カードゲーム至上主義tocage支部

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しろくろフェスあれこれ



お疲れ様でした。昨日で前期が終わったわけですが、しろくろフェスについていくつか書いておきます。



・入場券のお話し

前売り券完売にキレてた層はちょっと考えて欲しい。何のための前売り券なのか。早い段階から人数把握したいから安く販売してるのに、それに協力しないなら当日券を買えるだけでもマシじゃないですかね。


ただ前売り券の販売の仕方が謎。
詳細はこの記事で



・ジャッジのお話し
今回はいつも以上にジャッジのお世話になったので、参考のためにも書いておきます。


・アジア予選での裁定①
友人の対戦で起こった話です。対戦相手が経験を満たしてない状態で、経験暁の効果を使用、ハンドの扉を切って3枚見た時に、経験発生してないことを指摘したという案件です。経験を満たしてないのは気付いていたから、効果を使った瞬間に指摘したという事です。
これについてのジャッジの1次裁定は、巻き戻せないのでマッチロス。まぁ1次裁定ですからね。上告という運びになりました。
ヘッドジャッジの裁定は、切った札も見た3枚も意見が一致している事から巻き戻せない状態ではなく、マッチロスは不適切、ハンドの扉を戻し、山上3枚を相手プレイヤー(友人)に見せ、その3枚をそのままにするかシャッフルするかを相手が選ぶ、という裁定でした。

案件としてはそう珍しくはない案件です。そういう意味で前例としての価値があるかと思います。
まず1次裁定ですが、これは多くのプレイヤーが疑問に感じる裁定だと思います。巻き戻せないからマッチロスは、非常に簡単なロジックなのでジャッジ側としては言い渡しやすいのですが、もう少し試合を続けさせる努力をしてもらいたいと感じます。マッチロスは最後の手段なんですよ。
また、後のヘッドの裁定を考えると、巻き戻せない状況と断定する基準の統一ができてないのも気になります。ジャッジに巻き戻せないならマッチロスと指導しているのであれば、その基準をしっかりと統一してほしいものです。

ヘッドの裁定に関してですが、かなり軽い裁定だったと思います。ゲーム展開を左右するような大きなペナルティはなく、対戦相手がシャッフルする選択肢を取らなかった場合、自ターンに山上3枚を把握したままアタック出来るという情報アドバンテージを得ることが出来ます。こういう意味ですこし興味深い裁定でした。
結論から言うとこれは要するに、山札をシャッフルしてくださいねという裁定だったのだと思います。加えて、例え上3枚を把握されたまま続けてもいいと思うくらいに上3枚の配置がこちらにとって好都合だった場合は、そのままにしてもいいよという裁定。なかなか考えられてる裁定ではありますが、これまで見たペナルティでは1番軽かったと思います。


・アジア予選での裁定②
こちらは3年前のハンドシャッフルと同じように、対戦してる最中にジャッジが割り込んでくるタイプ。今回はサイコロのお話しです。
2大環境である物語とデレマス。それぞれショット付与と連パンによるソウル変動と、スムーズな進行のためにマーカーを使いたい機会が多くなるデッキです。そのマーカーとして最近使用率が上がってるのがサイコロです。
サイコロはマーカーとしての汎用性が高く、様々な利用が考えられます。複数回割り振られるショットテキストや、変動するソウルを表すのにも使え、良いアイテムだと思います。
しかし現状は使用に少々問題があります。その中でも一番の問題は、公式が使用を認めていないことでしょう。根拠は以下のQ&Aです。

Q. 対戦中にメモをとったり、さいころやコインなどを使って目印を付けてもいいですか?
A. いいえ、対戦中にメモをとったり、さいころやコインなどを使って目印を付けてはいけません。大会や対戦に関係の無いものは、原則としてテーブルなどに置いてはいけませんが、センターマーカーなどの使用については、ジャッジの指示に従ってください。


これはQ&Aの最初期に回答されたもので、現在も載っています。これがブシロードとしての見解と考えると、サイコロの使用は控えるべきでしょう。僕はこのQ&Aを尊重し、使用しないことにしています。

とまぁ、ルールに従うだけなら簡単なので、この先のことを書いておきます。

はっきりいって、このQ&Aは時代錯誤だと思います。テキストの単純だった昔に比べ、マーカーとしてのサイコロ需要は上がっています。同社製品のヴァンガードでは、公式がマーカーを配布しているほどですし、カオスでは専用のチェッカーを配布していました。サイコロでなくともマーカーの使用は、スムーズな進行に貢献すると言えましょう。
僕はこの見解を1度現状に照らし合わせて考え直すべきだと思います。現状が間違っているとは思いませんし、プレイヤーとしては尊重するべきですが、会社側も考え直す機会ではないでしょうか。

僕は現状、サイコロを使うつもりはないです。しかし対面が使うことについて、文句はありません。対面が使うのが嫌ならば、サイコロを片付けてもらうべきだと思いますが、僕の立場はむしろルールの方を変えろという立場なので、自由にやってもらいたいと思います。

話がそれましたが、今回の案件ではジャッジが対戦の途中にサイコロを片付けるように注意した、という案件でした。上告したようですが、ヘッドの考えも同様だったようです。参考程度に周知頂ければと思います。


・ワールドカップ決勝戦での裁定
こちらも友人の裁定。色発生していないキャラでアタックし、終了時点で気付いたやつ。ジャッジ張り付いてるのに気付かないの意味無くねって思ったのは内緒。
クライマックス貼ってのダイレクト3点が入って1-1だったはずが、結局色発生してないキャラはいなかったことになり控え室へ。3点も山に戻すという裁定でした。これの影響で0-5で止まった側が次のターンノーパンエンドとなり、結果的に不正をした側の通常有り得ない爆発的なアドバンテージをもたらす裁定となりました。
不正をした側にアドバンテージが生まれる裁定はあまり良い裁定とは言えません。特にクロックが進むほど不利になるとは限らないゲームなので、そこらへんの配慮があっても良かったんじゃないかと思います。


