ブロッコリーが日本一ソフトウェア・遊宝洞と組んで作る、新規のTCGだそうである。
http://www.zxtcg.com/
日本一ソフトウェアと遊宝洞ってラインナップから、ゲーム性を楽しめる本格的なガチゲーっぽいと思う。
個人的に、すごく興味がある。
けど、パブリッシャーがブロッコリーって事が不安要因。木谷社長が抜けた後のブロッコリーってTCGの販社として優れた部分が無い気がする。パブリッシャーとして良いと思う部分ってのは基本的に木谷社長の遺産だし。ブシロードに大きく水をあけられている。
実際、体験会に名乗りを挙げた店舗は59店舗。全国にTCGショップは600店舗以上あるのだから(遊戯王のコナミトーナメント2012に参加している公認店舗が611店)、その1割に満たない。
しかも、これはアクエリ等でブロッコリーと取引のある店舗の全部ではない。
要は、ブロッコリーはアクエリで販売店に悪い事ばかりしていて、信頼を失いつつあるって事だろう。
**アクエリで何があったのか?
去年7月に発売した『約束の世界』は、「10月から始まる新章、惑星シリーズで主流となるレギュレーションでも使用可能」と謳っていた。しかし、現状で主流になっているレギュレーションは惑星シリーズしか使えないギャラクシースタイルである。
去年3月から発売を始めた『魔法少女リリカルなのはViVid』を始めとする版権物のエキストラエクスパンションも、現状で主流のギャラクシースタイルでは使えない。惑星シリーズ以降で環境リセットしてカードパワーを下げたから、環境リセット前までのカードパワー水準でデザインされた『リリカルなのは』等が混ぜられないのは仕方ない。しかし、ギャラクシースタイルと同程度にエキストラスタイルの大会を開いていれば、こんな文句は出ない。
しかも、今度出るエキストラキスパンション『fortissimo』は、ギャラクシースタイルで使用可能なのは、もはや意味不明。ギャラクシースタイルに混ぜて問題ないカードパワーって事は、エキストラスタイルでは通用しない弱さって事になる。『fortissimo』が出たからと言ってエキストラスタイルを盛り上げる気は無いって宣言してるような物だ。
**遊宝洞のリスクヘッジ
ヴィクトリースパークのプレーヤーとして、遊宝洞が『Z/X』を手がけている事に文句を言いたい部分がある。
開発ラインに余裕があって、ブロッコリーと組んで新TCGを作る暇があったら、そのリソースをVスパークに回して、リリースされるタイトルが極端に少ない時期を作らないで欲しい。
あと、「キャラ単デッキは構築の幅が狭い」って批判がよく言われてる。
・デザイナーズデッキとしてキャラ単デッキを用意する事。
・構築の幅の広いキャラ単デッキが作れるカードプールを用意する事。
この2つは両立可能なはず。他のTCGを作っている余裕があるなら、Vスパークの開発にリソースを割いて、この不満を解消して欲しい。
#ブシロードがマーケティング戦略の都合で、敢えて『構築の幅が狭いキャラ単デッキ』をデザインするように指示している可能性は否定できない。
また、総合ルールに書かれているルールが、一般のTCGプレーヤーに理解し難いって問題もある。
特にキャンセル絡みとか。
プレーヤーαのスパークAに対して、プレーヤーβがキャンセルBを打ち、αがBにキャンセルCを打った時、βはAにもCにもキャンセルDを打てるって話をすると、良く揉める。
実は、やっている事はMTGの5版以前のインタラプト有りのルールと大差無い。だから、その頃のMTGの経験のある人なんかは問題無い。だけど、そんな俺みたいな人間は少数だろうし。
既存のルールでも他のTCGみたいな矛盾とか不整合は無いのだから問題は無いのだけど、もうちょっと解りやすいようにルールに整備して欲しく思う。
最近のカードだと、《三日月 夜空/隣人部》が居る場でピン除去が出て《黒》技でキャンセルしようとしたら相手にキャンセルされた場合の処理とか、《“カードゲーマー”星奈/隣人部》のアタックで相手リングをリタイア送りにした後ピン除去がスパークした場合の処理(スパークへキャンセルを打った後に星奈の自動技が使えるか?とか相手のピン除去を処理した後に星奈の自動技が使えるか?等)とかも、総合ルールを読んだだけでは解決できない物らしい。
無論、上記の問題は公認ジャッジなら総合ルールの記述だけで解決可能だ。しかし、これをブシロードに問い合わせて回答を転記してる方が居たので、普通に総合ルールを読んだだけでは解決できないって事だと思う。
色々とVスパークへの不満・問題点を書いてみたけど、遊宝洞からすれば、リスクヘッジの観点からブシロード1社に依存する訳には行かないから、取引先を増やすのは当然の選択なのだろう。
でもまぁ、組むパブリッシャーは選べよと。
テーマ:日記 | 投稿日時:2012/04/06 01:03 | |
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Nakaji さん | [2012/05/03 12:31] |
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基本的にチラシの裏。
公式サイトがオープンして、ストーリー展開があって各地域別にメインビジュアルとなるキャラクターが存在することが判明した。 1年ぐらいして行き詰ったら今のキャラ全滅させて、別の新キャラを持ち出しそうだよな。 アクエリで前科があるからな。 去年10月にアルカナシリーズから惑星シリーズに移行するに際して、公式サイトで展開しているサイドストーリー(フラグメンツ)上では、既存のキャラクター全てが能力を失い、中には生死不明のキャラまで出てくる全滅ENDをかましてくれたからな。 http://www.aquarian-age.org/fragments/main.html#world 今までアクエリでは、惑星シリーズ移行に伴ってそれ以前のカードが全部使えなくなる『環境リセット』を何回かやってきたけど、初期のエキスパンションから登場している人気キャラクターは新規カードになって復活していた。 《藤宮真由美》《東海林光》《結城望》《各務柊子》《弓削遥》《ステラ・ブラヴァツキ》《レイナ・アークトゥルス》と言ったキャラクターの人気もアクエリを支えていたのだが、今回、フラグメンツで全滅ENDした後の惑星シリーズでは復活していない。 実際、アクエリをヴォーソス的に楽しんでいた、こう言うキャラを好んでいる層からは不満が出ている。今後のエキスパンションでの復活を期待してる声をあるけど、フラグメンツで全滅ENDしたから無理だろう。整合性取れない。 ブロッコリーはZ/Xが狙う層を遊戯王とWSの中間辺りとしていて、そこオリジナルのキャラで攻めようとしてるらしいけど、駄目だと思うよ。自前の既存キャラを適当に扱うようなメーカーだから信頼を得られない。アクエリで前科があるからZ/Xでも同じ事をしそう。 あと、このゲームは遊宝洞ブランドだけど、デザイナーとして中村聡さんが表に出ていない。発表会に参加した人がToCaGeにかいた記事を見たら、遊宝洞の新しい世代のデザイナーが中心になって作っていて、中村氏は深く関与していないらしい。 新しい世代のデザイナーにも経験を積む機会は必要だよね、うん。 |