米原伊吹のオーガスト専用TCGサイト

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千莉ちゃん大好き!
マジ天使で俺のヨメ!
てか、オーガストキャラは、みんな最高だ~!!

なお、
http://blog.livedoor.jp/august_maibara_100/
にて、TCGとは関係ないブログも書いています。

あと、mixi,twitterもやっています。

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米原 伊吹
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千莉ちゃんの誕生日に、俺が黙っているはずがない!

こんにちは。米原です。

今日は米原の愛すべき嫁、御園千莉ちゃんの誕生日です。
千莉ちゃん、誕生日おめでとう。
そういえば、去年誕生日SS書いてからもう1年が経つんですね。
時の流れは早いです。

前回は参考情報が何もない状態で書いたのですが、今回は一応体験版を……。
ということで、より良い作品を書く必要があります。
さて、なったのでしょうか。
感想、お待ちしております。



大図書館の羊飼い 御園 千莉 誕生日SS いたずら×イタズラ×悪戯

―1月23日(水)―

いくら街に大雪が降ったとは言えど、1週間も経つと、雪はほとんど溶けてしまう。
特に、日当たりの良いところには雪は存在しなかった。
日陰でかろうじて見える雪を見ると、なんだか寂しさを感じた。
「あれ?」
道端に面白い形の雪があったので近づいてみた。
三角形の雪。
ちょうど、ショートケーキ……いや、ホワイトチョコでコーティングされたケーキのように見えた。
おそらく、子供が作ったのだろう。
まるで、本物のようだった。
「……うまいものだな」
そんなことを思いながら、学校へと急いだ。

いつものように図書部の活動を終える。
帰り道、ふと今朝の雪を思い出したので、その場所へ行ってみた。

雪は、まだ残っていた。
日陰にあった上に、しっかりと固められているせいもあるのだろう。
朝と変わらない形を保っていた。
本当においしそうだった。
『ピリリリリッ、ピリリリリッ』
雪を眺めていたら、突然電話が鳴った。
御園からだった。
「もしもし」
「もしもし、先輩ですか?」
「どうしたの?」
「もしよかったら、夕飯ご一緒しません?」
「え?」
「ちょっとご相談したいことがありまして、お願いします」
「わかった、どこが良い?」
「駅前のファミレスに7時」
「わかった、向かうよ」
俺はそのまま駅前へと向かった。

御園から電話をもらってから10分足らずで駅に着いた。
ちょうど時間の5分前。
すでに御園はそこにいた。
「ごめん、待たせちゃったかな?」
「いえ、大丈夫ですよ」
「悪いね、こういうのは男が先にいないといけないものだから。罰として、なんかおごるよ」
「それは無理ですよ、先輩」
「え?」
「だって私、ここで先輩に電話したんですもの」
……。
ハメラレタ……。

このまま全額おごらされるかと思ったが、御園は『ちょっとしたいたずらですから』と言って拒んだ。
気を使ってくれたのだろう。
だが、このままではなんとなく癪だった。
こちらも、ちょっとしたいたずらをしてやろうと思った。
「御園は決まった?」
「えぇ。ハンバーグセットにします」
店員を呼ぶ。
「ハンバーグセットを一つ」
「はい、ハンバーグセットをおひとつですね」
「とんかつ御膳を一つ」
「はい、とんかつ御膳を一つ」
「あと、ホワイトチョコレートケーキを二つ」
「はい、ホワイトチョコレートケーキを二つですね。こちらは食後でよろしいでしょうか?」
「食後でお願いいします」
「はい。それではハンバーグセット、とんかつ御膳、ホワイトチョコレートケーキを2つ、以上でよろしいですか?」
「はい」
「それではお待ちください」
店員はカウンターへと戻っていった。
「先輩、なんで和風なものを頼んだのにホワイトチョコレートケーキを頼んだんですか?」
「実は、御園に悪戯を仕掛けたから、それが成功するようにおまじない」
「へぇ……私にいたずらで勝つつもりですか?」
「そゆこと」
「で、そのいたずらはなんですか?」
「ほら、さっきはおごるって言ったじゃない? だから御園にはケーキをおごるよ」
「別にいいのに……」
「でもこのケーキ、今から出す質問に答えなきゃあげない」
「なんですか?」
「果たして、今日は何の日でしょう? ちなみに、電子メールの日ですが、答えではありませんし、関係ありません」
「というと、他の記念日でしょうか?」
「今俺が考えている答えがあるんだけど、それをズバリ当てたら食べさせてあげます」
「それは……難しいですね」
「まぁヒントは与えたんだよね。そこから推測すればわかるかも」
「うーん、難しいですねぇ……」
御園は考え始めた。
今回の答えは、『無し』
つまり、1月23日は電子メールの日であるが、それが関係ない、違うということは、この日に記念日はほかに無い。
よって、『何も無い』が答えだった。

