Nakajiのダメさ加減が炸裂するToCaGe出張所

新規にTCGを出すメーカーと言う事で期待しています。
公式サイトPV見た限りだと、良い感じだし。

FoWの開発コンセプトとして下記が掲げれている。
(1)シンプルなルールで、誰でもすぐに始められるTCG
(2)運要素に偏ることなく、複数の戦術が組み込める本格派TCG
(3)カード種類が多く、自由度の高いデッキ構築が可能なTCG

(1)は良いとしても、(2)(3)は、今のTCG市場の流れと逆行してると考える。
MTGのような今のTCGブームの前から存在しているTCGを『古典TCG』とする。
ヴァイスシュヴァルツやヴァンガードみたいな今のTCGブームで台頭してきたTCGを『新興TCG』とする。
新興TCGが成功した理由の1つに、古典TCGに対して下記のような差別化を行った事が挙げられる。
●運要素を高くする事で、デッキ構築やプレイングに熟達しなくても、勝ったり負けたりして勝負を楽しめる。(運要素の低い古典TCGは、熟達するまでゲームに勝つことが難しく、負ければかりなので楽しめない)
●カード種類を少なくし、デザイナーズデッキを解りやすく設定する事で、デッキ構築の手間・苦労を少なくして手軽に遊べるようにする。(カード種類の多い古典TCGは、強いデッキを作るのに金銭的時間的なリソースの投資が必要で、敷居が高い)

FoWの開発コンセプト(2)(3)は、これの逆を行っている。
新興TCGとは差別化を行ったつもりが、古典TCGと同じコンセプトになっていて差別化が行えていない。
これでは、プレーヤーからしたら、わざわざリスクを犯して新作TCGに手を出す必要が無く、よりプレイ人口も多くてルーリングやバランスやイベントサポートの整っている古典TCGをやれば良いと言う結論になってしまう。
今から出るTCGは、新興TCGとも古典TCGとも差別化が行われていないと駄目だと思う。

FoWがどのように古典TCGとの差別化を行っていくか、楽しみである。

それはさておき。
会社名とTCGタイトルに使われている《Force of Will》って、MTGのカード名だよね。
http://mtgwiki.com/wiki/Force_of_Will
正規のコストを支払わなくてもプレイできる「ピッチスペル」で、効果は打ち消し(カウンター)。
マナが無くてもカウンターが飛んでくると言うのは凄い効果で、MTG日本上陸が直撃した世代にとってインパクトのあるカードだった。
俺も、《Thawing Glaciers》を入れたカウンター系デッキ、カウンターポストやカウンターハンマーで非常にお世話になった。
商標登録とかで障害が発生しないのかなコレ？