緊急規制と通常規制の間って2ヶ月もないんですね。いつかやろうと思ってた環境考察ですが、もう終わってしまう(予定)なのでこのタイミングで。
例によって、今のネオスの環境について、自分なりに解説していきます。今回は、各デッキが並列に存在しているのではなく、立体構造を成していると理解しているので、核となるデッキを中心に、環境がどんな構造になっているのかを書いていきます。
まず核となってるデッキ。これは艦これです。今の環境は全て、こいつを中心に構成されてます。
通常、環境トップってのは、ただ強い、勝率が高いだけなので説明が難しいのですが、今の環境の艦これに限ると、その唯一性が説明できます。
それが、初風の存在です。
互換カードの存在しない、艦これというタイトルを代表するカードです。
そもそもこのゲーム、色やシナジーを考えなければ、基本的に扉が一番強いクライマックスだと思います。このゲームの基本はフルゲ。これについては今回議論する気はないので、説明は端折ります。
これをふまえて、じゃあネオスタンでどのデッキを使おうか、と考えます。すると、大きな決断の一つに、扉を使うか否かが立ちふさがります。
もし、扉を使うとしたら、初風に当たった時に不利を被ることが必至です。構築段階では、扉が機能する前提で組んでるわけですから、ここでデッキ製作段階での不利が発生します。
逆に、扉を使わないとしたら、初風を不利にしません。最初から扉を使わない前提で組んでるわけです。扉を使うよりも不利が少ないので、一見してこちらの方が良い気がしますが…
大前提として、フルゲの方が強いとさっき決めました。扉を使う前提のデッキと、扉を使わない前提のデッキでは、扉を使う方が勝るという話でした。つまり、扉を使わないとすると、フルゲのデッキに当たった時に不利になってしまうわけです。
さて、これでは何を使っても不利になってしまいます。この不利のおかげで有利になっているのはどのデッキでしょうか?言うまでもなく、それが艦これです。
初風入り艦これを選んだ場合、扉の入ってない相手に対しては互角、扉の入ってるデッキに対しては、有利をとれます。他のデッキと違って、構築段階で不利になることがないわけです。最初から扉を使わないゲームを想定しつつ、扉を使うゲームを想定しているデッキに有利をつけてしまうわけです。これは現状、初風がいる艦これだけの特権なので、艦これが唯一性を保っているわけです。
この初風の唯一性に加えて、暁による1周目の安定感と早期リフ、そしてそのほか各カードが優秀であること、この3点が艦これを環境の核にしていると、僕は考えています。
これは逆に、初風と暁以外のカードを規制しても、弱体化には繋がりにくいという性質を表しています。例えば島風を禁止にしたり、赤城を禁止にしたとしても、代替案は複数存在するので、規制しにくいのが厄介ですね。
ちなみにこの初風に互換が存在しないゆえの、艦これの唯一性は、2年前のカリスマが専売特許だった時代のリライトの唯一性と同じです。ヒールできると踏んで構築するとリライトに殺され、ヒールを軽視するとガイアにボコボコにされる。リライトが弱体化した一番の要因はもちろん規制ですが、カリスマが複数環境に存在するようになり、リライトを使う理由が1つ減ったということもあると思います。初風も同じく、互換が2〜3種類刷られれば、艦これの唯一性は崩れるのではないでしょうか。
さて、ここまでで、艦これが環境の核であることをお話ししました。
今回は、他のデッキを一個一個説明する気はありません。去年の二の舞になるので。
簡単に、この環境の核となってる艦これとの関係について触れながら紹介します。
黄フレ
オカケンからの島風亜種で手札の尽きないビートダウン。初風を苦にしない構築でありつつ、自分のやりたい事を思う存分体現出来るため、現環境で猛威を奮っている。擬似リフは今季の一つのキーワード。
SAO
