Nakajiのダメさ加減が炸裂するToCaGe出張所

自称「アクエリ界のズヴィ・モーショヴィッツ」
ジャッジ資格のコレクターでプレーヤーとしては過去の人、だと思う。
本家のブログと、主催大会の情報サイトについてはプロフィール参照。

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[Vスパーク]2012/12/13総合ルール改正まとめ

総合ルールが改正された。
前も書いたけど、Vスパークの総合ルールは、MTGやD0で総合ルールを読んだ経験が無い人だと、多分、書かれている内容を理解するのが難しい。総合ルールで同じような表現をしているD0やヴァイスシュヴァルツでも俺は公認ジャッジをやっていたが、それらのTCGと比べて、Vスパークのユーザーは総合ルールレベルの内容を正しく理解していない人が多い。初心者やカジュアルに遊んでいる人は仕方ないとしても、競技として楽しんでるスパイクな人でも総合ルールレベルの内容を間違って理解している事が多い。
Vスパークの総合ルールは、全ての項目に具体例を付けるべきだと思う。

閑話休題。
サプライズ関係以外でも変更点が多いので、変更内容をまとめてみた。
赤文字の箇所だけ抜き出したから、赤文字になってない変更点があったら見落としてるかも。

2.14. 技効果
2.14.6. サプライズアイコンを持つ技の [ ]によってくくられた条件は、そのカードがサプライズ置場に裏向き状態で置かれている場合に表にするための条件を表します。
---
その1つ前の項目である2.14.5.には「[ ]によってくくられたコストは、技を使うためのコスト」とある。サプライズ技の[]囲いはコストでは無い事に注意が必要。


3. ゲームの領域
3.2. 山札
3.2.3. 山札のカードが他の領域に複数枚同時に移動する場合、1枚ずつ移動を実行します。
---
ET/008「水着の響子/トラブル メーカー」の【ありがとう…そう言ってくれると思って た】の処理を解りやすくする為の変更点その1。
山札から複数枚同時にカードが移動する場合に、移動先の領域でも、1枚ずつ移動が実行される事が明確になった。修正前の文言では、山札から1枚ずつ離れるのは理解できるけど、移動先の領域へは1枚ずつなのか同時なのか不明瞭だった。
まぁ、一般論として複数枚同時にカードが移動する場合の処理順番(1枚ずつなのか同時なのか)については言及が無い問題はそのままなんだけどね。多分、同時に移動するのだろうけど。この辺は、手札や控え室からベンチに複数枚同時にカードが移動する効果が出た時に考えれば良いのか。


3.8. 解決領域
3.8.4.(略)
3.8.5.(略)
3.8.6.(略)
---
表記のブレが訂正されただけなので割愛。「その技を使用したカード」→「その技を解決領域に置いたカード」


3.9. サプライズ置場
3.9.1. カードを裏向き状態で置く領域です。この領域にを持つカードが裏向き状態で置かれている場合に、そのを持つ技の条件を満たしたなら、表にすることによってその能力を解決領域に置くことができます。
3.9.2. サプライズ置場には1 枚までのカードを置く事ができます。
3.9.3. サプライズ置場は非公開領域ですが、自身のサプライズ置場のカードの内容は自由に見ることができます。他のプレイヤーのサプライズ置場のカードの内容を見ることはできません。
---
サプライズ置場の定義。
ほとんど既存情報。
新規情報としては、自分のサプライズ置場は自由に見れる事が明記されている事。


4.9. カードの配置状態
4.9.1.5. 表向き状態:カードを、カードイラストの書かれている面が見えるように置いた状態。カードを表向き状態にすることを「表にする」といいます。
4.9.1.6. 裏向き状態:カードを、カードイラストの書かれている面が見えないように置いた状態。カードを裏向き状態にすることを「裏にする」といいます。
4.9.1.6.1. 裏向き状態のカードを公開することは裏向き状態のカードを表向き状態にはしません。
4.9.1.7. 表向き状態のカードを表にしたり、裏向き状態のカードを裏にするような行為が求められた場合、その行為自体が行われません。
---
カードの表向き状態・裏向き状態の定義が追加。
サプライズ置場のカードを公開する効果のデザインが想定されているとも読める。

