たまにはtocageも更新しないとね。6年ぶりらしい。
基本はこっちに書いてるから、まずはヴァイスシュヴァルツ基礎を読んでくれ
https://yuyu-tei.jp/show/ws/content/25638
最近一部でよく聞くようになった「ジジィヴァイス」
これについてその概要とメリット、会得方法を論じようと思います。
概要
コミュニティの中でも特に歴の長いプレイヤー達が、まるで共通認識のように身につけているプレイセンス全般を指す。他の人からするとなぜそのようなプレイになるのかパッと見分かりづらく、歴から来る差異だと考えられる。
語源
これらを総称して「ジジィ」がするヴァイスシュヴァルツということで「ジジィヴァイス」と呼ばれる。ことが多い。
ジジィというワードはあまり好ましいものではないが、これは年齢や軽蔑から来る暴言という文脈は少ない。歴の長い本人達が、自分たちを表す言葉として適切と考えてこのワードを使用している意味合いが強いので、一般に流行しなければまぁ今のとこはこの呼び方でも良いのかなと思う。
定義
明確な定義は難しいが、現代では主流ではないプレイのうち、歴から来てるであろうプレイセンスが、ジジィヴァイスの定義かなと考えている。性別や年齢は関係ない。
プレイ例
カードパワーの上昇に伴いゲームスピードも早くなっている。0でのパンチ数を絞るプレイは一般には理解されづらいため、ジジィヴァイスではないかと思う。そもそも今のプレイヤーは5止めという言葉すら知らない可能性がある。
カードパワーの上昇に伴い適当にプレイしてもリソースが続くようになっている。クライマックスを打たずに温存したりコストとして切るプレイは一般には理解されづらいため、ジジィヴァイスではないかと思う。クライマックスは打点効率の向上を目的にリスクをとる投資だという認識が、今はほとんど認知されていない気がする。
カードパワーの上昇に伴い3レベからの決定力も強力になっている。3から詰めずにヒール耐久を狙うようなプレイは一般には理解されづらいため、ジジィヴァイスではないかと思う。3に上がったら走るものという共通認識さえ定着しつつあると感じる。
特性
例を見ればわかる通り、基本的にはカードパワーの上昇により重要性が下がってきた要素に関連するものが多い。カードパワーの低い昔は重要だった要素が、便利になるにつれて意識されづらくなったことに起因している。そしてその便利になった後に入ってきた世代は、そういう要素自体を認知する機会が無いまま入ってくるため、このような乖離が生まれている。
例えるならこれはポケベルって知ってる?Cメールって知ってる?みたいな話である。進歩していく中で廃れていったものに関して必要以上に執着するメリットは薄い。
重要なのは、ゲームシステム上重要な要素であることと、現代ではそれが差に見えにくいことである。
メリット
プラン通りにいかなかったゲームの戦略の幅が広がり、そのようなゲームの勝率が上がる。例えば身近な所ではモバイルバッテリーや常備してあるカップ麺、もう少し広げると登山における緊急グッズや無人島サバイバルのようなイメージ。想定通り進んでいれば不要だが、想定外の事が起きた時に、それらは強烈に好影響をもたらす。
プラン通りに進んでいる時、古い考え方はほとんど不要である。現代カードパワーにふさわしいそのデッキならではの動きを練習しておけばそれが正しい。むしろ古い感覚で回してしまうとかえって出力を下げることになる。後攻3パンデッキは、後攻3パンするデッキなのだ。まずはそのデッキのメインプランを練習しましょう。世の中のティア表はだいたいこのメインプランの強さで並んでいる。
ところがゲームというのは面白いもので、しばしばそのレールから外れる。むしろプラン通りにいくゲームの方が少ない。そのプランから1度外れた時、そのプレイヤーの基礎力が試される。その基礎力におけるジジィヴァイスの割合が大きいということだ。
なぜならそれは、デッキ本来の動きやコンボが上手く機能していない状態。動くはずだったものが動かない想定外の事態。その時に信頼できるのは自分というプレイヤーだけ。当たり前だが、そのプレイヤーがどれだけゲームシステムを理解しているかが如実に出る。
これがジジィヴァイスを学ぶメリットである。ゲームシステムは昔から変わっていないのだから、先人に学ぶことは多い。
デメリット
適切に使えればデメリットは無い。全プレイヤーに会得してもらいたい。
