Nakajiのダメさ加減が炸裂するToCaGe出張所

自称「アクエリ界のズヴィ・モーショヴィッツ」
ジャッジ資格のコレクターでプレーヤーとしては過去の人、だと思う。
本家のブログと、主催大会の情報サイトについてはプロフィール参照。

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ムービックの『プリズムコネクト』に対する期待と不安
新TCG誕生!「プリズムコネクト」発表!&プレシャスメモリーズ追加情報!
プレシャスメモリーズを展開するムービック×エンスカイが、今秋より新TCGブランド「プリズムコネクト」の発売を発表!※本記事は最後に特別プレゼントの応募があります。記事を読んだ上で、ぜひご応募ください。応募...

*一般論として
TCG業界に参入するメーカーが増える事や、萌え系コンテンツのTCGが増える事は歓迎です。
ユーザー側からすると、維持するべきは「特定1つのTCGタイトルのプレーヤーや遊び場」ではなくて、「自分が住んでいる地域の、萌え系TCGのコミュニティ」ですから。

あと、『魔法先生ネギま!』は俺得。
既に賞味期限が過ぎてると言われようと俺得。


*コンセプトに対する不安
■ボーダレス
>プレシャスメモリーズ同様、原作系TCGにカテゴライズされるプリズムコネクトだが、
>その参戦作品は、大人子供、男女問わず触れてもらえるようなタイトルを収録するとのこと。

これは失敗の種になる。
混ぜるな危険って奴だ。
ヲタは同属嫌悪して対立しやすい。だから、同属嫌悪をしない単位で住み分けさせるべき。
具体的に言うと、男性向けの萌えコンテンツと男女問わないコンテンツを混ぜたりとか、男性向けの萌えコンテンツと腐女子向けコンテンツを混ぜたりとかすると、同属嫌悪から対立を引き起こす。
過去にはこんな失敗例がある。
・D0をスタイリッシュな格好良いTCGだと思っている連中が七瀬葵さんイラストのコレクターを攻撃した話
・CLAMP IN CARDLANDの初期で、TCG慣れした萌え系作品のファンと、TCG慣れしていないCLAMP初期作品のファンとの対立

■キズナ
ユーザー同士の輪を広げるのは良い。
問題はゲームシステムの方。
>ゲームシステム面では「コネクトアタック」という特定のキャラクターにおける
>特殊アタックでキャラクター同士のキズナを再現。
まんま、Vスパークのパートナーアタックであるように見える。
Vスパークのパートナーシステムは、原作を再現してファンを満足させる方向に寄与して無い。
むしろ逆である。
パートナーの組み合わせでデッキを組む事を強要してしまう為、原作ファンの望みに沿わないデッキ構築を強制してしまったのだ。
初期の参戦作品にハーレム物が多く、パートナーを上手く設定できなかったのも問題だろう。10人以上居るヒロイン全ては、本来ならプレーヤーが自己投影の対象とする主人公とパートナーを設定するのが筋なのだが、それをするとバランス上問題があったのか、何故か原作では関係が薄いヒロイン同士でパートナーを設定してしまっていた。
この結果、原作ファンの望みに沿わないデッキ構築を強制されてしまったのだ。
現在、Vスパークは「同じキャラクターの別カード同士をパートナーに設定する事で、キャラクター単のデッキを作らせる」と言う方向にシフトしている。
遠からず『プリズムコネクト』のコネクトアタックも同じ方向にシフトするだろう。

*ムービックに対する警戒感
日本のTCG業界の歴史を軽く。
1994年頃に日本に上陸したMTGが礎となって、90年代後半に最初のTCGブームが起きた。
このブームは00年代初頭には収束した。
主な理由はユーザーのモラルの低さ(カードを安売りする通販で買って、自分が住んでいる地域のショップの対戦スペースや大会を利用しながら、利用したショップのお金を落とさなかった。結果、対戦スペースを持ち大会を開いていたショップが潰れorTCGから撤退して、遊び場がなくなった)だが、一方でTCG市場が儲かると踏んだハゲタカかハイエナみたいなメーカーによる売り逃げTCG乱造も大きな原因になっていた。
その後、一時期は低迷するも、00年代後半から今にかけて第2のTCGブームが起きていると言える。
デュエルマスターズとLycee辺りの頑張りによってショップとユーザーが増え、そこにブシロードが参入した事でさらに活気が出てきた。
現状は、90年代後半の最初のTCGブームに近い活気がある。

