米原伊吹のオーガスト専用TCGサイト

詳しくはプロフィールを見てください。

千莉ちゃん大好き!
マジ天使で俺のヨメ!
てか、オーガストキャラは、みんな最高だ~!!

なお、
http://blog.livedoor.jp/august_maibara_100/
にて、TCGとは関係ないブログも書いています。

あと、mixi,twitterもやっています。

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米原 伊吹
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大図書館の羊飼い 小太刀 凪 SS 隣のよしみ

こんにちは。米原です。

さて、今日は凪ちゃんです。
凪は図書部員ではないので、千莉ちゃんと絡む事が少ないです。
よって、米原の大図書館の羊飼いSSにて、実は一度も出てきていないキャラ……。
そんな不遇のキャラであった凪ですが、こうなってしまったのは理由があります。
図書部員である主人公と、そうでない凪、どう絡むのか、まったく想像がつかなかったからです。
しかし、今月号の美少女ゲーム雑誌で、主人公のベッドに寝そべる凪のCGが。
こいつをベースに、一本SSを書きます。
おたのしみ、あれっ!!



大図書館の羊飼い 小太刀 凪 SS 隣のよしみ


図書部の活動が終わる。
今日の掃除当番は俺だったので、戸締りも俺だった。

「はぁ、ようやく出てきた」
「お疲れ、凪」
「本当に疲れたよ。アンタ、掃除長いんだもん。ちょっとは、待っているこっちの身にもなってよ」
「悪かった」
「ま、ここで言い争うだけ時間の無駄だから、帰るよん」

凪と一緒に、鍵を管理室へと戻し、帰宅する。


夕焼けの街を、二人で歩く。

「あーぁ、暑い暑い」
「夏も間近だからな」
「こーんなに暑いと、うなだれるしかないね」
「……」
「というわけで、今日は行きますんでよろしく。あ、文句は言わせないよ」
「『これだけ待たせて、迷惑かけたんだから』だろ?」
「せいかーい。わかってるじゃーん、筧君」
「何度も言われれば、覚えるっーの!」

凪は俺と同じ寮に住み、部屋は隣同士。
なんだかんだ理由をつけ、俺の部屋へと転がり込む。
その理由は、主に『俺が迷惑をかけたから』というのが多い。
確かに、図書部は、図書委員に対して迷惑をかけている事が多い。
うちに対するクレームが、なぜか凪たち図書委員に向けられう事がしょっちゅうある。
そのお詫びが、なぜか、俺の部屋に転がり込むという行為へと発展している。


「じゃ、着替えたらすぐ行くねん♪」

自宅の玄関前に着いた凪は、それだけ言い残すと、さっさと部屋へと帰ってしまった。

「はぁ……」

俺も、ため息を寮の廊下に残して、部屋へと入った。


かばんを置き、すぐに着替える。
モタモタしていると、下着姿で凪と遭遇することになりかねない。
もっとも、向こうは気にしないうえ、何度かそういう状況に陥った過去があるのだが。
着替え終わって、汗を落とすべく洗顔をしていると、凪が勝手に入ってきた。

「暑い~、暑い~。暑いぞ~、筧君~!」

そう言いながら、まるで自室のように凪はベッドに座る。

「み~ず、み~ず。筧君、お水。冷えてるお水!」
「はいはい」

俺は冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを取ると、凪に渡した。

「あんがと」

凪は受け取ると、一気に飲み干す。

「ぷはぁ~、うまい」
「オヤジか……あんたは」
「いーじゃん、いーじゃん。べつにい~じゃん」

そう言いながら、ベッドに寝そべった。


「……」

いつものように、無防備にも俺のベッドに寝そべる凪。
本当に何も気にならないのかと、疑ってしまう。
というより、逆にこっちが気になってしょうがない。
初めてやられた時は、『さっきまで女の子が寝ていたベッド』という意識ばかりが働いてしまい、ベッドにもぐるのに緊張した上、一睡も出来なかった。
この前なんか、凪のにおいが布団から……。
おかげで、授業中に寝る羽目になった。
やめるようにいっても「女の子が寝ていた場所に寝られるなんて、お得だよぉ」と言って、聞かない。
もはや、諦める以外、他無い。

「ねぇ、筧君」

俺は宿題の準備をしながら、答える。

「どした?」
「私のこと、どう思っている?」
「え?」
「今年から、環境がいきなり一変した。今まで、筧君ってのは、図書部員として静かに本を読んでいるだけだった。でも、今は違う」
「つぐみがいて、玉藻がいて、千莉ちゃんも佳奈もいて。真帆先輩から生徒会に誘われる」
「そ、図書部のアンタと図書委員の私だけの関係から、一気に増えた。 女 性 が !」
「……」
「そんなハーレムの中で、私という女は、アンタの中でどういう位置づけなのかが知りたい」

