***DICULイベント トレジャーハンティング 第5問***
正解の時間に時計の針を合わせると、かちゃりと時計の振り子部分が開いた。
中には手紙らしきものが入っている。
「これが地図かな。えっと、次の場所は……図書館?」
地図にあるとおりの場所を目指すフィーカス。数十分後、目的地と思われる図書館にたどり着いた。
手紙の内容によると、到着したらまず司書の人に、この手紙を見せるのだそうだ。
書かれているとおり、この手紙を見せると、司書は1冊の本を手渡してきた。
「……これが次の問題か?」
タイトルは、「ソウラの日記」とある。最近話題のブログ小説というやつらしい。……いや、携帯小説?
その本には付箋が貼ってあったので、とりあえずその部分を読んだ。
DPTの私書箱に、なにやら怪しい手紙が届いた。
聞いたことがないユーザー名だったが、とりあえず内容を開く。
「はじめまして。私はロドといいます。よろしくおねがいします」
ロドと名乗る人物は、どうやらユーザー登録して間もない人物のようだ。
あたりはすっかり暗くなってしまった。夜空に浮かぶ月の光が、まるで街灯のように街を照らす。
彼はグリーンエレクターという組織の一人らしい。組織といっても、行っている店の名前なのだが。
そんなことはどうでもいいのだが、何か彼には悩みがあるらしい。
「友達が、何度もいじめてくるわけですよ。たしか、『はおー』って人だったはずです。
いくらやめてっていっても、続けてくるわけです。
これは深刻ないじめの問題です。助けてください。」
知らない人にいじめの相談をされても……と思ったが、とりあえず話を聞いてみることにした。
どうやら、そのグリーンエレクターという店のメンバーから、いろいろちょっかいを出されているらしい。
それはいじめではないのでは?などと思いながら、ついつい私書箱での会話に夢中になってしまった。
「まあ、はおーさんはロドさんと仲良くなりたいだけなんじゃないですか?」
「いえいえ、それはないですよ。何しろ、悪質ないじめが……」
などなどと話が続く。そんなことをしている間にもう朝の6時。徐々に青白くなっていく空。
時間が経つのは早いものだ。
「とにかく、たぶんそれはいじめではないよ」
気がつくと昼になっていた。青い空が、非常に気持ちいい。引きこもっていなければ、外に出たいところだ。
「つい最近は殴る蹴るの暴行ですよ。ひどいです」
「いちいち反応するからそうなるんだよ」
寝不足からそろそろいい加減な返事になった。まぶたももう真っ赤。
「とりあえず、問題をまとめて、私書箱にコピーして送ってください」
赤い目をこすりながら、もはや文章にならない文章を打っていた。
「そんな問題なんて、無数にありますよ。とりあえず、私書箱には答えを送ってくださいよね」
「何を言ってるんだ。いったい何の答えを送れと?」
「問題ですよ。私が抱えている、いじめの問題」
ああ、とうとう夕焼けまで見えてしまった。いったい私は何時間パソコンの前にいればよいのだ?
「いいでしょう。ではその問題の答えを、私書箱まで送りますよ」
「……支離滅裂な文章だな。時間の流れとか速すぎるし」
そう思いながら、フィーカスは本を閉じた。
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テーマ:落書き | 投稿日時:2007/04/20 20:10 | |
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