・トリオ4回戦での裁定
トリオサバイバルに参加したのですが、4回戦での出来事です。1-6の状態で2/2のキャラを配置しアタックフェイズに入り、2パン目のトリガーをめくりリフレッシュポイントが入った時点でレベルが足りてなかった事に気づいたという案件です。
状況を細かく説明するのは面倒なので結論だけ書くと、その時点でアタックフェイズ終了、捲ったダメージもそのまま、不適切なキャラは控え室へ行って続行という裁定でした。常識的に考えて再現不能な所からの裁定なので、どんな裁定になるかかなり興味深いと感じていたのですが、ほぼそのままの状態からの続行という裁定でした。お互いが了承するのならば、そのままの状態から再開するのも、ひとつの答えだと思いましたね。


・トリオ5戦目での裁定
トリオの今度は隣の話。対戦前に相手のデッキをシャッフルする時にデッキが51枚あったそうで。
1次裁定は50枚にして始めてくださいとのことで。しかも1枚はデッキオーナーが決められるとのことでした。オーナーが決められるのはおかしいと言ったらレシピ提出する大会じゃないのでっていう意味不明な論理。じゃあ対戦ごとにデッキ変えられますよねっておはなし。結局上に聞いてきますということで。
待ってる間は、流石にありえない裁定ですよねって話してました(6人で笑)
ヘッドが出てくるかと思いきや、出てきたのは堀さん。おいさっきミクでワールドカップ出てたしもう日本のブシロードの社員じゃないだろって言うツッコミは喉の奥にしまいました()
結局それまでと同じデッキでというのは不可能で、デッキが不正なのでという理由からマッチロス。ただせっかく当たったのだから対戦は行って欲しいということでした。なんで同じ裁定全国の時に出来なかったかなって喉まで出かかりました()

最初の裁定は論外として、マッチロスはやりすぎかなーと思いました。51枚からランダムに一枚抜くか、CX除く43枚からピーピングで良かったんじゃないですかね。それこそまだ使ってないわけですし。枚数の確認は対戦前に済ませないと危ないですね。
またチームで失格にならなかったことから、デッキが不正でも試合が終わってしまえば責任は問われないようです。終わるまでに気付かなければ、後で不正に気付いても覆らないようですね。


・ジャッジについて
前々から確認したかった事があったので今回確認しました。確認したかったのは、同じ大会で回戦毎に裁定が変わる事はあるのか?ということです。1回戦だからこういう裁定、決勝戦だからこういう裁定、というのがあるのかどうか。
回答としては、回戦毎に裁定が変わる事はない、とのことでした。これは例えばネオスタンダードのように予選と決勝が分かれている大会においても共通のようです。今回のアジア予選のように、決勝は改めて別の大会として開催される場合はこの限りではないようです。
即効性のある回答ではありませんが、回戦毎に違った裁定が下された場合は、反論の余地があるかもしれませんね。



・ジャッジによくお世話になりました
全体的に対戦相手のルールミスが多かったと感じました。いつもの地区決勝に比べて約2倍の回数対戦してるのも理由の1つかもしれませんが。基本的には24時間イベントということが原因のひとつじゃないかなーと思いました。まぁ睡眠時間が足りてない状態だとミスも増えるかなーという。そういう意味でしろくろは地区とは少し違うなぁと感じました。


・ワールドカップの大切さ
今回僕は初めてワールドカップに参加したのですが、この大会はこれからも続けていくべき良い大会だと感じました。
一番強く感じたのは、多くのプレイヤーが自分の昔使ってたデッキを掘り起こして参加していた事です。誰もが何を使っても良いネオスとは違い、使えるタイトルがある程度縛られた上での開催なので、自分の持ってるタイトルで戦える特別さがかえって参加者を増加させていたのではないかと思います。時代別に分けている訳では無いため、昔のタイトルを知らないプレイヤーからしても新鮮さがあったのではないでしょうか。
少し懐かしさを感じる顔ぶれになったこともあり、非常に楽しむことが出来ました。来年以降も是非続けて欲しいと思います。


・非常にスムーズな進行
今回驚いたことの一つに、タイムスケジュール通りの進行があります。地区決勝などのイベントでは、予定通りの時間で進行する事は少ないのですが、今回はほぼすべての大会が予定通りの時刻に受付開始され、回戦毎の待ち時間もかなり少なかったのが印象的でした。そんなに運営の人数が増えたわけでもないと思うので、事前のタイムスケジュールに無理がなかったり、なにか統制系統が改善されたのでしょうかね。
また、BCFに相当するネオスタンダードとトリオの開始前に、一気にスタッフが増員されたのも印象的でした。ジャンパーを着たスタッフの人数を2倍近くに増やし、一番需要のある時間帯に配置していました。ルールを熟知したスタッフに加え事務と取次専用のスタッフを投入する事により人数を増加させる、今年のBCFで始まったこの試みですが、運営に多大な貢献をしているように見えます。ルールに関する案件は数としては少ない以上、これからもこの方式が望ましいのではないでしょうか。



以上です。ジャッジの裁定については各々プレイヤーが判例として頭に入れておくと後で活きるかもしれません。文章の形で残すのは大事ですね。



さぁ。今期を初めましょう。ようこそWGP2016へ。

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テーマ:日記投稿日時:2016/08/16 14:23
TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ  
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