料理が運ばれてきたが、御園はまだ考えていた。
「うーん、電子メールの日以外に記念日は……」
携帯で調べているようだが、なかなか答えが出ないようだ。
「とりあえず、俺が食べ終わるまでに答えを言わないと、御園の負けということで」
「難しすぎですよ、先輩。これはこの食事をかけてバトルするぐらいじゃないと、割に合いません」
「じゃぁそれで良いよ」
「本当ですか?」
御園の顔が明るくなる。
「男に、二言はないからね」
少し勝ち誇ったように言ってみた。
さすがの千莉もわかるまい。
そう思ったからである。

二人とも食べ終わった。
俺は店員にケーキを持ってくるようにお願いした。
「さて御園さん、答えは出ましたかね?」
「えぇ」
「それでは、どうぞ」
「今日は、私の誕生日ですね!」
「えっ……」
時が止まる。
た、誕生日だって? 御園の??
「お待たせしました、ホワイトチョコレートケーキお二つです」
店員は俺たちの目の前にケーキを置くと、カウンターへと戻っていった。
「今日は私の誕生日なんで、ハンバーグも、ケーキもおごってくれたんですよね。筧先輩、ありがとうございます!大好きです!!」
「嘘……」
「本当ですよ」
御園は生徒カードを取り出して、俺に見せてくれた。
御園千莉 生年月日1/23
「あっ、カバンの中にはプレゼントもあるんですよね?」
……。
ハメラレタ。

結局、全額きっちりと払わされた。
プレゼントがないと拗ねられたが、そこは勘弁してもらった。
ケーキを食べながら、御園はネタばらしをしてくれた。
雪のケーキを作ったのは、御園であるということ。
行きにも帰りにも、俺がケーキを見るように調整しておいたこと。
帰り道に俺が雪のケーキを見たのを確認してから、俺に電話をしたこと。
先回りして、あたかもファミレスの前から電話をしたように偽装したこと。
俺の性格上、待たせたお礼におごると言うと考えたこと。
拒否をすれば、代わりにケーキおごるというと思ったこと。
唯一予測できなかったことは、ケーキをおごるのに、クイズで勝負してくることだったという。
本当は、ケーキが来た時点で『私の誕生日を祝ってくれて、ありがとうございます』と甘えるつもりだったという。
「私も、もう少し筧さんを研究しないといけませんね。次のいたずらは、完封勝利にしたいと思います」
……。
ちょっと騙されてみたいと思ってしまった俺は、もう御園の術中にハマってしまったのだろうか。

ファミレスを出る。
「先輩、今日はご馳走様でした」
「俺は御園の誕生日を祝えて良かったよ。いたずらにハマったのは悔しいけど」
「ねぇ、先輩?」
「どうしたの?」
「まだ、いたずらの穴から出てこられないんですか?」
「え?」
御園は、俺に抱きついてくる。
「私、さっき告白したのに、返事をもらえてないです……」
……。
そういえばさっき、『大好き』って言われたよな……。
「あれはいたずらじゃなくって本心です」
「御園……」
短く、美しい髪が風になびく。
その髪の持ち主の瞳は、どんな宝石よりも美しかった。
「……先輩」
俺は目を閉じ、顔を近づけていった。
御園の吐息を感じた。
そして……。
人のぬくもり以外、何も感じなくなった。

「先輩、上がりました」
「あったまれた?」
「はい!」
御園はベッドの上で読書をしていた俺の隣に座った。
そして頭を肩に載せる。
俺は本を閉じ、御園の手に俺の手をからませた。
「……シャワーよりもこっちのほうが温かいです」
「……俺もだよ」
「先輩、今夜はよろしくお願いいたします」
「こちらこそ」
俺は優しく抱きしめ、ゆっくりとキスをした。
そのままの状態で布団に潜り込み、電気を消した。
今、布団の中には向き合った形で寝そべる二人の男女。
お互いが抱き合った状態であり、距離はゼロ。
小さないたずらから、温かな愛へと変わった瞬間だった。


END



くっそおおぉぉ!
俺だって千莉ちゃんにいたずらされてぇよぉ!!
なんでもおごるからさ。
千莉ちゃん、いたずらして……。

そんなわけで、こんばんはホワイトチョコレートケーキを食べたいと思います。
ちなみに、なんでこのケーキにしたかっていうと、ただの好みです。

米原

登録タグ: オーガスト  大図書館の羊飼い  御園千莉  誕生日SS  ChaosTCG  Lycee  ファンタズマゴリア  全部に参戦希望!  千莉ちゃんは  俺の嫁!! 

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テーマ:投稿日時:2013/01/23 11:45
TCGカテゴリ: ChaosTCG   Lycee     
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