急にそんな事を言われても困る。

「部屋が隣で、図書部と図書委員という、一番近い関係だったはずなのに、なぜか一番遠くなった気がする」
「えっと……」
「私、今日は回答もらうまで帰らないから」
「え~???」
「いやー、ここは快適だからねぇ。エアコンは効いてるし、飲み物はあるし」
「自室にもあるだろ」
「いやー、一人ひとりが電気を使うより、二人で共有したほうがエコじゃん?」
「はいはい、凪がいてもいなくても、俺には負担が代わらないんだったね」
「そそ。筧君もわかるようになったねぇ」

はぁ。
疲れるやつだ。
入寮してからずっとこうだ。
少しは、男子の気持ちというのもわかってもらいたいものだ。

「なぁ、凪。もう少しいるつもりなら、夕飯食べて……」
「……」
「凪?
「……すぅ」
「?」

凪に目をやると、寝てしまっていた。
よっぽど待ちくたびれたのだろう。
仕方なしにと、布団をかけてやる。

「きょうは、ありがとな」

寝ている凪に向かって、例を言う。

「待っててくれて、うれしかったよ」
「ん……」
「凪?」
「……すぅ」

たまたま寝言に聞こえたようだった。
俺は凪の寝顔を見ながら、宿題をすることにした。


「クシュンッ!」

凪が突然くしゃみをして、目を覚ました。

「おそよう」
「ん……。私、寝ちゃったの……?」
「あぁ、また、ね」
「ん……この布団は寝心地が良いからねぇ。あと、枕最高」

凪が俺の枕に頬ずりする。

「って、今何時?」
「23時」
「え、ウソ?」
「ウソじゃない」
「私、宿題やってない!」
「部屋でガンバレ」
「えー???」

慌てふためく凪。

「さて、俺は寝るんで、凪はそろそろ帰ってくれるか?」
「え、ちょ、寝ないでよぉ」
「そろそろ寝る時間だろ?」
「ふ、普通はそうかもしれないけど、私を助けてくれても良いんじゃないの?隣のよしみじゃん!」
「そんなん知らん」

俺はさっきまで凪が寝ていたベッドにもぐりこむ。

「か、筧様~。お願いが~」
「さっきまでずうずうしかったくせに、いまさら下手に出てもダメ」
「お願いしますよぉ」
「ヤダ」
「さ、サービスしますんでぇ」
「イラナイ」

俺はいったん寝始めると、なかなか起きないので、凪も必死だ。

「筧様ぁ」
「邪魔」
「うーっ、こうなったら……」

凪が布団の中にもぐりこんできた。

「邪魔してやる!」

凪に背を向けて寝ていた俺の、背中に抱きつく。

「ちょ、なにするんだ、やめろ!」
「いーだ。こうなったら開き直ってもう一度寝てやる!」

凪は俺にしっかり抱きついており、離れようとしない。

「宿題さえ手伝ってくれれば、おとなしく帰るんだけどね」

凪は甘い声で、俺の耳元でささやく。

「あ、わかった。アンタってもしかして私に気があるから、離れたくないんだぁ。ふーん」

凪は、俺の背中に胸を押し付ける。

「ほれほれ、どーなのよ」

さすがに耐えられん。

「わーった、わーった。手伝ってやるから、ベッドから出ろ」
「わー。筧君ってやさし~。だ~いすき!」

もう、無茶苦茶である。
結局、俺は1時間ほど、凪と宿題をする羽目になった。


「ふー、おわったー」
「じゃ、帰ってくれよ」
「あいあいさ~」

凪はおとなしく、部屋から出て行ってくれた。

「ふぅ」

どっと疲れた。

玄関の鍵を閉め、電気を消し、布団にもぐりこんだ。

「……」

やっぱりする、女の子のにおい。
もちろん、これは凪のにおい。
今もすぐそこに凪がいて、一緒に寝ている感じがする。

カタッ

「?」

何か音がした気がする。
気のせいか?