そんなTCG市場に、去年ムービックが『プレシャスメモリーズ』を引っさげて参入。今年はショップチェーンのカードラボとこの『プリズムコネクト』を投入した。
TCG市場を盛り上げた他のメーカーと同様に、ムービックもTCG市場を盛り上げる投資をして、そこから利益を引き出すなら文句は無い。
けど、今までの行動を見ていると、他のメーカーが盛り上げたTCG市場を荒らすハゲタカかハイエナみたいな印象を受ける。
まず、TCGは遊んでナンボなのだから、メーカーがイベントを沢山打ってくれないと話にならない。
ところが、プレメモは発売後1年で1度も全国大会を開いていない。1回大きな大会を開いたが、参加できるかは抽選だった。
ランブル形式のイベントは2回行っているが、そう言うイベントでは、開催された地域でしか効用が無い。ちゃんと全国各地で予選のある全国大会でないと効用が出ない。
1年ちょっとたって、やっと初めての全国大会を開くことにした。これに伴い、分量少なくてスカスカながらもフロアルールも制定された。
これが、TCG市場を盛り上げる気がある他のメーカーだった、新規TCGの発売1年後には、少なくとも3回は全国大会を行っている。フロアルールも、少なくとも参加するのに不安を感じない程度に整った内容の物が出来上がっている(他TCG、主にMTGの丸パクりだけど)。
で、プレメモ1回目の地区決勝ですが、ブシロードの地区決勝に日程をぶつけているそうです。

*結論
希望的観測として、ムービックはTCG市場に参入して1年が経って「TCG市場を盛り上げる事が自社の利益に繋がる」と判断したと考えたい。
だから、他のメーカーの手法を学習して、不十分ながらもプレメモでフロアルールを制定して、全国大会を企画したと。
ならば、もう1つ、他のメーカーに習って欲しい事がある。
それは、大会を開いてくれる販売店にインセンティブを与える事である。
公認大会を申請したショップの大会キットを送るのは基本だが、それ以外にも何らかのインセンティブを与えて欲しい。
モラルの高いユーザーならば、大会を開いてくれるショップが貴重なのは解っているので、カードを買う場合には大会を開いてくれる店で買う。だが、そう言うモラルの高いユーザーだけで大会を開いてくれるショップを支えられるかと言うと、無理である事は前のTCGブームの際に証明されてしまった。
それで考案された、メーカー側ができる打開策が、大会を開くショップに限ってインセンティブを与える方法だ。例えばブシロードなら、年2回、自由に使えるプロモパックを提供している。

*どうしよう?
『魔法先生ネギま!』が参戦してる以上、可能なら手を出したいんだけど、どうしよう?
手を出すかの判断基準としては「メーカーのサポートがちゃんとしてるか?」と「地元にユーザーがいるか?」の2点。
前に『魔法先生ネギま!』が参戦したサンマガは、サポートの面では問題なかったが、ユーザーが居なくて手を出せなかった。
今は、WSを中心としたTCGコミュニティが地元に確立できているから、参戦作品からしてWSのコミュニティから連れる人は居ると思う。
けど、プレメモの時は、WSのコミュニティから一部の人が手を出してくれたけど、プレメモで初めてTCGに入るって人は居なくて、ユーザーが増えずに頓挫しちゃったからな。WSが今でも定期的に新規のユーザーが現れるのと大違いだ。
サポートに関しては、プレメモを見る限り、今年、初回の全国大会を開くって行っているのだから及第点は与えられると思うよ。

登録タグ: 株式会社ムービック/株式会社エンスカイ  プリズムコネクト 

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テーマ:日記投稿日時:2011/07/01 01:17
TCGカテゴリ:
表示範囲:全体
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