今回の話は割りと原作に忠実なストーリー展開だけど、所々に入っているアニメオリジナルのパロディが素晴らしかった。
例えば、余市と暮井が『カイジ』に登場するEカードに興じているのは原作通りだが、暮井が耳にタオルを当てて手で押さえているって描写までは原作になかった。暮井がパロディで言っている「奴隷は2度刺す」の台詞をパロディ元で言っているカイジは、このシーンの前に耳を切り落としており、タオルを当てて手で押さえながらEカードに挑んでいる。左右は逆だが。
あと、ニャル子さんが麻雀をしてるシーンでは、原作には無かった『哭きの竜』の有名な台詞「あンた、背中が煤けてるぜ……」のパロディをしてる。麻雀による闘牌シーンを描くなら欠かせないパロディだと思う。
また、ダーツ対決でフォークを投げた後の真尋さんのポーズが、さりげなく『ジャイアントロボ』に登場する十傑集の一人:素晴らしきヒィッツカラルドの独特なポーズなのは、正に素晴らしかった。
『這いよれ!ニャル子さん』はパロディが主体のコンテンツであるから、このようにメディアミックス先でも、メディア独自のパロディを盛り込むのが基本となっている。
で、この回で話のオチとして、所在不明だったクー音は蜷川区で限定配布されていたダゴモン「テケリさん」を貰いに行っていたと言うくだりがある。テケリさんってのは、クトゥルフ物のラノベ『うちのメイドは不定形』のヒロインで、正体はショゴス。蜷川区という架空の地名も、『うちのメイドは不定形』の舞台となっている土地の地名である。
前期アニメの11話で敵としてショゴスが出てきたが、この回でクー音が見せたダゴモンの画面でテケリさんの背後に配置されているのが、前期11話で出てきたショゴス達である。
また、真尋さん達を襲ったショゴスがガタノスソワ家の執事ロイ・フォガーの手の物だと言う事の伏線の為に、ガタノスソワ家のメイドがテケリさんそっくりの造形・衣装をしていた(原作6巻でダゴモン:テケリさんの姿として挿絵に使われていたメイドである)。
さらに、最近出た『うちのメイドは不定形』の新刊では、なんと、クー音がダゴモンを獲得するべく蜷川区へ行っていた事に辻褄を合わせるかのように、クー音と思われる女性が挿絵に登場していて、本文でもテケリさんと遭遇した顛末が描写されている。クー音と思われる女性の髪の毛の色の赤さを形容する為に「フォーマルハウト」と言う単語を使っていた事からも、意図しての登場させた事が伺える。
この話が放映される数日前、ブシロードのブンケイPが唐突にツイッターで『うちのメイドは不定形』の新刊を紹介したのは、これを見越したアピールなのだろう。ブンケイPはWSのプロデューサ業から離れブシロードTCG全体の営業担当となっている。「ブシロードには原作をちゃんと理解した人が居ますよ」って言うアピールになる。
閑話休題。
この日記の趣旨は下記。前回のコピペだけど。
『這いよれ!ニャル子さん』はパロディ主体のコンテンツだから、メディアミックスの際、展開先ではそのメディア独自のパロディを盛り込む。TCG化の際してパロディを盛り込むとしたら、アニメや原作でパロディ元にした作品がTCG化されているシーンを選び、元ネタの作品のTCG化されたカードの効果やパラメータなどをパロディ元として、Vスパークのカードを作成されるだろう。
アニメで使われているパロディの中から、パロディ元にした作品の内でTCG化されている物を、ニャル子さんWでのカード化が予想されるシーンとしてピックアップする企画。
パロディ自体の解説については、アニメ版のパロディの元ネタ解説をやっている下記のリンク先を参照。
http://www15.atwiki.jp/nyaruko/pages/218.html
http://steman.blog.fc2.com/blog-entry-2797.html
過去の回で指摘したから割愛するけど、ガンダムネタはガンダムウォーが、他のロボットアニメは大抵がクルセイドシステムが、仮面ライダーネタはライダーズレジェンド・レンジャーズストライクが、ジョジョネタはクルセイドシステムとジョジョの奇妙な冒険ABCが、それぞれTCG化の際の能力・効果のパロディ元となり得る。
■クー音の服装とか
『斬魔大聖デモンベイン』に登場するクトゥグアの服装。
『斬魔大聖デモンベイン』はLyceeの参戦作品で、クトゥグアは《CH-1320 クトゥグア》でカード化されている。効果のパロディ元にするならこのカードだけど、Vスパークのルールで表現するのは難しそうだね。
■訳がわからないよ
『魔法少女まどか☆マギカ』のキュゥべえの台詞そのまんま。
『魔法少女まどか☆マギカ』はヴァイスシュヴァルツとプレシャスメモリーズの参戦作品。
この台詞をフレーバーテキストに持つのは、WSだと《サポート役 キュゥべえ(MM/W17-067)》で、PMだと《キュゥべえ(02-012)》である。効果のパロディ元にするならこのカードだろう。
■真尋さん、別にあれを倒してしまっても構わないのでしょう?
『Fate/stay night』に登場するアーチャーがバーサーカーと対峙した時に放った有名な台詞「ああ。時間を稼ぐのはいいが――――別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」のパロディ。
『Fate/stay night』はLycee,ヴァイスシュヴァルツ,プレシャスメモリーズの参戦作品だけど、フレーバーテキストにこの台詞が入ったカードが、何故か無かった。
---
第8話に対する日記で「原作7巻の『ユゴス・アタック』の話が飛ばされていて、アニメ化されないのは残念だ」と言う趣旨の文章を書いたが、単に話の順序が入れ替わっていただけで、アニメの次の回が『ユゴス・アタック』のエピソードだった罠。
登録タグ:
テーマ: | 投稿日時:2013/06/13 02:40 | |
TCGカテゴリ: ヴィクトリースパーク | ||
表示範囲:全体 | ||
前のブログへ | 2013年06月のブログ一覧へ ブログ一覧へ |
次のブログへ |