良い先輩に鍛えなおしてもらったほうが良い。
LG21がドレだけいい商品なのかはネットに幾らでも書いているだろう。
でも、こちらが本当に欲しているのはLG21という商品というものだけではなく
「商売のつながり」なのだ。
私も若い頃は良くわからなかったがいま、この立場だと良くわかる。

明治乳業だってLG21だけを売っているわけではないだろう。
LG21がダメなら他の商品を。そして商売としてつながっていこう・・・という話となればこちらも身を乗り出す類のものだ。

まあ、一介の営業青年にそれを言っても
なかなか判ってもらえないとは思うけど
そういう姿勢がほしかったなあ。