米原伊吹のオーガスト専用TCGサイト

詳しくはプロフィールを見てください。

千莉ちゃん大好き!
マジ天使で俺のヨメ!
てか、オーガストキャラは、みんな最高だ~!!

なお、
http://blog.livedoor.jp/august_maibara_100/
にて、TCGとは関係ないブログも書いています。

あと、mixi,twitterもやっています。

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夜明け前より瑠璃色な 鷹見沢 菜月 SS 別れ際の重み

こんにちは。米原です。

さて、菜月ちゃん。
巨乳幼馴染で妹の菜月ちゃん。
季節が正反対ですが、達哉君へ、別れの愛を語ります。
そんなわけでGO!



夜明け前より瑠璃色な 鷹見沢 菜月 SS 別れ際の重み


「ありがとうございました」

本日最後のお客さんを、菜月が見送る。

「菜月ちゃん。獣医の勉強がんばってね」
「はい!」

ここ数日、トラットリア左門での最後の菜月の姿を見ようと、お客さんが大勢来てくれた。
それだけ、菜月が、この店、いや、この街に欠かせない存在だったと言うことだろう。

カランカラン

お客さんが出て行って、店内に一瞬の静寂が訪れた。

「菜月、タツ。お疲れ」
「お疲れ様です」
「お疲れ様です、お父さん」
「本来であれば、掃除という最後の仕事があるのだが、今日は見逃してやる。二人とも、ちょっと外でたそがれて来い」
「……いいの、お父さん?」
「なに、こっちとしては、最後の晩餐の下準備をみられたくないというのが、本音だよ」

大人として、父親として、そして料理人として。
おやっさんが、ものすごくカッコ良い顔を見せてくれた。

「じゃぁ、菜月。お言葉に甘えて、外に行こうか」
「え、ちょっと達哉?この格好で行くの?」

左門の制服のまま、俺は菜月を引っ張って、外に出た。


春は近いのに、まだ寒い。
そして、少し強い風。
だが、綺麗な月夜が出ていた。

「ねぇ、達哉」
「ん?」
「あそこにフィーナが帰って、もう半年だよね」
「あぁ……」
「私たちも、もう卒業か……」
「だね」
「時が過ぎるのって、本当に早いね」
「あぁ、本当に」
「……」
「……」

会話が続かない。
正直、刻一刻と迫る別れに、耐えられなくなっている。
このまま、二人で別世界に逃げて、ずっと一緒にいたい。
そうまで思ってしまう。

「……」
「……」

二人で歩んだ先は、物見が丘公園だった。


「ちょっと、座ろうか」
「うん……」

二人でベンチに腰掛ける。
いつからかつないでいた手はそのままに。
肩を寄せ合い、ぴったりと。

「菜月」
「何?」
「今まで、ありがとう」
「……私こそ」
「俺、菜月と今までずっと一緒にいられて、本当に良かった」
「私も、達哉の彼氏になれて、本当に良かった」
「もう少しで離れ離れになるけど、菜月のこと愛しているから。ずっと待っているから」
「うん……。卒業したら、真っ先に達哉のところに行って『愛してる』って叫ぶから」
「……クスッ」

二人同時に笑う。
ここまで気持ちが通じ合っているなんて、なんだかくすぐったい。

「達哉……」
「菜月……」

自然に顔が近づく。
どちらから仕掛けたわけでもなく。
同時に。

「ちゅっ、ちゅっ、くちゅっ、ぴちゅっ。達哉……」

二人抱きしめあいながら、キスの雨を降らす。

「達哉……達哉……」

キスをしながら、俺を求めてくる菜月。

「菜月……菜月……」

俺も、菜月を求める。

「ふんっ、ぺちゃっ、ふぁんっ、はぁっ」

舌と舌が口の中で絡み合い、水音が起こる。
はしたないなんて思っている余裕が無い。
もう本能のままに、お互いがお互いを求める。

「あぁ……達哉……」

俺は菜月に抱きつき、首筋を舐めていた。
うなじから発生する菜月の香りを堪能する。

「ちょっと達哉、くすぐったい!」

俺はかまわず、首筋を攻める。
キスしたり、吸い付いたりして、菜月の首筋を独占する。

「もぉ、達哉……きゃっ!」

止まらなくなった俺は、左手で、菜月の胸をつかむ。
そして、優しく揉み上げた。

「ふぁっ、ふぁあぁっ、あぁっ……達哉……」

もうなすがままになる菜月。
菜月にとっても、俺を感じられるのは、これで最後。
積極的になってくる。

「あぁ……達哉ぁ……もっとぉ……」

俺は右手でも菜月の胸を揉み上げる。
再度、菜月の舌を、自分の舌に絡ませながら。

「はぁ、はぁぁっ、達哉、達哉、達哉!」

服越しでも、菜月の胸は十分大きく、やわらかかった。

「あ、ちょっと、もう!達哉のエッチ!!」

俺は菜月の胸と胸の間に顔をうずめ、頬で菜月のやわらかさを感じる。
もう菜月と離れたくない一心で、菜月に甘えていた。

「達哉……あぁ……そんなことばっかりされたら……達哉から離れられなくなっちゃう……」
「……菜月?」

菜月の眼には、うっすらと光るものがあった。

「……菜月、悪い。俺、やりすぎた」
「ううん、違うの」

菜月は首を振る。

「私ね、達哉の事が好きすぎて、達哉ともっともっとエッチな事がしたくて、達哉と離れたくなくて、達哉と……」
「……菜月」
「じ、自分で選んだ道なのに、達哉と離れる事なんかわかっていたのに!まだ心の中では、獣医なんかよりも達哉と一緒にいたいと思ってしまうの!」