シノンという本対応ヒールがパーツとして優秀で、流行りのデッキ。防御札に乏しく、山を作ってくる相手には弱いものの、艦これがたくさんいることもあり、ちらほら使用者がいる印象。本対応という点で初風に強く、1のパワーラインも艦これが苦手とする複数面ガウルなので、艦これに対して相性がいい。
赤フレ
ザ・グッドスタッフ。
扉8にすると初風が刺さるものの、初風凹む→早出しエレナが出来るとやりたい放題できる…かも。
プリティードール、クロエ、苗と、優秀な詰め手段があるので、展開次第では難なく勝ててしまったり。
青フレ
対艦これ兵器。初風が刺さらず、飛龍3面は赤城4面で相殺という数字。
実際は扉が入ってるデッキに好き勝手されて、風もきつくて詰めもあまり強くない、ひたすら無難を突き進むデッキ。
ミク
1相殺が艦これ、黄フレに相性がいい。共鳴は山を綺麗にしやすく、椎名によって流行りの逆圧縮を対策できるので、環境に合致したデッキと言える。
反面、扉8になることが多く、序盤に打点差がついてしまうのは覚悟しなければいけない。ダイレクト3点が入らないような山を艦これに作られてしまったらほぼ負け。擬似リフは今季の一つのキーワード。
AB
扉8は初風がきつい…ように見えるが、1周目はあまり扉を踏む機会が多くないので、意外とどうにかなることも。1のラインで勝ちやすいので実は全然やれる。
椎名と発砲でターンを貰って奪うのは昔と変わらない。これが出来るだけで艦これに五分に近い勝負が持ち込める。初風がきついことは変わらないが。
8扉でなければ、扉が少ないだけ初風が軽くなる。椎名と発砲は変わらないので、環境を見るなら扉は減らしたほうが良い。減らす気はない。
まどか
去年の記事とほとんど変わらない。レシピは1枚も変わらないし、プレイングも有利不利も全く変わらない。
あえて言うなら、黄フレが相性悪いので向かい風か。擬似リフは今季の一つのキーワード。
アイマス
4ルックがあるタイトルは、艦これを除くとアイマスのみ。これを活かしていきたい。活かせない。あばよ。
リトバス
オカケンと宝採用なら、艦これを苦にしないどころか、面を取れるので有利である。
特に挙げるような欠点がなく、可能性を大いに秘めたタイトルだと思う。
ニセコイ
全盛期に比べたらずいぶんデッキパワーを落としたが、それでもマリカをケア出来ないデッキに対しては暴力であったりする。艦これが特にきついということはないが、特筆してニセコイを使う理由がないのも事実。宝は艦これに対して強く、密かに研究してたりする。
ディスガイア
ちょーまが1枚帰ってきた。詳しくないけど、結構やれるらしい。一応4ルックがあるので、山が早く、面が堅い。詰め手段は搭載しづらいものの、デスコの面制圧力は健在。艦これに対しては、ラハマオでごまかしつつ、デスコで初風除去れるとペースを握れる。全ては隼鷹がいなくなったおかげ。
擬似リフは今季の一つのキーワード。
ラブライブ
防御札がなく、スピードゲームが苦手という点で、艦これが重い。色々考えてはみるものの、後攻とったときのゲームにならなさ具合がやばいので、今は放置。環境の変化によって、信頼度が落ちたデッキの一つ。
ゼロ魔
規制解除によって全盛期と同じ構築が可能になった。そのまま全盛期ゼロ魔だと、扉に加えて詰め手段がないのが、艦これに対して不利になってしまうところ。全盛期のまま艦これとやると見事にぼろぼろである。
擬似リフは今季の一つのキーワード。
思いつく限り書いたので終わり。
これを踏まえて、今、何を握るのか。環境の核とは言ったが、艦これが優勝するかどうかはまた別のお話。
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テーマ:WS | 投稿日時:2015/01/29 18:28 | |
TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ | ||
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