メディアクリエイト等のデータを見てると'00年代後半からTCG市場は右肩上がりで、2011年度には国内の市場規模が1000億円を突破していた。
これを「順調に成長してる」と見るか「バブル」と見るかは、人それぞれだろう。
'90年代後半の第一次TCGブームを経験してる俺は、いつか弾ける「バブル」だと思っていた。既存のメーカや販売店が頑張って市場規模を広げて、美味しい市場と思って参入した企業が出てくるのは、第一次TCGブームと同じ構図だった。
閑話休題。
ツイッターでショップ関係者のTLを見て気が付いたのだけど、今年の夏に潰れちゃった販売店が多いとの事。
小売業に参入する企業が出て来て競争が激しくなった所に、遊技王が前年比60%の売り上げDOWNとか、ヴァンガードも『獣王爆進』がコケたとか、20%以上のシェアを持つメーカが失策をした煽りを受けて、小売店が潰れたとの事。
今のTCG市場がバブルだとしたら、これはバブル崩壊の発芽かもしれない。
このままTCG市場が減衰して行ったら、今年の夏の出来事はアタリショックならぬ「獣王ショック」として記憶されるだろう。
このまま減衰するってのは、あくまで可能性の話だけど。
ユーザとしては、そうなった場合でも自分がTCGを遊べる場を確保できるように立ち回るべきだろう。
具体的には、自分の生活圏内にあるTCGショップの内、本当に潰れて困る店が生き残るように、お金を落とす事だ。
何回も書いてるけど、カードを購入する店を安さだけで選んでいたら、最後に困るのは自分だ。
どういう店に生き残ってもらうべきか?
現状、デュエルスペースを用意していて大会を開くのは、TCG販売店としてはデファクトスタンダード。それを満たしていない店にはお金を落すべきではない。
で、デファクトスタンダードを満たしてる店の中で選ぶとなれば、'00年代後半より前からTCGを扱っている店、特に、90年代後半の第一次TCGブームから生き残っている店になるだろう。
そう言う店は、この先、市場規模が縮小しても生き残る。
一番駄目なのは、特にここ1年でTCGの小売市場に参入した企業が展開してる販売店。そう言う企業は、TCG市場が今の規模に育ったから参入した。裏を返せば、市場規模が今の規模から縮小してしまったら、撤退する可能性が高い。
同じように'10年代になってから作られた販売店でも、個人経営の販売店だと、撤退の可能性は低くなる。第一次TCGブームにユーザだった人が開いてるような販売店だと、TCGに愛着があるのだから、市場規模が縮小しても撤退せず、TCG販売店として生き残ろうと努力するだろう。そう言う店の中には、従業員が労働基準法違反の状態で働かされているような販売店もあるから、何とも言えないんだけど:-p
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テーマ: | 投稿日時:2012/09/19 03:51 | |
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Nakaji さん | [2012/09/19 04:15] |
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ところで、第一次TCGブームが頂点だった2000年~2001年の国内のTCG市場の規模に関するデータを誰か持っていないかな? 体感的には、今のTCGブームは、'90年代後半から始まる第一次TCGブームを超えてないと思っているんだけど。数字的な裏付けが欲しい所。 |