6.5. キャラフェイズ
6.5.1. 主としてターンプレイヤーがカードをフィールドやサプライズ置場に出すフェイズです。
6.5.1.2.4. ターンプレイヤーは、カードが置かれていない自身のサプライズ置場に、手札の任意のカードを1枚裏向きに置くことができます。この行動を行った場合、ターンプレイヤーはカードを1枚引きます。
6.5.1.2.4.1. 先攻プレイヤーの第一ターン目には6.5.1.2.4の行動を行うことはできません。
6.5.1.2.5. ターンプレイヤーは、自身のサプライズ置場のカードを控え室に置くことができます。
6.5.1.2.6. 6.5.1.2.4と6.5.1.2.5は、同一ターンのキャラフェイズ中には、どちらかの行動を合わせて1回しか行うことができません。
---
キャラフェイズにおけるサプライズ置場への操作の定義。
新規情報としては、自身のサプライズ置場のカードを控え室に置く行動が、先攻プレイヤーの1ターン目でも可能だと言う事がある。
エントリースパークか何かで、サプライズ置場へカードを置く効果が出た場合、これを覚えておくと少しだけ有利になるかも。


7.1.6. アタック終了ステップ
7.1.6.1. 「アタックの終わりに」「パートナーアタックの終わりに」「アタック終了ステップに」で示されている誘発条件が発生し、使用されます。
---
サプライズで使われてる「アタック終了ステップに」って誘発条件の文言が追加されている。
ちなみに、パートナーアタックを受けたり蓄積されたダメージが防御力以上になったリングのキャラがリタイア置場に置かれるのはこの1つ前の「7.1.5. アタック解決ステップ」で、リタイア置場に置かれた後にチェックタイミングが発生してエントリースパークはここで解決されます。
つまり、エントリースパーク関係の処理が終わった後に、サプライズが誘発すると言う事です。


8. カードのプレイや能力の使用
8.1. 能力の種別
8.1.1.2.1. 自動能力は、カード上では「〔領域〕(条件)した時、(効果)する」または「〔領域〕 (フェイズやステップ)の始めに、(効果)する」「〔領域〕(フェイズやステップ)の終わりに、(効果)する」と表記されています。(条件)や(フェイズやステップ)の時点で示された事象を「誘発条件」と言い、自動能力の誘発条件が満たされていることを、「(その自動能力が)誘発している」と言います。〔領域〕にそのカードが無い場合、その自動能力は誘発しません。但し、自身の領域移動をともなう場合には移動前の〔領域〕も参照し誘発します。
---
ODA/001「“織田信奈の野望” 信奈」の【南蛮にも対抗できる新しい国に生まれ変わらせてみせる!】に対するQ943の裁定根拠となる文言の追加。
追加されてたのは「但し、自身の領域移動をともなう場合には移動前の〔領域〕も参照し誘発します。」
自身の領域移動をともなう場合は、移動前の領域で有効な自動能力も、移動後の領域で有効な自動能力も、両方とも有効だと言う事になる。


8.1.1.2.2. サプライズアイコンを持つ自動能力は、カード上では「 [ ]→」と表記されています。[ ]でくくられている条件は表にするための誘発条件であり、表にすることによって→以降の自動能力が解決領域に置かれます。
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サプライズの自動能力についての定義の追加。
起動能力や永続能力に対して同様の定義の追加が無かったから、当分の間、サプライズ技は自動能力だけである。
永続能力のサプライズとかが出る場合は、総合ルールの改定が必要になる。


8.1.1.3. カードの領域移動をともなう自動能力は移動先の領域にそのカードが移動したかどうかを参照します。
---
修正前の文言は「カードの領域移動をともなう自動能力は移動先の〔領域〕にそのカードがあるかどうかを参照します。」だった。Q943の裁定に違和感を感じさせる原因となった文言が直された。


