タイトルとか考えてなかった

ChaosTCGについてあれこれ考えていました。今はMTGです。

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【Chaos】セットとセット割りとセット嫁

お疲れ様です。


■はじめに
何においても特に理解せずに恩恵にあずかっていること・ものというのは、割りと多いです。
普段、何気なく使っているものを、正しく理解して使っている人のほうが少ないと思います。 ※1

ChaosTCGにおいてもそれと同じことが言えます。
当たり前のカードというのは当たり前に強いです。
それらは先人たちの研究の賜物です。
けれど、それらが「なぜ強いのか」「何が強いのか」といったところまで理解せず、ただなんとなく「強い」ということだけは分かる…というのは、よくある話だと思います。

勘違いして欲しくないのは、「大して理解してもいないのに使うな!」とか、そういう話ではないです。
むしろ、先人たちが研究して出した結論というのは、一個人の考えよりもずっとずっと確かなものです。
それらに無条件で群がって甘い汁だけ吸うのは素晴らしいことです。なにも悪いことではない。
まあ、これは誇ることでもないですが。。

何が言いたいのかというと、折角なので(?)「当たり前だけど、実はよく知らない(理解してない)」ような事をテーマにして何回か書きたいなと思ってます。
…仰々しい前フリにあんまり意味はないです。。

今回はセット割について書きました。
それに付随して、セット割を語る上で外せないセット嫁とセットそのものについても触れてます。
理解したからといって強くなるような話でもないので初心者の方には勧めづらい話ですし、当たり前といえば当たり前の話なので普段からChaosTCGを嗜んでいるような上級者の方にとっても退屈なテーマだと思います。。
そこそこ長ったらしい話になります。ブラウザバックは今のうち(←


■セットとセット割り
いまも昔も、セットカードがもたらすアドバンテージは大きく、それゆえにセット割りの存在も大きいです。
割られない限りは書いてあるテキスト全てを得られるため、デッキに採用している時点でそれは「貼って書いてある分のテキストを得る」ことが目的のカードです。

それ故にセット割りという存在はセットカードにおいて癌であり、採用する上で必ず考慮しなければなりません。
割られる前提で採用する…というと語弊がありますが、ある程度、割られることは覚悟した上での採用する必要があります。

ここ最近、とりわけ人気なセットカード…ケータイ互換、アプリオ互換、帽子互換は、この辺りの問題をある程度クリアしてると言えます。
これらは貼ってすぐにある程度のアドバンテージを取り返す、もしくは貼った瞬間に仕事を終えているセットたちです。
これらが人気である事ということは、同時にセット割りが生み出す影響力の高さを物語ってます。

単体の影響力の高さで言えば、ケータイやアプリオに比べて、方天画戟や巨人殺しといったセットカードは圧倒的です。
しかし、採用率はほぼゼロ。あまり一般的とは言えません。 ※2
これらは割られただけでアド損だから普及していないというだけの話です。
逆も考えると非常に分かりやすく、普及しているセットは割られてもアド損にはならないものたち…つまり、ケータイやアプリオなどです。

ここでジレンマになるのがそれぞれの価値です。
割るとアドバンテージになる巨人殺しなどを採用しているデッキは殆どなく、大半のデッキはケータイやアプリオです。
こうなると価値はセット>セット割りになります。

しかし、それをセット割りが入ってないことがわかれば、巨人殺しなどの価値は非常に高くなります。
多少の手札コストはあれど、それに見合ったメリットがあります。
こうなると価値はセット(大型)>セット(小型)になります。

ここまで書けばわかると思いますが、大型セットが環境で人気となれば、当然、セット割りの価値はあがります。
それこそ前述の通り、割るだけでアドバンテージが得られるので、いくらあっても足りないくらいです。

一応、3すくみにはなっていますが、これまた前述の通り、現実はケータイやアプリオくらいしか採用されていません。
要するに、いまのセット割りの価値は低い… 要するに、弱いカードです。
当たり前ですが、弱いカードはデッキに必要ないです。