眼から大粒の涙がこぼれる。

「卒業したら達哉と結婚して、妻としてずっと一緒にいることも、私のまた夢なの。今までみたいに、ずっと達哉と一緒にいたいの!離れたくなんか無いよ!!」

ずっと一緒にいた俺たち。
小学校からずっと一緒で。
一緒の職場で働いて。
離れたことなんか、なかった。
そして、これから。
お互いの夢に向かって、初めて、二人が離れる。
今までに無い、未知の世界の体験。
隠していた二人の思いが、今夜、一気に吹き出てしまった。

「俺も離れたくないよ、菜月」
「うっ、うぅ……達哉……」

俺の胸の中で泣きじゃくる菜月。
そんな菜月を、そっと抱きしめる。

「俺も、菜月と結婚したい。でもその菜月は、獣医であって欲しい。
「……?」
「小さなころに交わした、俺との誓いをかなえた菜月。そんな菜月と結婚したい」

嘘だった。
俺だって、今すぐ、菜月と結婚して、二人で暮らしたい。
離れたくない。
でも、俺たちが進むべき道は、そこじゃないことを感じていた。

「……うん、わかってるよ、達哉。取り乱してごめん」
「菜月が獣医になったら……動物の命を救えるくらい立派になったら、結婚しよう?」
「うん……じゃぁ達哉も、月と地球が自由に行き来できるくらい働いたら、結婚しよう?」
「どっちが先に出来るかな?」
「競争、だね」

いつしか、菜月の涙は消えていた。


二人でベンチに座り、たそがれる。
心地よい風が、二人の髪をなびかせる。

「ねぇ、達哉」
「何?」
「……今まで、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう」
「それと、もう一つ」
「ん?」
「今日、今さっき、私をなだめてくれて、ありがとう」
「俺も、菜月を満喫させてくれて、ありがとう」
「ちょ~っとやりすぎかもね」
「最後だから、許してくれ」
「え~、どうしよっかな~」
「そんな事言うと、恥ずかしいことを思い出させるぞ」
「え?どんなこと」
「夕立で、制服のままずぶぬれになって、あそこの木で雨宿りして……」
「わっ、わわっ!」

『ぽんっ!』という音がして、菜月の顔が、一気に赤くなる。

「確かあの時の菜月は緑のし――」
「だまらっしゃい!」
「ふぎゃっ!」

菜月から、初めてしゃもじを喰らった。
そういえば、瞬間沸騰が見られるのも、これが最後か……。


「ひくしょんっ!」
「達哉、大丈夫?」
「あぁ……すこし冷えてきたかな?」
「もうすぐ春なのにね」
「まだ寒いからさ、手をつないで帰ろうか」
「……」
「ダメ?」
「うん、良いよ!達哉が風邪引いたら大変だから、あっためてあげなきゃ!」

妙にご機嫌な菜月。

「えいっ!」
「うわっ!」

俺の背中に乗る菜月。

「さぁ、私が背中を暖めてあげるから、お家へ帰りましょう」
「ちょっと菜月、おも……」
「……なんか言った?」
「いっ、いえ、何も……」

結局、菜月をおぶって帰ることになった。
おやっさんと仁さん、男性陣にはからかわれ、姉さんと麻衣、女性陣には、あきれられた。
うわさは、一瞬にして街中に広まってしまった。
それでも。
俺は背中から感じた菜月の暖かさと、胸の柔らかさと、重さだけは、一生忘れないだろう。
そして。
早く、獣医になった菜月を支えられるように、がんばりたい。
あの夜、菜月をおぶった時のように。


夜明け前より瑠璃色な 鷹見沢 菜月 SS 別れ際の重み END



いかがだったでしょうか。

別れ際に発生する、心の重み。
妻を支える、男の重み。
背中に乗った女性から感じる重み。
今回達哉君は、重みをいっぱい感じました。
さてさて、我々は普段、どんな重みを感じているでしょうか。
たまには、泣いて開放しても、良いかもしれませんよ。

まぁ……。

あ ま え さ せ て く れ る ひ と が い た ら の は な し だ け ど な !

萌えシーンや可愛いキャラクターがオーガストの強みですが、こういう感動的なシーンも、オーガストの特徴です。
少し強引さもありますが、こういうシーンも書いていきたいと思います。
それこそ、オーガストなのだから。

米原

登録タグ: オーガスト  夜明け前より瑠璃色な  鷹見沢 菜月  tocageにSSシリーズ  萌と感動  これぞ、オーガスト  再現度はいかに?  重みを感じたら  このSSを思い出して欲しい  きっと救われる 

あなたはこのブログの 1868 番目の読者です。


テーマ:日記投稿日時:2012/07/10 11:53
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現在“3件”のコメントがあります。
御園千莉 米原 伊吹 さん [2012/07/12 08:36]
白米神@メイド厨さん

コメントいただきまして、ありがとうございます。
とりあえず、ご依頼には答えられました。
お楽しみいただけたようで、幸いです。

米原
DPガール・川原 翔 鳳仙綾瀬 さん [2012/07/17 12:34]
う、なんか最後の
あまえさせてくれるひとがいたらの…

ってやつ、なんかすごいグサッときた気がするのですが、僕関係ない?ですよね?
御園千莉 米原 伊吹 さん [2012/07/23 11:36]
鳳仙綾瀬さん

リア充にキツイ一撃!
でも、狙ったわけではありません。

米原