8.1.1.5. ひとつの能力の中で複数の動作を実行する能力は、その能力のテキストに記述されている順に実行されます。
---
ET/008「水着の響子/トラブル メーカー」の【ありがとう…そう言ってくれると思って た】の処理を解りやすくする為の変更点その2。
新規に追加された項目。
ベンチに「浴衣のニャル子」が居る時に「水着の響子」がエントリースパークして<ニャルラトホテプ>が新たにベンチに置かれても「浴衣のニャル子」のいやーん真尋さん、恥ずかしくて赤ちゃんできちゃいそうです…】は誘発しないし、ベンチに《姫》が居る時に「水着の響子」がエントリースパークして「“織田信奈の野望” 信奈」が新たにベンチに置かれても【南蛮にも対抗できる新しい国に生まれ変わらせてみせる!】は誘発しないって事。


9. ルール処理
9.5. カードの重複処理
9.5.3. いずれかのサプライズ置場に複数のカードが置かれている場合、最も後で置かれたものを除くすべてのカードをそれぞれのオーナーの控え室に表向き状態で置きます。これはルール処理です。何らかの理由で、あるサプライズ置場に最も後で置かれたカードが複数ある場合、そのすべてのカードをそれぞれのオーナーの控え室に表向き状態で置きます。
---
リングやベンチの重複処理と同じような制約がサプライズ置場にも存在すると言う事。
つまり、サプライズ置場に強制的にカードを置く効果のデザインが想定されているとも読める。


9. ルール処理
9.7. サプライズ置場の不正処理
9.7.1. サプライズ置場のカードが表向き状態であり、そのカードによって誘発している自動能力が解決領域に無い場合、表向き状態のサプライズ置場のカードはそのカードのオーナーの控え室に移動します。
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今回のルール変更における一番の困ったちゃん。
キャンセルされたサプライズは、控え室に置かれる。
手札やベンチの自動技で、効果が発揮されたら控え室に置かれる技はキャンセルされても控え室には置かれない。
混乱の元になりそうなので、ジャッジとしては嫌な感じ。
あと、カードの「表向き状態」ってのは4.9.1.5.前後で定義されている。カードの効果で公開された場合や、偶発的な理由でルールやカードの効果によらずカードイラストが描かれている面が見えてしまった場合は、「表向き状態」ではない。
このルールを逆手にとってイチャモン付けようとする奴が居そうだったので注意喚起。

12. キーワード能力
12.3. サプライズ
12.3.1. 自動能力の中には技効果右側にサプライズアイコンと言うアイコンが書かれているものがあります。これはサプライズ置場に裏向きで置かれている時に[ ]でくくられている条件を満たした時に表にする事ができ、表にした場合→以降に書かれているテキストが誘発するという自動能力である事を示しています。
12.3.1.1. キャンセルされたり、実行されなかったサプライズアイコンの技を持つカードは、表向きのままサプライズ置場に残ります。
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キーワード能力としてのサプライズの定義。
自動能力である事が明記されている。
また、誘発するタイミングは、相手のターン中とかアタック終了ステップとかに限定されていない事が読み取れる。公式サイトで発表されている、サプライズアイコン持ちのカードが表向きになる条件に「相手のフィールドにF(ファイヤー)かH(ヒール)がいる時」と言うものがあるが、これが誘発するタイミングは相手のターン中(アタック終了ステップ)とは違う可能性がある。ファイヤーは特殊ファイヤーで殴るデッキがあるから理解できるが、ヒールが居る相手のターン中のアタック終了ステップに誘発ってのはサプライズする理由が理解できなかったので、どういうデザインになるか(どのタイミングで誘発するのか)楽しみ。

あと、12.3.1.1.の規定は、ルール処理の「9.7. サプライズ置場の不正処理」と矛盾するように読めるのが厄介。
キャンセルされたり、実行されなかったサプライズアイコンの技を持つカードは、12.3.1.1.の規定によりサプライズ置場に残るが、次にチェックタイミングが発声した時にルール処理の9.7.の適用を受けて捨て札される。

登録タグ: Vスパーク  総合ルール  サプライズ 

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テーマ:投稿日時:2012/12/14 01:21
TCGカテゴリ: ヴィクトリースパーク  
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