カードゲームで集まる場として皆様方はどのような場を想像するでしょうか。友人宅、カードショップ、公式大会-これらは「本来」カードゲームにおいてメーカー側が想定したシチュエーションですが2015年現在、カードゲームの遊び方は変わってきています。大規模でありながら小売やメーカーが介さないユーザー主導型の遊び方、俗に言うCS(Championshipの略、非公認大型大会)やオフ会などに参加するケースが増えています。
今回自分が参加した春高バボカ3on3"ヤネウライブ2"(以下ヤネウライブ2)もハイキュー!!バボカ!(以後バボカ)方面で個人的に面識のあるやねうら氏(@yaneulive)が開催したイベントで、TCGの風習的にはCSなのですがその中身はCSと呼ばれるものとは全くの別物でした。
【ヤネウライブ2、その概要】
フォーマットや大会の中身はやねうらさん本人が自分のブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/yaneulive/archive/2015/04...)にしっかり書いてあるので割愛するとして、今回は普段から愛用している音駒回収を使いました。回収というとTCGプレイヤー的にはカウンターオースとかオサキループとか想像してウゲェーな顔する人もいるかもしれませんが、ボールを落とした方が負けだと孤爪研磨くんも言っているように競り合いのスポーツだと思っている身としては粘るデッキはとてもしっくり来るので使いました。
完全に偶然だったのですが、チームメイト全員が音駒を使いながらも方向性が全然違う(ブロック型のアークさん、回収寄りの自分、万能と奇襲のkitoさん)というとても面白くそして真っ赤な音駒色のチームが生まれました。結果は3勝1敗1引き分け、個人では4勝1敗とそれなりの戦果でした。楽しむためとはいえ、やっぱり勝てば楽しいし負けたら悔しいってのはあります。特に原作のハイキューが勝者と敗者の在り方をメインテーマとしている部分が強いので尚更です。今回使用したデッキを上げておきます。
以下に今回ヤネウライブ2に参加して思ったことを連々と書きました(長いです)。
【あなたのバボカはどこから?】
キャラ物TCGとしてバボカを見た場合、TCGに時々現れる「キャラ物TCGとしてはとても出来がよい作品」の一つにすぎません。しかし、バボカを始めた経緯を多くの人から聞くにつれ、原作漫画から知ったという人の声が多いことに気付きました。キャラ物TCGとしては当たり前の現象なのかもしれませんが、カードゲーム誌やカードショップ以外がゲームへの導入になっている人の声がこれだけ多く聞けるというのは重要です。全く同じ生き方をする人間がこの世に自分以外存在しないように、カードゲームへの導入も人それぞれです。今回のヤネウライブ2は
・原作からの移入組(最多)
・純粋にTCGプレイヤーとして興味を持った人
・ショップ内でバボカプレイヤーによってバボカ色に染められた人
など様々なバボカ遍歴を持つ人が集まっていました(あくまでも自分が今までバボカした人の遍歴をまとめただけですが)。
【何のために集まる?】
非公認大型大会はメーカー外のTCGで人を集める催しとしては最も人を多く集めるのですが、近年のCSに見られる傾向としては頻繁に不正の話を聞く位には良い傾向を示しているとは到底思えず他業界を笑えないくらいにはバッドな状態です(実際2015/4/12現在Googleで検索するとこの様相です)。
一般的にTCGの集まりの場合、集まるための理由がTCGに見出されるのですが、ヤネウライブ2では大会には参加せずスタッフとして会場を駆け巡ったプレイヤーがいたり、終了後の二次会から参加したプレイヤーがいるなど、一概にTCGのために集まった人が全てとは言い切れずどちらかと言うと「集まって楽しむことに意義を見出す」人もいるように感じられました。実際自分も楽しそうだからというだけで催しの告知後すぐに参加登録した口です。一人のプレイヤーの呼びかけに45人が集まるという
【集まりの盛況はどこから?】
今回、大会終了後に自分がチーム戦で使ったデッキをカメラで撮り特定のハッシュタグを付けてtwitter上にアップロードし、見て面白かったデッキにお気に入り(俗に言うふぁぼ)を入れてもらうという試みが行われました。これによって参加者もまた催しを盛り上げる華の一つであり、主催者からの大会サービスを受けるだけの客ではないという印象を受けました。
TCGにおいてよく問題になるのは「デッキを組むためのガイドがあまりにも少ない」ことです。ゲームやスマフォゲームにおいては攻略本や有志による攻略サイト等、プレイヤーがガイドとするときに参考にするためのレファレンスが整備されていることが多いのですが、TCGにはそれが欠落しています。メジャーTCGの場合はそれなりに整備されていることがあるのですが、バボカなどマイナーに分類されるTCGの場合、公式からの情報が乏しいor更新が遅かったりWikiなどが整備されていなかったりと新規ユーザーがおいそれと入るには厳しいことが多いです。かといって全てのプレイヤーにデッキ公開やプレイング指南をこなせるだけの能力を求めるっていうのも酷な話です。じゃあどうすればいいか、それは「気軽さ」を与えることです。強弱を競うとどうしても敷居が高くなり、気軽さが失われ人も来なくなります。バボカというTCGはプレイヤーの傾向としてカジュアルな方が多いのですが、それを地の利とし気軽にデッキ写真を投稿してもらうことでデッキ構築に悩む各地のバボカプレイヤーの助けとしても働くという視点は慧眼だと思いました。
【おわりに】
大会、二次会両方とも最高の空間でした。ここ最近FOW寄りであまりバボカをする機会がなかったのですが、これだけたくさんバボカ出来れば当分バボカ禁断症状を起こすことはないでしょう。チーム戦はTCG全般を通してもあまりやったことがなかったのですがやっぱり楽しいものです。ユーザーの善性に縋るような話かもしれませんが、実際バボカプレイヤーは気さくな人が多いので誰と組んでも楽しめるっていうのは素晴らしい一面です。最後に主催のやねうらさん、チームメイトのkitoさん、アークさん、色々ネタを振ったり絡んだりした参加者の皆様、本当にありがとうございました!
以上です。
#秋葉原から東京まで歩こうとして結局時間無くなって神田から山手線乗ったのは最大のプレイングミスでした
テーマ:大会 | 投稿日時:2015/04/12 20:54 | |
TCGカテゴリ: ハイキュー!! バボカ!! | ||
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