ただ、セット割の中にはセット割る以外にも付加効果があるものがあります。
例えばみるるの一撃はプレイ時にセットを割る以外に、相手の控え室を触ることができます。
付加効果がついているものは、セットを割る以外の役割を持たせられるため、単にセット割るだけで終わらない=付加効果の方で採用理由になることも有り得ます。
そはらチョップであれば、3オール×2のタイミングで一緒にプレイすることで、耐久8までのキャラを追加で落とすことができます。

他にも選択式テキストの内の1つがセット割りのカードも存在します。
サイニャンの加護は歴代最強のセット割りとして有名ですし、エルニーニョ略も3つのテキストから選べるため汎用性の高く、単なるセット割りとしては終わらない強さがあります。

これらは単なるセット割りとしてだけでなく、付加効果や選択式の他モードにも価値を見い出せます。
セット割りが弱かったとしても、それらに採用理由があればデッキに入る機会はいくらでもあります。

ここで勘違いして欲しくないのは、セットを割る行為が弱い訳ではないです。
ケータイやアプリオを割るのでは、価値が低い=結果的に不要=弱いですが、見合った結果が得られるのであれば、やはりセット割は必要です。
セット嫁における蜂蜜水や、焼きデッキにおける通信機などは、割らなければそれだけでゲームが詰みかねない1枚です。
それらを割るために採用するセット割りは、ここまで述べてきた弱さを持っていない、重要な1枚になります。

セット割りに限りませんが、要するにその1枚にどれだけの価値を持たせられるかです。
ただ、セット割りはそれが顕著なだけで、他のカードにおいても同じことが言えます。 ※3


■セット嫁とセット
セット嫁にはほぼ間違いなくドロー・サイズ(しかも大体は上下)・貫通 が書いてあり、さらに除去などの付加効果があります。
このようにテキストが多く、しかも強力であるが故に、直近の過去3回の全国大会の優勝はすべてセット嫁です。 ※4

セット嫁がセットを要求する査定自体は、その中央のテキスト全体で見た時、メインドロー+控え室を2枚バックヤードに送ったり、手札を1枚切って1枚ドローなどと同じです。
単に、すべてのテキストがセットに寄っているだけです。
にも関わらず、実際にはテキストの量も質もまったく違います。
その理由は主に2つあります。

1つ目は査定が前提としているセットと実際に使われているセットが異なること、
2つ目はセット自体には査定が及んでいないことです。

セット嫁が要求しているセットは特に条件がないものとセット条件を持つセットの2種類があります。
査定が前提としている特に条件の無いセットは「みかん箱」です。 ※5
セット条件を持つセットの方は明確な値は不明ですが「絶」くらいのイメージでいいと思います。 ※6
どちらもセット自体にテキストはありません。単なる条件を満たすカードです。

実際に使われているセットはさっちんやケータイなどのテキストを持つセットです。
当たり前ですが、誰もみかん箱や絶を使っていません。
査定が前提としているセットよりも強力なセットを使っている。
それだけで既に想定している査定を突破している訳ですから、十分おかしな話です。

2枚バックヤード送って発動する効果に、手札を1枚切ったらイベントを回収する効果がついていたら?
1枚切って1枚ドローする効果に、追加で1枚ドローする効果がついていたら?
セット嫁がやっていることは、つまりそういうことです。
最初からオーバースペックなのが約束されてるのです。


■セット割りとセット嫁
セット嫁がセットを要求しているので、その弱点はセット割りと考えるのは自然に思えます。
しかし、それは本当に対策になっているのか、実際の所は微妙に感じます。

セット嫁がセットを使うテキストは「セットが貼られた時」と「セットを戻した時」に誘発する能力に分かれています。
セット割りはその半分である「セットを戻した時」に誘発する能力を止めることしかできません。
しかも貼り直されることを考えると、そのターンしか解決していないことになります。

セット+セット割りの項で書いた通り、基本的なセットはケータイやアプリオであり、セット嫁が使いまわすセットも大体はこの2種です。
これらのセットに対して撃つセット割りが弱いことは既に説明した通りです。
それはセット嫁に対しても例外ではないです。
つまり、セット嫁に対してもセット割りはまったくもって有効ではありません。