実際にはこの適切に使うという部分の難易度が上がる。より広い視野の戦略を会得することはプレイヤーとしてはプラスだが、それらを適切に選択しないと一時的な勝率は落ちる。現代に合わせたプレイを身につけているはずなので、時代が違う考えをいたずらに混ぜると、勝率が落ちる可能性が高いということだ。
そもそもこれ自体がTCGの面白さだと思っているが、基本的にプレイの選択肢が増えるとその分難易度は上がる。伴って理論上出せる勝率も上がるわけだ。その中で実現出来る最も大きな出力を出したプレイヤーが優勝するのが大会だ。
だから難易度が上がることは、広い知識をつけることを否定するものには、なり得ない。高みを目指すのであれば避けて通れない道だと思う。どれだけ技術が発達しても歴史という授業は無くならないだろう。
そんなに難易度が上がる?と疑問を持っただろうか。その難易度の高さを物語るものとして、こういったヴァイスジジィが良い例になっている。
素晴らしきゲーム性
ゲームというのは基本的に経歴が長い方が有利である。経験差を埋めるのは難しく、どうしても長いプレイヤーが活躍しがちである。ただし長く続けるくらい継続して面白いゲームという条件があり、長続きしないゲームにおいてはこの性質は少ない。
ことヴァイスに関しても似たようなことが言えていて、いわゆるジジィが強いゲームである。なぜ強いのかという背景のひとつは、これまで書いてきた通りの理由によるものだ。
ところがこのゲームはとてもよく出来ていて、負けず劣らず若いプレイヤーも勝っている。初めてから3
5年で入賞することも珍しくなく、カードゲームとしてとても好ましい。歴が浅くても勝てるゲーム性が多くのプレイヤーを引き付け続けている理由のひとつだろう。
そしてここからが本題である。勝っている若いプレイヤーがいるという事実の裏返しとして、勝てなくなっているヴァイスジジィが少なくないということである。昔は強かったんだけどねーみたいなプレイヤーも少なくない。これはなにが起こっているのか。
これは簡単で、ジジィがプレイをアップデート出来ていないのである。カードパワーの変遷に伴い常識は常にアップデートされるのに、それについていけていないということ。本人からすれば最近の若いプレイヤーが強いと見えるかもしれないが、そんなに大量に強いプレイヤーが入ってくるわけがない。自分がついていけていないのだ。
これがつまり、プレイの選択肢が広いからといって強いとは限らないということである。現在のトップクラスのプレイヤーは、ジジィでありながらアップデートも適切に行えているプレイヤーが多いと感じる。現代のプレイセンスに加えて経験まであるので、かなり手がつけられない強さを誇っている。
会得方法
他の記事でも書いているように、基本はカードパワーの低いデッキ同士で戦うのが良い。メモリアル環境はまさにちょうど良い。カードパワーが低いとその分プレイの介在度合が増すので、その分鍛えられる。
そしてそれらはゲームの根幹に関わる重要な知識となる。相手にチャンプを強要させるというのは1アド+ダイレクト枠を貰えるということ。後攻が捲る手段は非常に限られ、スローゲームにして先後の差を埋めるのが有効であったり、先上がりして5止めが非常に強力な捲り手段であること。3-0からきれいに倒すことの難しさという、クロックが7枚でレベルアップという設計の美しさ。ここに書いたのは一例で、得られるものはかなり無限にある。カードパワーが低いとこれらのテクニックがとても有用になる。
現代環境で自分だけ弱いデッキを使うのは練習になりづらいので注意。どれだけ上手く立ち回ってもそれがカードパワーに押しつぶされるので正解か不正解かが分かりづらいのでおすすめできない。余談だが、先のトップクラスのプレイヤー達は、これを平気でやりきってしまうくらい強い。だから彼らが使うデッキは、デッキの強さに関しては全く参考にならない(上手くて勝ってるしまうから)。これに最近気がついてからさらにデッキの強さが鮮明に判断できるようになってきた。
ちなみにここまで書いても結局あなたはやらない。
やらないから一向に習得できない。
そしてジジィに負け続ける。
そろそろジジィと揶揄するのをやめて、自分のものにしよう。
その先に強くなった貴方が居るだろう。
登録タグ:
| テーマ:WS | 投稿日時:2025/12/09 20:00 | |
| TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ | ||
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