ヒタ……ヒタ……

やっぱり音がする。

「誰だ!」

電気をつける。

「およ、ばれた」

パジャマ姿の凪だった。

「……」
「あ、アハハハハ……。わ、私、さっき、『アンタの中でどういう位置づけなのかが知らなるまで帰らない』って言ったじゃん、だから……」
「だからって、そんな泥棒みたいなまねすんなよ!ベランダの鍵空けといたんだろ?確信犯じゃないか!」
「……ごめん」

しょんぼりする凪。

「ただ単に私は、今まで一番親しい人だったアンタが、他の人にとられそうなのが悔しくて……」
「……」
「入寮して、隣が男で嫌だった。でも、優しく、紳士に接してくれて、この人だったら仲良くできると思った」
「凪……」
「私の中で一番近い人だったアンタが、私からどんどん遠ざかって行って……。私はただ、そんなアンタを逃がしたくなくて、追いかけたくて……」

涙目になる凪。

「……大声出して、悪かったな」
「……言われて当然だと思っている」
「ほら、涙拭いて」

凪にハンドタオルを渡す。

「……ありがと。やっぱりアンタは優しい」

涙を拭き終わって、凪は落ち着いたようだった。

「帰るのか?」
「うん」
「そうか。お休み」
「お休み」
「……」
「ねぇ」
「ん?」
「こんな私でも、アンタのそばに居ていい?」
「……ご、強引じゃなければ」
「そう……」
「……」
「じゃ、お願いしてみる。今晩一緒に寝かせてください」
「え……」
「ご、強引じゃなければいいって事で、お願いしてみた。OKしてくれなかったら、おとなしく帰る」
「……」

照れてうっすら赤い頬に、少し涙が残った目。
少し充血しているようにも見える。
素直さも手伝い、凪がより……可愛く見えた。

「きょ、今日だけな」
「わ~い!」

大喜びの凪。
そのままベッドにもぐりこんできた。

「で、電気消すぞ」
「うん!」


月明かりで、かすかに凪の顔が見える。
今までに見た事が無い、満足そうな顔を見せていた。

「なぁ、凪」
「ん?」
「何で、俺に抱きついているんだ?」
「ベッドが狭いから」

確かに、このベッドは、くっつかないと二人眠るには、少し狭い。
凪は、俺を抱き枕のようにして抱きつく。
俺の胸に、凪の胸が当たっているだけでなく、お互いの脚は、絡まっている状態。
ここまでやる必要は無いだろうが、そうでもしないと、十分なスペースは無いとも取れる。
今回は、凪に譲るとしよう。

「あと、何で俺たちは向かい合っているんだ?」
「私がアンタの寝顔を見たいから」
「理由になってない」
「私は寝顔を見られたから、仕返しにアンタの顔を見るだけ」
「見せたくないから、寝ないまである」
「そんなこと、筧君に出来るかな?」

凪は、しっかり寝ないと俺はもたないということを、見抜いているようだ。

「ま、アンタが寝不足になると、私のせいだから、私はもう寝るね。お休み!」

そういうと凪は、目を閉じた。

「……すぅ」

緊張の糸が解けたのか、凪はすぐに眠りについてしまった。
口から漏れる、暖かい凪の息。
それは、俺の口から、ほんの数センチ先にある。

「付き合ってもいないのに、ここまで来ちゃうか……」

普段なら、興奮して眠れなくなってしまうところだが、今回は気持ちよく眠れた。
一緒に寝ている間中、全身から人の暖かさを感じたのは間違いない。
だが、口でもそれを感じたかは、お互い、死ぬまでわからないだろう。


大図書館の羊飼い 小太刀 凪 SS 隣のよしみ END



いかがだったでしょうか。
とりあえず。

「う ら や ま し い」

それと。

「べっ、別に普段から女の子とこうしたいという妄想ばかりしているわけじゃないんだからね!」

はて、本編はいかに!

米原

登録タグ: オーガスト  大図書館の羊飼い  小太刀 凪  tocageにSS  もはやシリーズ化  米原妄想シリーズ  1枚のCGからの創造  主人公、紳士過ぎる  果たしてキミは耐えられるか?  Eカップの破壊力 

あなたはこのブログの 4478 番目の読者です。


テーマ:日記投稿日時:2012/07/03 12:13
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表示範囲:全体
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現在“3件”のコメントがあります。
謙虚王 ザカ(カグラザカ) さん [2012/07/03 14:37]
凪可愛いですね!ゲームではどんな感じになるのか超楽しみです(ノ∀`)
御園千莉 米原 伊吹 さん [2012/07/03 18:23]
ザカさん

凪好きのザカさんに喜んでもらえて、恐縮です。
何となく甘えキャラになるんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。

米原
御園千莉 米原 伊吹 さん [2012/07/03 19:11]
白米神@メイド厨さん

お楽しみいただけたようで、何よりです。

今回のようなシーンが実際にあるかとは思いますが、果たして、あのCGからこうなるのでしょうか。
本編が楽しみですね。

米原は、千莉ちゃんに襲われたいです。

米原