真に対策をするのはセット嫁のテキストではなく、セットそのものです。
セットをループすること自体は単なる条件のため、これをセット割りで阻害したところで大した効果は得られません。
であれば、止めるべきはセットをループした先に生まれるもの…ケータイの回収やアプリオのドローになります。
両方が止まれば完璧ですが、どちらかだけでも十分です。

…ここまで書いておいて言うのも忍びないですが、セット嫁に対してセット割りがまったく意味が無いわけではありません。 ※7
ここまで書いた内容はすべてセットが割られた後にセットが貼り直される場合の話です。
通常のデッキの場合、セットを割っても単純な損得でしか考えませんが、セット嫁に対しては貼り直しを要求するという、見えない付加価値があります。
ここで貼り直された場合は今までの話の通りですが、余剰のセットを持ってない・引けなかった場合、話が変わってきます。

> セット割りはその半分である「セットを戻した時」に誘発する能力を止めることしかできません。
> しかも貼り直されることを考えると、そのターンしか解決していないことになります。
この話がまったく逆になります。
貼り直しがなかった場合、そのターンどころか次のターンまで解決していることになります。

通常のセット割りを局所で撃つのであれば、付随する効果(全体パンプやスタンド禁止)がある全割の方が影響力の面でも優れています。
つまり、通常のセット割りをセット嫁に対する回答とするなら、ある程度は撃ち続ける必要があります。
というよりも、撃ち続けないと意味が薄い場面があるということです。

故に引ける・引けないという問題はあるにせよ、枚数は多めに積んだ方がよいです。
枚数が少なくなればなるほど、なくても良いカードに成り下がります。
それこそ、局所でしか撃たないカードになるため、全割でよくなります。

ですが、これは対セット嫁にかぎった話です。
セットとセット割りの項でも書いた通り、セット嫁における蜂蜜水や、焼きデッキにおける通信機などはほぼ確実に割らなければなりません。
ですが、それらの枚数が2~4枚程度であることが多く、また、局所で割るというだけなら、枚数はそれらに合わせる形でそこまで必要ではありません。
必ず後出しで使うカードなので、相手が4枚だから4枚、という必要もありません。
それは本当に割る必要があるのか、割らなくてもなんとかなるのか…どの程度のレベルで割らなければならないカードなのか考えた上で、枚数を決めるべきです。

セット割りの枚数に結論は出ないです。
デッキによるのが一番、そして人にもよるのが二番。
理由を考えて考えて、その上で結論を出そうという話です。


■最後に
だらだらと書きましたが、敢えて結論らしい結論は書かなかったつもりです。
1つのテーマに対して、「こうこうこうだ。でもこういう一面もある」と書いたつもりです。

TCGはあやふやなものです。武士ゲーは特にそれが顕著だと思います。
そんな中で結論らしい結論を出せる方が難しいです。
勿論、対象を絞れば、その中での正解(に近い)意見を出すことはできるかもしれませんが、それすら絶対ではないです。

なので、今回のテーマを通じて、私が言いたかったことは、「私はここまで考えました(あとは知りません!)」という自己満足です。笑


また機会があればこういうのが書きたいですね。
書くのであれば、次は3ルックについて書こうと思います。


以上です。お疲れ様でした。

■補足
※1… 例えばSuicaとか。仕組みを理解している人なんて殆ど居ないと思います。まあググれば出てくる話をいちいち調べることもない…と思ってしまう、現在人の退廃を感じますね(^ー^ )※感じません
※2… 最近のOSだとここまで重いセットはなかなかないですが。アリファールとかかな?
※3… あくまで今回はセット割りにフォーカスしてるためです。言いだしたらキリがない。。
※4… BCF2013のみちる、WGP2013の十神、そしてWGP2014の美希。セット嫁の互換自体がみちる以降、爆発的に増えたことも考えるに、常に環境トップだといっても過言ではないレベルですね。
※5… 手札コストなし。+1/+1補正。
※6… 手札コスト1枚。+2/+2補正。特定キャラに貼ったら~の方は、気にしないでください。
※7… 本当にすみません…

登録タグ: Chaos  セット  セット割り  セット嫁 

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テーマ:Chaos投稿日時:2015/09/27 03:05
TCGカテゴリ: ChaosTCG  
表示範囲:全体
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